毎年夏になると亭主はそわそわ、仕事をほたらかして故郷群馬に向かっていました。
母校高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)の定期演奏会があるからです。
一昨年まで亭主も舞台に上がっていたのですが、昨年は裏方にまわりました。
一昔前、廃部寸前にまで陥ったのですが全国のOBたちが集まり定演を復活したことはこのブログでも幾度か書きました。
復活した当初は僅か数名の現役高校生を大勢のOBや賛助の人たちがとりかこむという舞台でしたが、ありがたいことに年々現役部員が増え、ここ5~6年は現役部員だけで舞台を構成できるまでになりました。
老兵たちの役割も一段落(本当は現役生についていけなくなった)。
TMO2007年

高崎高校マンドリン・オーケストラ第46回定期演奏会
2013年7月15日(月・祝日)14時開演
会場:群馬音楽センター
主催:TMO OB会
客演:秋葉美果(群馬交響楽団首席奏者)

今年はあいにく仕事が入っており、当日会場には行けないので、せめて練習だけでも見ておきたいと、先日高崎に行ってきました。
ちょうど一年ぶりだったのですが、通いなれた音楽室を開けてびっくり、60数名のメンバーの中の10数名が見たことのない顔でめんくらいました
聞けば地元の群馬大学や高崎経済大学に進んだ若いOBたちが大学のクラブの仲間を誘ってかけつけてくれたらしい。
半世紀を超える歴史を持つTMOですが、いつの時代も現役生とOBたち、そして多くの賛助出演のメンバーによって毎夏の定演をつくり続けてきました。
見ず知らずのメンバーたちが、指揮者の厳しい指摘を受けながら練習を繰り返し、少しづつ一体感が生まれ、やがて演奏に生命が吹き込まれる。音楽が素晴らしいと思うのはこういう瞬間です。
高崎高校は男子校なのですが、今年は賛助の皆さん(多くが女性)が増えたので、ずいぶんと華やかになりそうです。
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スキーのジャンプ、硬式野球、ラグビー
昔なら女性がやるなんて考えられなかったジャンルでの女性の活躍が目覚しい。
オーケストラや美術館の学芸員などは女性でもっているような感じさえします。
現代美術でもいま女性をはずしたらコンクールでも美術館展示でも成り立たないでしょう。

ご案内が遅れてしまいましたが、富山県高岡で、ときの忘れものの取扱作家である宮脇愛子、草間彌生の出品する展覧会が15日まで開かれています。「タイトル」が示すように、彼女たちパイオニアたちが歩んだ道は平坦ではなかったでしょうが、いまやトップランナーとして世界でも高く評価されています。

私たちは越えていく
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高岡市美術館
会期=2013年6月15日(土)~7月15日(月・祝)
色彩と造形の織りなすハーモニーが美しい絵画をうみだす嶋田しづ。
彫刻だけでなく、公共的な空間を舞台に光の造形を手がけてきた多田美波。
周囲の環境までをもとりこんだ彫刻が見る人の「気づき」を促す宮脇愛子
エネルギッシュな作品が人びとの心を惹きつけてやまない草間彌生
人の生と死、永続する時間に言及する「ビデオ彫刻」を手がけてきた久保田成子。
日常に潜むジェンダー(社会的性差)を映像により明らかにする出光真子。
写真を撮りながら、被写体のもつ生の歴史を寄り添うように紡ぎ出す石内都。
伝統的なジャンルや素材から自由で、画壇の権威やジェンダーにとらわれることなく、何気ない日常のなかにも見え隠れする美術の「境界」を乗り越えて制作を続けてきた7人の女性作家たちの、個性豊かな創造の世界を紹介します。(同館HPより)
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草間夕映えの雨草間彌生「夕映えの雨
1985年 
Screenprint
52.5×45.5cm
Ed.75 signed
※レゾネNo.171(阿部出版 2005年)

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