プリントをコレクションする場合、風景、ドキュメント、人物、静物、など写されている対象で随分と幅広い。
私たちが市場で仕入れる場合も、誰の何を買うか、いつも悩むところです。
いま開催中の福田勝治の写真も、何と言っても人気は人物、特に女性、なかでもヌードでしょう。
今回は、女性のポートレート、ヌード、静物の代表作が一点づつ。そしてイタリアの風景写真を15点、出展しています。
常連のMさんは先日もスタイケンの代表作をコレクションしてくださったばかりですが、今回の福田勝治展では「写真は人物を集める」というご自身のポリシーと、人っ子ひとりいないイタリア風景を前に悩みに悩んだらしい。
何でもこじつける天才の亭主は、ある写真の前面にほんのちょっと写っている「影」を指差して、「このカメラを構えている影、撮影者の福田勝治の自画像ですよ」と強引に押し切り、めでたくお買い上げいただきました(感謝!)。

人物写真(ポートレート)というのは、誰が(撮影者)が誰を撮ったかで、歴然と人気も価格も決まってくるようです。
三島由紀夫ならやはり細江英公先生でしょう。

ということで、今回ご紹介するのは、五味彬先生が撮影した井上陽水のポートレートです。

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五味彬
「井上陽水(ポートレートA)」
2008年 ゼラチン・シルバー・プリント
39.6×30.6cm Ed.3(2/3)
サインあり

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五味彬
「井上陽水(ポートレートB)」
2008年 ゼラチン・シルバー・プリント
38.2×30.0cm Ed.3(1/3)
サインあり

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