<今日の夕方は会社帰りにときの忘れものに立ち寄る。現在開催中なのは瀧口修造氏の展覧会。詩人、評論家として知られる人だが、美術作家としても多くの作品を残した人だ、と書いてはいるが、僕は彼の作品をまとめて見るのはこれが初めて。
展示されている作品は水彩とドローイングなのだが技法はバラエティに富んでいる。普通の技法で描かれた作品はもちろん、いったん描いた作品を焼け焦がしたもの、轆轤のように同心円を描いたもの、ボールペンを何本かまとめて平行線を描いたもの…。個人的に面白かったのは滲みの効果を使った水彩画。一見、素人の絵葉書のような無造作な滲みのようにも見えるのだが、複数の作品を並べてみると様々な滲みの効果が組み合わせられており、いろいろ考えながら作られた作品なのだな、ということがよくわかる。
とても理知的な、絵とは何かということについていろいろ考えが広がった展覧会。この季節に相応しい落ち着いた内容でした。>
(Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地))より
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いつもは清閑なギャラリー、珍しく来廊者の多い「瀧口修造展 Ⅰ」ですが、twitterやブログでも感想をたくさんいただいています(感謝)。
亭主はホワイトキューブが苦手で、その反動もあって狭いギャラリーに、いつも数脚の椅子を置いています。どうぞゆっくりこしかけて瀧口先生の世界を堪能してください。
明日が最終日です。
昨夜は長年お世話になっている方のお父上が亡くなられたのでお通夜に行って参りました。
式場は渋谷の乗泉寺、偶然ですが亭主と社長が一時住んでいた古いマンションが寺の直ぐ隣にあり、懐かしさにかられ10年ぶりにそのあたりを歩いてみました。
渋谷の高台でずいぶんと新しいマンションやビルが建っているのですが、住んでいた古いSマンションはじめ驚いたことに現代版画センターの初代事務所のあったSハイツも、その後移ったSSマンションもそのままの姿で残っていました。
最後に住んでいた鉢山町の広い敷地にあった一軒家は建て直したようで、風情のある洋館風の建物になっていました。
当時、現代版画センターは渋谷に事務局(桜ヶ丘)、企画室兼住居(鉢山町)、ギャラリー方寸(松涛)の三箇所があり、別に新宿に倉庫を借りていました。
渋谷を去ってから約30年経ちますが、亭主は「大家さん運」が抜群で、いずれの大家さんにもとてもよくしていただきました(もちろん今の大家さんも)。
渋谷時代は10年に過ぎないのですが、亭主と社長にとっては中身の濃い疾風怒濤の10年間でした。往時茫々、多くの方のご支援を受けて今も仕事を続けられていることをあらためて感謝したいと思います。
話しかわって、亭主の故郷群馬の誇る作家は、
オノサト・トシノブ、山口薫、福沢一郎の三人。
山口先生はわが母校(高崎高校)の先輩ですが、残念ながらお目にかかる前に亡くなられてしまった。
オノサト先生、福沢先生には上述の渋谷時代にたくさん仕事(版画のエディション)をしていただきました。
一時瀕死の状態だったデパートの美術部ですが、このところ新しい顧客の開拓を目指して現代美術も積極的に扱おうとしているようです。
小田急デパートで油彩、版画によるオノサト・トシノブ展が開催されるので、ご紹介します。
「オノサト・トシノブ展」
会場:新宿小田急10階ギャラリー
会期:2014年1月29日(水)ー2月4日(金)


会期は短いですが、どうぞ皆さんお出かけください。
◆ただいま開催中の「瀧口修造展 Ⅰ」は明日が最終日となります。
どうぞお見逃しなきよう。
2014年、3回に分けてドローイング、バーントドローイング、ロトデッサン、デカルコマニーなど瀧口修造作品を展示いたします(1月、3月、12月)。
このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●カタログのご案内
『瀧口修造展 I』図録
2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
●瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHIの出品作品を順次ご紹介します。

