9月29日からイタリア未来派の画家・ドメニコ・ベッリの展覧会が始まります。1909年の「未来主義創立宣言」から100年、ドメニコ・ベッリ(1909-1983)の生誕100年を記念する展覧会です。その視察のため、筆者(三浦)は20日から28日までイタリアへ行って参ります。29日に始まる展覧会に28日に帰ってきてどうするの、などとはお考えにならないようお願いいたします。
ローマでは、映画「天使と悪魔」の舞台となったヴァチカンを視察、フィレンツェでは、ドゥオーモ近くのなじみのバールを視察する予定です。また、ヴェネチアでは、現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレの他、今年6月にオープンした安藤忠雄先生がリノベーションしたピノー財団の現代美術館「プンタ・デラ・ドガーナ」、レンゾ・ピアノによる「フォンダツィオーネ・ヴェドヴァ」、昨年オープンしていたのを知らなかった、やはり安藤先生による「パラッツォ・グラッシ」などを視察する予定ですが、いつの間にかヴェネチアは、現代美術の聖地となりつつあるようです。もともとパリに作られる予定だったピノー財団の現代美術館は、パリ市の対応の悪さからヴェネチアに移ったそうですが、パリは大きな魚を逃がしたと後々まで語られることでしょう。
視察から戻りましたら、またご報告したいと思います。それでは行って参ります。
プンタ01
昨年、まだ工事中の「プンタ・デラ・ドガーナ」

このような国際的な安藤先生の活躍によるものか、最近海外からの安藤作品の問い合わせが増えてきています。
andou_14_beneton_ii安藤忠雄 Tadao ANDO
ベネトン・アートスクール II
1998年 シルクスクリーン
39.0×111.5cm
A版:和紙刷り(西ノ内):Ed.10
B版:洋紙刷り(かきた紙):Ed.35
サインあり

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◆ときの忘れものは、9月29日(火)~10月17日(土)まで、「生誕100年・未来派ドメニコ・ベッリ展」を開催します。未来派は、20世紀前半にイタリアで展開し、国際的にも大きな影響を及ぼした前衛運動であり、美術や文学にとどまらず、音楽、演劇、映画、写真、建築、グラフィック・デザイン他、広範な分野を変革しようとした運動でした。今まで日本ではほとんど紹介されることのなかった未来派の画家・ドメニコ・ベッリの油彩作品8点を展示します。