大阪・堂島ホテルでの<ART OSAKA 2010>が無事終了し、作品が倉庫に戻ってきました(ほんとうは戻らず、どなたかにお嫁入りして欲しかったんですが・・・・)。

井桁裕子の球体関節人形あり。見た目の異様さだけで慌てて逃げ出す観客の多さよ! コンセプチュアルな表現を重んじる人に限って彼女の作品を敬遠するが、彼女の人形は実はきわめてコンセプチュアル。作家にまず説明を聞くべし。

上記は、twitterやmixiで発信された来場者の感想のひとつですが、他にも発信や、お客さまからメールをいただきました(以下引用させていただきます)。主催者としてありがたいことです。

●堂島ホテルは朝のラッシュアワーか、と思う大混雑。
盛況どころか皆さんの熱気で息苦しいほどでした(^_^;)
若い方も多く、中には家族連れの方も。それこそ老若男女が現代アートを一部屋一部屋見て回る・・・初めて拝見しましたがすごいことですね。
そうなってくると、どこの画廊が、誰を紹介しているのか、もはや朦朧となってくるわけですが、そんな中で井桁さんの作品はインパクトがありましたね。
背景に意味を持たせないギャラリーの空間と異なり、濃密な気配が充満。
いっそ次回は屋外で出会いたいような、そんな感じです。

●ART OSAKA、時間が無いので全部は見られませんでしたが、井桁裕子さんとお話できてよかった。須川まきこさんをモデルにした人形、ベッドに横たえられて寛ぐように展示されており、新鮮。関節人形だから動くのは当然といえば当然なんだけど。

●井桁さんの作品、間近に見られて嬉しかったです!素晴らしかった。ベッドに横たわらせる展示、大きい作品だからこその存在感と色気。

●ART OSAKA行ってきました、やはり井桁裕子さんの人形は圧倒的な存在でした。モデルの須川まきこさんもいらして、何回も見比べさせて頂きました。しかしやはり会場の全体的な雰囲気は「関西」だったなぁ。実は今いち慣れぬので、おどおどしてます。

●ARTOSAKAで今回一番楽しみにしていた、ときの忘れものの井桁裕子作品は確かに実に素晴らしかった(そのうちの一体のモデルになっていた女性は、この数年、株式会社一八八周辺のイベントで顔を見続けていた方だった)。

●ART OSAKA単身乗り込みました!ときの忘れものさんで、井桁さんやギャラリーの方が親切にお話をしてくださって楽しかったです。他の客室(笑)で、好みの作品もいくつか拝見できました。

●井桁さんの、対象への迫り方。ずっと心に突き刺さっている。生身の人間から目を逸らし続けている私に人形が作れるのか?
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井桁裕子さんの個展(815号室)が、どういう展示だったかご紹介します。

IMG_8339IMG_8340堂島ホテルのお洒落なエントランス。いかにもアートフェアに相応しい空間です。

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展示作業中の井桁さんと作品。ちょっと怖い(かも)。

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左)Makiko doll
右)錬金術 Ryoko-doll

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左)レセプションにて、挨拶するのはこのアートフェアの仕掛け人・ギャラリー山口の山口孝さん。

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815号室は数人入れば満杯状態、しばしば酸欠状態に。

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右)ご自身(?)と対面するMAKIKOさんと、井桁さん(右端)


上掲は尾立麗子の撮影ですが、以下の写真は井桁裕子さんご自身の撮影です。
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12左)「わたらせ②」
右)「さよなら」

35左)「もういちど」

69右)「卵」

1011左)「夢診断」
右)「心臓」

1213左)「惜別」
右)「方向性」

1415左)「朝」
右)「朝」と「菊」

17「眠り」

すべての作品は、ときの忘れものでご覧になれます。ご希望の方は(倉庫から運びますので)事前にお知らせください。
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