細江英公写真展/おとこと女

原発の状況が予断を許しませんが、本日18日[金]より4月2日[土]まで「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」を開催します(会期中無休)。

本日3月18日(金)17:00よりオープニングを開催します。

昨日、顧客の皆さんには予定通りオープニングを行なう旨、メールを配信しました。
被災地盛岡の建築家Nさんから早速返信がありました。

細江英公展おめでとうございます。
今回の細江英公先生の作品はいずれもすばらしいものと思います。
お伺いして求めたいところです。まことに無念です。
大津波、原子力発電所の事故と未曾有の災難です。
そうした中でも今回の展覧会が明るいともし火になっていただきますことを念願いたします。
昨日になりますが第一画廊の上田さんの娘のりとちゃんにお会いしお元気なことを確認できましたので報告いたします。
明日、被災地の宮古と山田に建築家協会の仲間と車で入る予定です。
テレビを見ているだけでは皆さんに現地の状況を報告できないと考えるからです。
毎日毎日状況が変化しますがどうかお体を大切に、またお会いできる日を楽しみにしております。


詩人のPさんからも返信をいただきました。

ほんとうに大変なことが起きてしまいました。
わたしたちも周りも無事ではありますが、東北と縁のある者も多く、日に日に不安がつのってきます。
そして原発のことは想像を絶する事態で、注視しなくてはならず、気が張ります。
若い人はネット情報に漬かり込みすぎてかなり精神的にまいってるのを感じますので、肩をたたいてあげなくちゃならない、と思います。
オープニングのお知らせに
「生きていく」ことは「動くこと」である希望を感じました。
明朝から出張があり、土曜日の夜に帰宅するために伺えませんが、
細江英公先生やみなさまに乾杯を献じたく思います。
それでは、みなさん気を強くもって
困難へ立ち向かいましょう。


**************

昨年の文化功労者に選ばれた写真家・細江英公の新作による〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、2009年イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
このルッカでの展覧会は、細江先生の代表作を写真絵巻、屏風、掛軸にして展示したもので、今回はその中から〈おとこと女〉のシリーズをご紹介いたします。
VillaBottini_02細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #2
2009(Printed in 2011)
Type-C print
55.6x43.3cm
Ed.10 Signed

VillaBottini_04細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #4
2009(Printed in 2011)
Type-C print
43.3x55.6cm
Ed.10 Signed

VillaBottini_05細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #5
2009(Printed in 2011)
Type-C print
43.3x55.6cm
Ed.10 Signed

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆〈おとこと女〉のシリーズの中で、最も代表的なイメージが、このNo.24でしょう。
2000年に松濤美術館他で開催された回顧展のカバーにも使われました。このプリントは、1985年に出版されたある特装本のためにエディションされたものです。
細江英公「おとこと女」細江英公 Eikoh HOSOE
おとこと女 No.24
1960年(Printed in 1985)
ゼラチンシルバープリント
12.0×21.3cm
Ed.100 signed

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆ときの忘れものは、2011年3月18日[金]―4月2日[土] 「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」を開催します(会期中無休)。
細江英公展案内状600

昨年の文化功労者に選ばれた写真家・細江英公の新作による〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
2009年11月の細江英公展の会場となったヴィッラ・ボッティーニは天井や壁面にフレスコ画が描かれた邸宅で、その絢爛たる空間に、総延長120mにわたり、細江先生と日本の職人チームが日本的伝統美の粋をこらした赤・青・緑の壁面をしつらえ、〈おとこと女〉〈薔薇刑〉〈鎌鼬〉〈ガウディの世界〉〈春本・浮世絵うつし〉他の代表作の絵巻、軸、屏風を展示しました。ヨーロッパの壮大な古典的建築空間と、和の色彩世界の対決と融合は、カラー作品でなくては表現できなかったでしょう。撮影は2009年ですが、発表するのは今回が初めてです(ヴィンテージ)。ホームページに掲載した12点の画像はいかにもけばけばしい感じですが、実物作品の瑞々しい、したたるような美しさには思わず溜め息が出ます。
ぜひご来廊ください。