山田陽のエッセイ"FRESH BREW  NEW YORK" 第16回(最終回)

4月の頭に毎年オープンするブルックリンの南端に位置するコニーアイランド。そこにはビーチはもちろん、長く綺麗なボードウォークがあり何個かの遊園地、たくさんの露店、飲食、そして水族館まである。いわゆる昔からあるアミューズメントエリアと言えばよろしいでしょうか。
最近では毎夏、7月4日、アメリカ独立記念日に行われるホットドックの早食い選手権でだいぶ有名かもしれませんが。
歴史は1920年頃から始まり、アストロランドという大きめの遊園地を中心に広がっていったエリアでした。
中でもフリークスショーやなんだか怪しい露店などは、昔はたくさんあった様で、30年前のタイムズスクエア辺りの暗く怪しい雰囲気が漂っていたようです。
現在は、だいぶクリーン化が進み、綺麗なボードウォーク沿いに家族連れが楽しめるようなエリアにさま変わりしています。
なんだか僕の私感では昔のドヨーンと重くシニカルな雰囲気が今でも残っていたらよりスリリングでドキッとする場面に出会えるような気がするのですが、それは無い物ねだりですね。
今でも昔と変わらずにあるものは、歴史記念物にも定められている木造のローラーコースター、サイクロン。 
これは、乗り物そのものの怖さよりそのまま壊れてしまいそうな雰囲気があるのが怖いです。実際きしみながら進むローラーコースターって大丈夫でしょうか?
(やまだあきら)
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山田陽さんのエッセイは、今回が最終回です。
昨年7月にときの忘れもので個展「山田陽写真展 Line1_Lily Grass」を開く前から一年半、全16回にわたりニューヨークから原稿を送ってくださった山田さん、ありがとう。
ご愛読くださった皆様にも厚く御礼を申し上げます。
山田さんの益々の活躍を期待し、再びときの忘れものでお会いできることを祈っています。
3
山田陽《Line1_Lily Grass_Untitled》(3)
2010年撮影(2011年プリント)
Fiber Print, Gelatin Silver Print
50.8x40.6cm
Ed.10
サインあり

9
山田陽《Line1_Lily Grass_Untitled》(9)
2010年撮影(2011年プリント)
Fiber Print, Gelatin Silver Print
40.6x50.8cm
Ed.10
サインあり

10
山田陽《Line1_Lily Grass_Untitled》(10)
2011年
Fiber Print, Gelatin Silver Print
50.8x40.6cm
Ed.10
サインあり

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