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-19」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:11.5×10.0cm
シートサイズ :13.4×12.6cm

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-20」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:29.8×20.0cm
シートサイズ :29.8×20.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
展示されている作品は水彩とドローイングなのだが技法はバラエティに富んでいる。普通の技法で描かれた作品はもちろん、いったん描いた作品を焼け焦がしたもの、轆轤のように同心円を描いたもの、ボールペンを何本かまとめて平行線を描いたもの…。個人的に面白かったのは滲みの効果を使った水彩画。一見、素人の絵葉書のような無造作な滲みのようにも見えるのだが、複数の作品を並べてみると様々な滲みの効果が組み合わせられており、いろいろ考えながら作られた作品なのだな、ということがよくわかる。
とても理知的な、絵とは何かということについていろいろ考えが広がった展覧会。この季節に相応しい落ち着いた内容でした。>
(Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地))より
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いつもは清閑なギャラリー、珍しく来廊者の多い「瀧口修造展 Ⅰ」ですが、twitterやブログでも感想をたくさんいただいています(感謝)。
亭主はホワイトキューブが苦手で、その反動もあって狭いギャラリーに、いつも数脚の椅子を置いています。どうぞゆっくりこしかけて瀧口先生の世界を堪能してください。
明日が最終日です。
昨夜は長年お世話になっている方のお父上が亡くなられたのでお通夜に行って参りました。
式場は渋谷の乗泉寺、偶然ですが亭主と社長が一時住んでいた古いマンションが寺の直ぐ隣にあり、懐かしさにかられ10年ぶりにそのあたりを歩いてみました。
渋谷の高台でずいぶんと新しいマンションやビルが建っているのですが、住んでいた古いSマンションはじめ驚いたことに現代版画センターの初代事務所のあったSハイツも、その後移ったSSマンションもそのままの姿で残っていました。
最後に住んでいた鉢山町の広い敷地にあった一軒家は建て直したようで、風情のある洋館風の建物になっていました。
当時、現代版画センターは渋谷に事務局(桜ヶ丘)、企画室兼住居(鉢山町)、ギャラリー方寸(松涛)の三箇所があり、別に新宿に倉庫を借りていました。
渋谷を去ってから約30年経ちますが、亭主は「大家さん運」が抜群で、いずれの大家さんにもとてもよくしていただきました(もちろん今の大家さんも)。
渋谷時代は10年に過ぎないのですが、亭主と社長にとっては中身の濃い疾風怒濤の10年間でした。往時茫々、多くの方のご支援を受けて今も仕事を続けられていることをあらためて感謝したいと思います。
話しかわって、亭主の故郷群馬の誇る作家は、
オノサト・トシノブ、山口薫、福沢一郎の三人。
山口先生はわが母校(高崎高校)の先輩ですが、残念ながらお目にかかる前に亡くなられてしまった。
オノサト先生、福沢先生には上述の渋谷時代にたくさん仕事(版画のエディション)をしていただきました。
一時瀕死の状態だったデパートの美術部ですが、このところ新しい顧客の開拓を目指して現代美術も積極的に扱おうとしているようです。
小田急デパートで油彩、版画によるオノサト・トシノブ展が開催されるので、ご紹介します。
「オノサト・トシノブ展」
会場:新宿小田急10階ギャラリー
会期:2014年1月29日(水)ー2月4日(金)


会期は短いですが、どうぞ皆さんお出かけください。
◆ただいま開催中の「瀧口修造展 Ⅰ」は明日が最終日となります。
どうぞお見逃しなきよう。
2014年、3回に分けてドローイング、バーントドローイング、ロトデッサン、デカルコマニーなど瀧口修造作品を展示いたします(1月、3月、12月)。このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●カタログのご案内
『瀧口修造展 I』図録2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
●瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHIの出品作品を順次ご紹介します。

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-19」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:11.5×10.0cm
シートサイズ :13.4×12.6cm

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-20」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:29.8×20.0cm
シートサイズ :29.8×20.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
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