昨日終了した「井桁裕子作品展 私小説―肖像の人形」にはたくさんの方にご来場いただきありがとうございました。
この展覧会のために心血を注いで作品を制作してくれた井桁裕子さん、そして作品を買うことで創作の成果を共有し、作家を励ましてくださったお客様には深甚の謝意を表します。
ほんとうにありがとうございました。

会期末の4月2日は井桁さんが会社を辞めた記念日、つまり作家としてスタートラインにたった日だったとか。
ときの忘れものとしても、今までにない分野への進出となる展覧会でした。次回、どういう形で井桁作品を紹介できるか、これから知恵をしぼらねばなりません。

トリシャ・ブラウン表紙
さて、先日の臨時ニュースで、ときの忘れものが刊行した『トリシャ・ブラウン―思考というモーション Trisha Brown―Motion of Thought』(定価2,500円、在庫あり)という本がアマゾンの中古コーナーで3万9千円という高値をつけていることをお知らせしましたが(因みにその後、亭主の押し売りもあって数冊のお買い上げをいただきました)、この本の監修とメイン論文を執筆していただいたのが岡崎乾二郎さんです。

ちょうど東京都現代美術館の常設展示室で岡崎さんの特集展示が行なわれていますので、ご案内します。
もっと早くご案内しようと思っていたのですが、会期もあと僅かになってしまいました。
ぜひお出かけください。

MOT コレクション 岡崎乾二郎 特集展示
■会 期 :2009年10月31日(土)-2010年4月11日(日)
■開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
■休館日 :月曜日
■観覧料 :一般500円、大学生400円、
      高校生・65歳以上250円、中学生以下無料
     (ただし企画展のチケットでご覧頂けます)
■会 場 :東京都現代美術館常設展示室

*現代美術館収蔵の岡﨑作品に加えて、ゼロサムネイルシリーズ52点や1989年ゲント美術館で展示作品など、近作・旧作を交えて展示。
これまで東京にて開催された個展の中では、一番大きな展覧会(出品作品は、 70点以上)となります。絵画、彫刻、レリーフ、建築模型と、多岐にわたる作品群をみることができます。

岡﨑乾二郎(1955- )は、1980年代初頭から現在に至るまで、絵画や彫刻のみならず、建築、ランドスケープデザイン、映画、絵本、舞台美術、衣裳デザインと、多角的な制作活動を展開してきた造形作家です。また、精緻な評論や教育活動によって、後続の世代にも大きな影響を与えてきました。今回の展示では、当館がこのたび収蔵いたしました岡﨑作品をはじめて紹介するとともに、 この機会に、これらの作品を核として、作家および所蔵者各位のご協力を仰ぎ、近作・旧作を交えた展示を開催することといたしました。80年代以降の日本の現代美術史において、最も注目すべき活動を続けてきた作家のひとりとして、その多岐にわたる活動のより充実した展観の場をめざします。(都現美HPより)