一昨日夜、盛岡に向かい、昨日は朝一番のりで岩手県立美術館の「生誕100年 松本竣介展」をじっくり拝見しました。
今回の盛岡行きは、植田実先生に<松本竣介の歩いた街>を歩いてもらうのが目的でしたので、美術館の学芸員のレクチャーを受けてから、市内の竣介ゆかりの(子供時代をすごした)場所を歩いてまわりました。
昼は例によって日本一のお蕎麦やさん「直利庵」でいただき、再び美術館に戻り竣介の子息・松本莞さん(建築家)と寺田農さん(俳優、洋画家・寺田政明ご子息、東海大学文学部教授)の開幕記念対談を聞きました。
立ち見も出て原田館長が「こんなことは初めて」というほどの大盛況でした。
「こんなときだからこそ」というお二人の熱い思いが伝わり、終始なごやかな会となりました。
会場では多くの旧知の方々にお目にかかることができましたが、ご挨拶もそこそこに今度は地元の作家・戸村茂樹さんの車で、竣介が過ごし絵にも描いた郊外の山王地区まで連れてってもらい、小高い丘の上にある気象台から盛岡市街を眺め、竣介の見た風景に思いをはせました。
暮れなずむ盛岡の街をさらに走り、愛宕の立原道造の詩碑のある山まで登ることができたのは思わぬ収穫でした。
再び直利庵で天麩羅、山菜などを肴に一杯やって、最後にMORIOKA第一画廊の「松本竣介素描展」にかけこみ、師匠・上田さんにご挨拶をして、充実の全日程を終え、さきほど帰宅しました。
大急ぎのレポートになりましたが、その成果は後日このブログでご披露します。どうぞご期待ください。
本日(日曜)も明日(月曜)も「Robert RAUSCHENBERG Exhibition ロバート・ラウシェンバーグ展 -Tribute 21- Part1」を開催しています(21日まで会期中無休)。
最近入ってきた写真コレクションをご紹介します。
ジョエル=ピーター・ウィトキン
Joel-Peter Witkin
<Tibet House Portfolio>より“Woman once a Bird”
1990年 プラチナプリント
イメージサイズ:31.6x27.0cm
シートサイズ:40.0x33.0cm
Ed. 35/100 サインあり
「私の作品は見捨てられた人間、英雄、聖者の世界に関与するもので、超自然的なもの、社会のパラノイア、そして現代の不確かな道徳観に関わるものである。」
(ウィトキン『Switch』1993年11月号)
以前にも紹介しましたが、ホルマリン漬けになった奇形児や異形の人たちを撮影するウィトキンの写真には、見捨てられて来た人々を執拗なまでに追いかける圧倒的な迫力と打ち捨てられた生の断片を再生させる力強さがあります。
1939年アメリカ、ニューヨーク市ブルックリンに生まれたウィトキン、ユダヤ人である父親とローマ・カトリック教会の母親は彼が幼い頃に宗教上の違いを理由に離婚し、以後兄と共に母親に引き取られ、厳格なカトリックの環境で育ちます。幼い頃に交通事故現場に居合わせ、そこで少女の生首と向き合うというショッキングな経験をしたウィトキンの感性は他者のそれとは一線を画し、「死」、「死体(またはその部分)」、「小人症・性転換・半陰陽・身体的障害者などさまざまなアウトサイダー」といったテーマを扱っています。
今回ご紹介する“Woman once a Bird”は、1990年にリチャード・ギアとビル・ボーデンがニューヨークのチベットハウスのために制作した“Tibet House Portfolio”に収録された作品です。そのポートフォリオは13x16インチのプラチナ/パラジウム写真24枚で構成され、収録されたのはいずれも著名な写真家であり、幾つかの作品は彼らの代表作にもなっています。
100のエディションと24のアーティストプルーフが制作され、全てのプリントに作家たちのサイン/エンボスが入っています。
以下がポートフォリオに作品が収録されている作家のリストです。
●Portfolio I
Berenice Abbott
Mario Giacomelli
Horst P. Horst
Annie Leibovitz
Matt Mahurin
Mary Ellen Mark
Kurt Markus
Sheila Metzner
Sebastiao Salgado
Jerry Uelsmann
Bruce Weber
Joel-Peter Witkin
●Portfolio II
David Bailey
Ruth Bernhard
William Claxton
William Clift
Ralph Gibson
Allen Ginsberg
Helmut Newton
Steve Meisel
Duane Michels
Herb Ritts
George Rodger
このポートフォリオは非営利団体であるギア財団によって企画され、危機に瀕しているチベットとその文化に注意を呼びかけるべく制作されました。ポートフォリオの売り上げはネットの運営費として使用され、ポートフォリオに含まれる作品は非営利団体へと受け渡され、人々のチベットへの関心を高めるべく使用されました。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
