生誕120年記念 長谷川潔展
横浜に生まれ、フランスで活躍した銅版画の巨匠・長谷川潔の生誕120年記念展が、横浜美術館で開催されています。
会期=2011年4月29日(金)~6月26日(日)*毎週木曜休館
亭主が美術業界に入ったのは28歳のときでしたが、当時日本有数の大画廊だった大阪フォルム画廊(最盛期は社員が100人近くいた)の銀座店で見た長谷川潔展は忘れられません。
1973年のことですが、長谷川先生はパリでご健在だった。私の版画人生の指針となるような展覧会でした。以来、現代版画の版元として多くの作家に銅版画の制作を依頼したが、いつも長谷川潔の作品を基準に考えていました。
当時の記憶では15万円だせばどんな名作でも買えました。それがあるときいきなり某画廊が40万円という破格の値段をつけ、それが通ってしまい、あれよあれよという間に100万円台になってしまった。
棟方と長谷川が70~80年代のプライスリーダーでした。
■長谷川潔は1918年(大正7年)にフランスへ渡り、メゾチント(マニエール・ノワール)と呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことはもっともっと評価されるべきでしょう。フランス政府からは数々の勲章・賞を受けたにもかかわらず、日本は冷たかった。
文化勲章も贈ろうとしなかった。
望郷の念にかられながら一度も帰国せずにパリで没した作家の真の顕彰はこれからです。
ご紹介する《ジロスコープのある静物》は、深い黒の中から自ら光を発するかのようにモチーフたちを浮かび上がらせ、可視の世界を通して不可視の世界を見、言葉では表現しきれない宇宙の真理を表現しようとした長谷川芸術の代表作です。

長谷川潔 《ジロスコープのある静物》
1966 銅版 35.6x26.4cm Ed.70 Signed
(レゾネNo.347)
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横浜に生まれ、フランスで活躍した銅版画の巨匠・長谷川潔の生誕120年記念展が、横浜美術館で開催されています。
会期=2011年4月29日(金)~6月26日(日)*毎週木曜休館
亭主が美術業界に入ったのは28歳のときでしたが、当時日本有数の大画廊だった大阪フォルム画廊(最盛期は社員が100人近くいた)の銀座店で見た長谷川潔展は忘れられません。
1973年のことですが、長谷川先生はパリでご健在だった。私の版画人生の指針となるような展覧会でした。以来、現代版画の版元として多くの作家に銅版画の制作を依頼したが、いつも長谷川潔の作品を基準に考えていました。
当時の記憶では15万円だせばどんな名作でも買えました。それがあるときいきなり某画廊が40万円という破格の値段をつけ、それが通ってしまい、あれよあれよという間に100万円台になってしまった。
棟方と長谷川が70~80年代のプライスリーダーでした。
■長谷川潔は1918年(大正7年)にフランスへ渡り、メゾチント(マニエール・ノワール)と呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことはもっともっと評価されるべきでしょう。フランス政府からは数々の勲章・賞を受けたにもかかわらず、日本は冷たかった。
文化勲章も贈ろうとしなかった。
望郷の念にかられながら一度も帰国せずにパリで没した作家の真の顕彰はこれからです。
ご紹介する《ジロスコープのある静物》は、深い黒の中から自ら光を発するかのようにモチーフたちを浮かび上がらせ、可視の世界を通して不可視の世界を見、言葉では表現しきれない宇宙の真理を表現しようとした長谷川芸術の代表作です。

長谷川潔 《ジロスコープのある静物》
1966 銅版 35.6x26.4cm Ed.70 Signed
(レゾネNo.347)
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