韓国釜山のアートフェアから一週間ぶりに凱旋帰国した新人・新澤は昨日と本日は代休です。
成果をあげてきたのですから、ここはゆっくり休養してもらいましょう。
「他のブースを見た感想は?」と尋ねると、
「ほかの画廊さんとうちが全く違うということがよくわかった」由。
うちだけ浮いていることは新人でも理解できたらしい。
それでも現金なもので、もう次の海外遠征に思いを馳せている、若いということはいいですね。
「自分は9歳までしか学校で日本語を習わなかった」といいながら、漫画と小説で鍛えた日本語力もなかなかのもので、会期中6回にわたるレポートのアクセスは亭主の駄文よりよほど多かった。
新人畏るべし。

留守部隊も光嶋裕介展の余韻さめやらず、その後始末(芳名簿三冊に及ぶ来廊者の名簿入力、いただいた名刺の整理、展示作品を外して銅版画集のセット作業、お買い上げいただいた作品の額装、梱包と発送の準備 etc.,)に終日追いまくられておりました。

さて明日からは第221回企画展となる「アンリ・カルティエ=ブレッソンとロベール・ドアノー写真展展」を開催します(会期中無休)。
出品リストをホームページに掲載しましたので、ぜひご覧ください。
ドアノーは亭主の大好きな作家で今まで幾度かご紹介してきましたが、アンリ・カルティエ=ブレッソンはときの忘れもの初登場です。

展示はやはり釜山から帰国したばかりの強力助っ人・浜田さんのディレクションです。
<新人スタッフのアートフェア挑戦記3>に浜田さんのギャラリーのブース写真を掲載しましたが、おそらく全ブースのうちで最も美しい展示だったのではないかしら。
今回の展示もどうぞご期待ください。
案内用カード_m
20世紀のフランスを代表する2人の作品22点を展示し、同時代を生きた写真家のそれぞれのまなざしをご覧いただきます。

会期=2012年6月15日[金]―6月23日[土](会期中無休)。

第二次大戦後、中国やアメリカ、日本など世界をまたに掛けて活躍したアンリ・カルティエ=ブレッソン。1952年に発表した初の写真集『決定的瞬間(The Decisive Moment)』は彼の作品の代名詞にもなっています。
本展ではマグナムのメンバーとして1972年のミュンヘン・オリンピックの様子を取材撮影した一連のシリーズ11点を出品します。
Cartier-Bresson_01アンリ・カルティエ=ブレッソン
「After a competition」
Gelatin silver print
Image size: 17.0x25.4cm
Sheet size: 19.8x28.2cm
Stamp signed

Cartier-Bresson_07アンリ・カルティエ=ブレッソン
「Old boats」
Gelatin silver print
Image size: 17.0x25.2cm
Sheet size: 19.3x27.3cm
Stamp signed


一方、生涯パリに留まりパリを撮影し続けたロベール・ドアノー。華やかな中心街の姿を記録すると同時に自身が生まれ育ったパリ郊外も多く撮影し、ヒューマニズムに溢れた視線で人々の姿を生き生きと記録しました。
doisneau_12_Le-ptit-balconロベール・ドアノー
「Le ptit balcon かわいいバルコニー」
1953
Gelatin silver print
Image size: 24.0x34.5cm
Sheet size: 30.3x40.5cm
Signed

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