今回の盛岡行きは、植田実先生に<松本竣介の歩いた街>を歩いてもらうのが目的でしたので、美術館の学芸員のレクチャーを受けてから、市内の竣介ゆかりの(子供時代をすごした)場所を歩いてまわりました。
昼は例によって日本一のお蕎麦やさん「直利庵」でいただき、再び美術館に戻り竣介の子息・松本莞さん(建築家)と寺田農さん(俳優、洋画家・寺田政明ご子息、東海大学文学部教授)の開幕記念対談を聞きました。
立ち見も出て原田館長が「こんなことは初めて」というほどの大盛況でした。
「こんなときだからこそ」というお二人の熱い思いが伝わり、終始なごやかな会となりました。
会場では多くの旧知の方々にお目にかかることができましたが、ご挨拶もそこそこに今度は地元の作家・戸村茂樹さんの車で、竣介が過ごし絵にも描いた郊外の山王地区まで連れてってもらい、小高い丘の上にある気象台から盛岡市街を眺め、竣介の見た風景に思いをはせました。
暮れなずむ盛岡の街をさらに走り、愛宕の立原道造の詩碑のある山まで登ることができたのは思わぬ収穫でした。
再び直利庵で天麩羅、山菜などを肴に一杯やって、最後にMORIOKA第一画廊の「松本竣介素描展」にかけこみ、師匠・上田さんにご挨拶をして、充実の全日程を終え、さきほど帰宅しました。
大急ぎのレポートになりましたが、その成果は後日このブログでご披露します。どうぞご期待ください。
本日(日曜)も明日(月曜)も「Robert RAUSCHENBERG Exhibition ロバート・ラウシェンバーグ展 -Tribute 21- Part1」を開催しています(21日まで会期中無休)。
最近入ってきた写真コレクションをご紹介します。
ジョエル=ピーター・ウィトキンJoel-Peter Witkin
<Tibet House Portfolio>より“Woman once a Bird”
1990年 プラチナプリント
イメージサイズ:31.6x27.0cm
シートサイズ:40.0x33.0cm
Ed. 35/100 サインあり
「私の作品は見捨てられた人間、英雄、聖者の世界に関与するもので、超自然的なもの、社会のパラノイア、そして現代の不確かな道徳観に関わるものである。」
(ウィトキン『Switch』1993年11月号)
以前にも紹介しましたが、ホルマリン漬けになった奇形児や異形の人たちを撮影するウィトキンの写真には、見捨てられて来た人々を執拗なまでに追いかける圧倒的な迫力と打ち捨てられた生の断片を再生させる力強さがあります。
1939年アメリカ、ニューヨーク市ブルックリンに生まれたウィトキン、ユダヤ人である父親とローマ・カトリック教会の母親は彼が幼い頃に宗教上の違いを理由に離婚し、以後兄と共に母親に引き取られ、厳格なカトリックの環境で育ちます。幼い頃に交通事故現場に居合わせ、そこで少女の生首と向き合うというショッキングな経験をしたウィトキンの感性は他者のそれとは一線を画し、「死」、「死体(またはその部分)」、「小人症・性転換・半陰陽・身体的障害者などさまざまなアウトサイダー」といったテーマを扱っています。
今回ご紹介する“Woman once a Bird”は、1990年にリチャード・ギアとビル・ボーデンがニューヨークのチベットハウスのために制作した“Tibet House Portfolio”に収録された作品です。そのポートフォリオは13x16インチのプラチナ/パラジウム写真24枚で構成され、収録されたのはいずれも著名な写真家であり、幾つかの作品は彼らの代表作にもなっています。
100のエディションと24のアーティストプルーフが制作され、全てのプリントに作家たちのサイン/エンボスが入っています。
以下がポートフォリオに作品が収録されている作家のリストです。
●Portfolio I
Berenice Abbott
Mario Giacomelli
Horst P. Horst
Annie Leibovitz
Matt Mahurin
Mary Ellen Mark
Kurt Markus
Sheila Metzner
Sebastiao Salgado
Jerry Uelsmann
Bruce Weber
Joel-Peter Witkin
●Portfolio II
David Bailey
Ruth Bernhard
William Claxton
William Clift
Ralph Gibson
Allen Ginsberg
Helmut Newton
Steve Meisel
Duane Michels
Herb Ritts
George Rodger
このポートフォリオは非営利団体であるギア財団によって企画され、危機に瀕しているチベットとその文化に注意を呼びかけるべく制作されました。ポートフォリオの売り上げはネットの運営費として使用され、ポートフォリオに含まれる作品は非営利団体へと受け渡され、人々のチベットへの関心を高めるべく使用されました。
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