「ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優写真展」も今日が最終日となりました。作品は、この後も画廊でご覧いただけますので、お気軽にお尋ねください。
さる6月5日に開催されました尾形一郎さん、尾形優さんに東京都写真美術館の金子隆一先生をお迎えしたギャラリートークの様子をご報告いたします。


金子先生からまず、尾形さんの写真は、ニュートラルな目で撮られているという感想があり、「写真の始まりは、建築写真である。」と、1844年のタルボットの写真史初めての写真集に掲載されている「建築物の分析」としての建築写真、ジュディス・ターナーの撮った「経験の軌跡」としての建築写真などを例に、写真史から見た建築写真についてまずお話いただきました。尾形さんからは、現代の日本においてどういう作品を作るべきかと世界中を歩き、その上で、次々と消えていく建築物を自分が撮ることで記憶していこうと考えたこと、また、小学校の頃から8mmのムービーを撮るのが好きであったのが、建築を撮るためにスチルカメラでも撮影するようになっていったという経緯をお話いただきました。その後、尾形さんの最近の仕事であるナミビアや中国、ギリシャの写真などについて金子先生に考察をいただき、尾形さん自身が漠然と感じていたことを言葉でご指摘を受けて、自分の仕事に裏づけをしていただけたようでした。
皆さんで記念写真
場所を移した二次会では、建築評論家の植田実さんから、建築は建築物のみの「オールオーバー」ではなく、空もあり庭もある、だから、中国の洋式の建物を撮った写真はル・コルビュジエのサヴォワ邸を思わせるもので、尾形さんの写真は、建築の持っている20世紀的なものを捉えた写真であるという賛辞を贈られました。

レセプションパーティ
客観性を持たせるために、空間に対して垂直、水平に撮られた作品。
「テポツォトラン 1 Tepotzotlan 1」
1994年(2010年プリント)
ライトジェットプリント
54.0×43.0cm
Ed.10
サインあり
「テポツォトラン 2 Tepotzotlan 2」
1994年(2010年プリント)
ライトジェットプリント
54.0×43.0cm
Ed.10
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆「ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優 写真展」は本日が最終日です。

キリスト教とメキシコの土着の文化が混じりあって生まれた「ウルトラバロック」、その小宇宙を捉えた写真作品をご紹介します。
さる6月5日に開催されました尾形一郎さん、尾形優さんに東京都写真美術館の金子隆一先生をお迎えしたギャラリートークの様子をご報告いたします。
金子先生からまず、尾形さんの写真は、ニュートラルな目で撮られているという感想があり、「写真の始まりは、建築写真である。」と、1844年のタルボットの写真史初めての写真集に掲載されている「建築物の分析」としての建築写真、ジュディス・ターナーの撮った「経験の軌跡」としての建築写真などを例に、写真史から見た建築写真についてまずお話いただきました。尾形さんからは、現代の日本においてどういう作品を作るべきかと世界中を歩き、その上で、次々と消えていく建築物を自分が撮ることで記憶していこうと考えたこと、また、小学校の頃から8mmのムービーを撮るのが好きであったのが、建築を撮るためにスチルカメラでも撮影するようになっていったという経緯をお話いただきました。その後、尾形さんの最近の仕事であるナミビアや中国、ギリシャの写真などについて金子先生に考察をいただき、尾形さん自身が漠然と感じていたことを言葉でご指摘を受けて、自分の仕事に裏づけをしていただけたようでした。
場所を移した二次会では、建築評論家の植田実さんから、建築は建築物のみの「オールオーバー」ではなく、空もあり庭もある、だから、中国の洋式の建物を撮った写真はル・コルビュジエのサヴォワ邸を思わせるもので、尾形さんの写真は、建築の持っている20世紀的なものを捉えた写真であるという賛辞を贈られました。
客観性を持たせるために、空間に対して垂直、水平に撮られた作品。
「テポツォトラン 1 Tepotzotlan 1」1994年(2010年プリント)
ライトジェットプリント
54.0×43.0cm
Ed.10
サインあり
「テポツォトラン 2 Tepotzotlan 2」1994年(2010年プリント)
ライトジェットプリント
54.0×43.0cm
Ed.10
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆「ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優 写真展」は本日が最終日です。

キリスト教とメキシコの土着の文化が混じりあって生まれた「ウルトラバロック」、その小宇宙を捉えた写真作品をご紹介します。
コメント