細江英公写真展より 春本・浮世絵うつし
東北関東大震災が起こってちょうど一週間目に始まった「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」も最終日を迎えました。
中止せずに、オープニングもギャラリートークも皆さんの参加で予定通り開催できたことを心より感謝いたします。
被災地の皆さんのことを思うと胸がいっぱいになりますが、私たちに出来ることをそれぞれが誠実に果たし、可能な限り普通の生活を送りたい、そう思います。
ニュースによれば、巨大地震の被災者を支援するため、国内外から日本赤十字社と中央共同募金会に寄せられた義援金が、3月31日までに計約716億円に達したということです。
義援金を送った一人として、この700億円を直ちに被災者に手渡して欲しい。
阪神淡路大震災のときは、集まった義援金を配る手続きや基準やらでもたもたし、随分時間がかかった記憶があります。
何もかも失った人々にとって一年先の100万円より、今の10万円の方がよっぽど有難いはず。
税金ではなく、私たちの善意の寄付金なのですから、少々の不公平や手続きの瑕疵なんか後で調整すればいい、とにかく一刻も早く、お金を被災者に配って欲しい。
700億円もの大金が被災地に落ちれば、当然のことながら何らかの消費が起こる、経済が動き出し、それが復興への第一歩となると思います。
さて、最終日を迎えた本展ですが、細江先生によると、
この度の展覧会の作品はすべてルッカでの作品展示の会場を撮影したものですので、これはルッカ・デジタル・フォトフェストの関係者にとっても喜ばしいことと思い、先方にこの度の「ときの忘れもの展」の情報をメールで知らせました。すると大変喜んで、これをイタリヤの新聞、雑誌の記事にしたい、ついては展覧会のオープニング風景、展覧会の展示風景などの写真を送って欲しいという内容です。ルッカでの細江英公写真絵巻展は今でも語り草になっているということで、その為か、今年の「ルッカ・デジタル・フォトフェスト」のテーマは[An Outlook on EAST](東洋への展望、東洋への眺望、東洋を観る、東洋観)というものです。参考までに(LDPF=ルッカ・デジタル・フォト・フェスト=ルッカ・デジタル写真の祭典)というのがこの催事の正式な名称です。さて、この度の「ときの忘れもの・細江英公写真展」は、イタリヤでも興味を持っていますので、何か予期せぬ面白いことが展開するのではないかとという予感がします。(細江英公先生からのメールより引用)
ヴィッラ・ボッティーニの大会場に比べたら誠にささやかな画廊ですが、12点を展示したときの忘れものの会場写真を細江先生が本日撮影してルッカに送ってくださるそうですので、その反応も楽しみです。
ルッカでの展覧会では、細江先生の代表作を写真絵巻、屏風、掛軸にして展示したのですが、最後に〈春本・浮世絵うつし〉のシリーズをご紹介いたします。
細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #06
2009(Printed in 2011)
Type-C print
55.5x43.6cm
Ed.10 Signed
細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #07
2009(Printed in 2011)
Type-C print
43.3x55.6cm
Ed.10 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
このたびの細江英公写真作品は限定10部とし、エディションNo.1-No.5はタトウ入り12点セット、No.6-No.10は単品シートとなります。なお、シート価格はエディションナンバーによって価格がステップアップする方式を導入しております。
●12点セット(たとう入り)
Ed.1/10~Ed.3/10:1,050,000円(税込)
Ed.4/10~Ed.5/10:海外用
●単品(シート) ※価格はステップアップ方式です
Ed.6/10:@126,000円(税込)
Ed.7/10:@136,500円(税込)
Ed.8/10:@147,000円(税込)
Ed.9/10:@157,500円(税込)
Ed.10/10:@210,000円(税込)
◆〈春本・浮世絵うつし〉は、土方巽が活動の拠点としていた目黒のアスベスト館で、館が閉館を余儀なくされる前年の2002年末から2003年1月にかけて撮影されました。
元藤燁子、大野慶人らダンサーの肉体に歌麿、北斎、若冲、春信のスライドを映すことで、二次元の絵が三次元となり、更に四次元的空間となる瞬間を写真に定着させた作品です。
細江英公 Eikoh HOSOE
「春本・浮世絵うつし #1-18」
2002年
Type-C print
40.6×50.8cm
Ed.30
サインあり
細江英公 Eikoh HOSOE
「春本・浮世絵うつし #4-5」
2003年
Type-C print
40.6×50.8cm
Ed.30
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」は本日が最終日です。

昨年の文化功労者に選ばれた写真家・細江英公の新作による〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
2009年11月の細江英公展の会場となったヴィッラ・ボッティーニは天井や壁面にフレスコ画が描かれた邸宅で、その絢爛たる空間に、総延長120mにわたり、細江先生と日本の職人チームが日本的伝統美の粋をこらした赤・青・緑の壁面をしつらえ、〈おとこと女〉〈薔薇刑〉〈鎌鼬〉〈ガウディの世界〉〈春本・浮世絵うつし〉他の代表作の絵巻、軸、屏風を展示しました。ヨーロッパの壮大な古典的建築空間と、和の色彩世界の対決と融合は、カラー作品でなくては表現できなかったでしょう。撮影は2009年ですが、発表するのは今回が初めてです(ヴィンテージ)。ホームページに掲載した12点の画像はいかにもけばけばしい感じですが、実物作品の瑞々しい、したたるような美しさには思わず溜め息が出ます。
東北関東大震災が起こってちょうど一週間目に始まった「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」も最終日を迎えました。
中止せずに、オープニングもギャラリートークも皆さんの参加で予定通り開催できたことを心より感謝いたします。
被災地の皆さんのことを思うと胸がいっぱいになりますが、私たちに出来ることをそれぞれが誠実に果たし、可能な限り普通の生活を送りたい、そう思います。
ニュースによれば、巨大地震の被災者を支援するため、国内外から日本赤十字社と中央共同募金会に寄せられた義援金が、3月31日までに計約716億円に達したということです。
義援金を送った一人として、この700億円を直ちに被災者に手渡して欲しい。
阪神淡路大震災のときは、集まった義援金を配る手続きや基準やらでもたもたし、随分時間がかかった記憶があります。
何もかも失った人々にとって一年先の100万円より、今の10万円の方がよっぽど有難いはず。
税金ではなく、私たちの善意の寄付金なのですから、少々の不公平や手続きの瑕疵なんか後で調整すればいい、とにかく一刻も早く、お金を被災者に配って欲しい。
700億円もの大金が被災地に落ちれば、当然のことながら何らかの消費が起こる、経済が動き出し、それが復興への第一歩となると思います。
さて、最終日を迎えた本展ですが、細江先生によると、
この度の展覧会の作品はすべてルッカでの作品展示の会場を撮影したものですので、これはルッカ・デジタル・フォトフェストの関係者にとっても喜ばしいことと思い、先方にこの度の「ときの忘れもの展」の情報をメールで知らせました。すると大変喜んで、これをイタリヤの新聞、雑誌の記事にしたい、ついては展覧会のオープニング風景、展覧会の展示風景などの写真を送って欲しいという内容です。ルッカでの細江英公写真絵巻展は今でも語り草になっているということで、その為か、今年の「ルッカ・デジタル・フォトフェスト」のテーマは[An Outlook on EAST](東洋への展望、東洋への眺望、東洋を観る、東洋観)というものです。参考までに(LDPF=ルッカ・デジタル・フォト・フェスト=ルッカ・デジタル写真の祭典)というのがこの催事の正式な名称です。さて、この度の「ときの忘れもの・細江英公写真展」は、イタリヤでも興味を持っていますので、何か予期せぬ面白いことが展開するのではないかとという予感がします。(細江英公先生からのメールより引用)
ヴィッラ・ボッティーニの大会場に比べたら誠にささやかな画廊ですが、12点を展示したときの忘れものの会場写真を細江先生が本日撮影してルッカに送ってくださるそうですので、その反応も楽しみです。
ルッカでの展覧会では、細江先生の代表作を写真絵巻、屏風、掛軸にして展示したのですが、最後に〈春本・浮世絵うつし〉のシリーズをご紹介いたします。
細江英公 Eikoh HOSOEVilla Bottini #06
2009(Printed in 2011)
Type-C print
55.5x43.6cm
Ed.10 Signed
細江英公 Eikoh HOSOEVilla Bottini #07
2009(Printed in 2011)
Type-C print
43.3x55.6cm
Ed.10 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
このたびの細江英公写真作品は限定10部とし、エディションNo.1-No.5はタトウ入り12点セット、No.6-No.10は単品シートとなります。なお、シート価格はエディションナンバーによって価格がステップアップする方式を導入しております。
●12点セット(たとう入り)
Ed.1/10~Ed.3/10:1,050,000円(税込)
Ed.4/10~Ed.5/10:海外用
●単品(シート) ※価格はステップアップ方式です
Ed.6/10:@126,000円(税込)
Ed.7/10:@136,500円(税込)
Ed.8/10:@147,000円(税込)
Ed.9/10:@157,500円(税込)
Ed.10/10:@210,000円(税込)
◆〈春本・浮世絵うつし〉は、土方巽が活動の拠点としていた目黒のアスベスト館で、館が閉館を余儀なくされる前年の2002年末から2003年1月にかけて撮影されました。
元藤燁子、大野慶人らダンサーの肉体に歌麿、北斎、若冲、春信のスライドを映すことで、二次元の絵が三次元となり、更に四次元的空間となる瞬間を写真に定着させた作品です。
細江英公 Eikoh HOSOE「春本・浮世絵うつし #1-18」
2002年
Type-C print
40.6×50.8cm
Ed.30
サインあり
細江英公 Eikoh HOSOE「春本・浮世絵うつし #4-5」
2003年
Type-C print
40.6×50.8cm
Ed.30
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」は本日が最終日です。

昨年の文化功労者に選ばれた写真家・細江英公の新作による〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
2009年11月の細江英公展の会場となったヴィッラ・ボッティーニは天井や壁面にフレスコ画が描かれた邸宅で、その絢爛たる空間に、総延長120mにわたり、細江先生と日本の職人チームが日本的伝統美の粋をこらした赤・青・緑の壁面をしつらえ、〈おとこと女〉〈薔薇刑〉〈鎌鼬〉〈ガウディの世界〉〈春本・浮世絵うつし〉他の代表作の絵巻、軸、屏風を展示しました。ヨーロッパの壮大な古典的建築空間と、和の色彩世界の対決と融合は、カラー作品でなくては表現できなかったでしょう。撮影は2009年ですが、発表するのは今回が初めてです(ヴィンテージ)。ホームページに掲載した12点の画像はいかにもけばけばしい感じですが、実物作品の瑞々しい、したたるような美しさには思わず溜め息が出ます。
コメント