ご案内が遅れてしまい、会期ぎりぎりになってしまいましたが、「銀塩写真の魅力 V展」に出品している楢橋朝子さんのカラー作品が東京国立近代美術館「MOMAT コレクション」にも出品されています。
東京国立近代美術館所蔵作品展
「MOMAT コレクション」
会期:2014年6月7日[土]~8月24日[日]
会場:東京国立近代美術館
時間:10:00~17:00 ※金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
月曜休館
「MOMATコレクション」展は、日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる12,000点(うち重要文化財13点、寄託作品1点を含む)を越える充実した所蔵作品から、会期ごとに約200点をセレクトし、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術のながれを海外作品も交えてご紹介する、国内最大規模のコレクション展示です。
ギャラリー内は、2012年のリニューアルによって、12の部屋が集合したスペースに生まれ変わりました。その1から12室までを番号順にすすむと1900年頃から現在に至る美術のながれをたどることができます。そして、そのいくつかは「ハイライト」、「日本画」という特別な部屋、あるいは特集展示のための部屋となって、視点を変えた展示を行っています。
「好きな部屋から見る」、「気になる特集だけ見る」あるいは「じっくり時間の流れを追って見る」など、それぞれの鑑賞プランに合わせてお楽しみください。
~~~~
2階にある第11室では、「地平線、水平線―現代の写真表現から」と題し、同館のコレクションより杉本博司、楢橋朝子、野口里佳の三人の作家の写真作品が、地平線・水平線というキーワードによって紹介されています。
視界の開けた場所で写真を撮る際に、遠くに現れる地平線(水平線)は、画面を上下に分割し、画面の構造を決定する重要な役割を果たします。また、地平線の高さはカメラ=視点の位置や視線の角度を類推する手掛かりになりますし、あるいは、地平線が少し傾いているだけで、画面には、そしてそれを見る私たちの視点には、何らかの動きの感覚が生じます。それらは作者がカメラの前の光景に何を見て、どのように関係を結ぼうとしているのか、つまり作品の意図とも、大きくかかわる要素です。
三人の作家の、それぞれ異なるコンセプトによる作品で、地平線、水平線がどのように現れているか、その共通性や違いにもご注目ください。
(同展HPより転載)
現在ときの忘れもので開催中の「銀塩写真の魅力 V展」より、楢橋朝子さんの作品のご紹介です。
楢橋朝子
〈Jindo〉より
「Jindo, 2009」
2009(Printed in 2011)
Gelatin Silver Print
28.0x35.6cm
Ed.8 Signed
陸地は極限まで除かれて、まるで人々が水の上にいるのではないかと錯覚させるような構図です。水という掴むことのできない物体の形が全面に押し出されて、画面上半分に写る人達の気配はどこか遠のいて感じられます。
こちらの作品については、大竹昭子さんのエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に眼を凝らす」第8回で取りあげていただきました。こちらもどうぞご覧ください。
■楢橋朝子 Asako NARAHASHI(1959-)
1959年東京生まれ。早稲田大学第二文学部美術専攻卒業。 1986年森山大道のワークショップに参加する。1989年初個展「春は曙」を開催。1990年ギャラリー03 FOTOSをオープン。
主な個展:1992年~1997年まで03 FOTOSで個展「NU・E」を17回にわたって開催。2005年「half awake and half asleep in the water」(ツァイトフォトサロン、東京)、2008年「half awake and half asleep in the water」(Yossi Milo Gallery、ニューヨーク)(Galerie Priska Pasquer、ケルン)、2009年「楢橋朝子写真展2009/1989―近づいては遠ざかる」(東京アートミュージアム、東京)、2012年「in the plural」(ツァイトフォトサロン、東京)。その他、国内外で多数開催。
主なグループ展:2001年「手探りのキッス――日本の現代写真」(東京都写真美術館)、2006年「rapt! 20 Contemporary Artists from Japan」(メルボルン現代写真センター)、2008年「Heavy and Light: Recent Photography and Video from Japan」(ICP国際写真センター、ニューヨーク)、2013年「A Sense of Place」(Pier 24 Photography、サンフランシスコ)。その他多数参加。
主な写真集:1997年『NU・E』(蒼穹舎)、2003年『フニクリフニクラ』(蒼穹舎)、2007年『half awake and half asleep in the water』(Nazraeli Press)、2013年『Ever After』(オシリス)
◆ときの忘れものは「銀塩写真の魅力 V展」を開催しています。
会期=2014年8月20日[水]―8月30日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
銀塩写真のモノクロームプリントが持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも5回目となります。本展では下記出品作家の作品25点をご覧いただきます。
出品作家:ボブ・ウィロビー、ロベール・ドアノー、エドワード・スタイケン、ウィージー、ジェリー・N・ユルズマン、鬼海弘雄、西村多美子、小林紀晴、中藤毅彦、大竹昭子、楢橋朝子、植田正治、細江英公、五味彬、小栗昌子、百瀬恒彦
東京国立近代美術館所蔵作品展
「MOMAT コレクション」
会期:2014年6月7日[土]~8月24日[日]
会場:東京国立近代美術館
時間:10:00~17:00 ※金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
月曜休館
「MOMATコレクション」展は、日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる12,000点(うち重要文化財13点、寄託作品1点を含む)を越える充実した所蔵作品から、会期ごとに約200点をセレクトし、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術のながれを海外作品も交えてご紹介する、国内最大規模のコレクション展示です。
ギャラリー内は、2012年のリニューアルによって、12の部屋が集合したスペースに生まれ変わりました。その1から12室までを番号順にすすむと1900年頃から現在に至る美術のながれをたどることができます。そして、そのいくつかは「ハイライト」、「日本画」という特別な部屋、あるいは特集展示のための部屋となって、視点を変えた展示を行っています。
「好きな部屋から見る」、「気になる特集だけ見る」あるいは「じっくり時間の流れを追って見る」など、それぞれの鑑賞プランに合わせてお楽しみください。
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2階にある第11室では、「地平線、水平線―現代の写真表現から」と題し、同館のコレクションより杉本博司、楢橋朝子、野口里佳の三人の作家の写真作品が、地平線・水平線というキーワードによって紹介されています。
視界の開けた場所で写真を撮る際に、遠くに現れる地平線(水平線)は、画面を上下に分割し、画面の構造を決定する重要な役割を果たします。また、地平線の高さはカメラ=視点の位置や視線の角度を類推する手掛かりになりますし、あるいは、地平線が少し傾いているだけで、画面には、そしてそれを見る私たちの視点には、何らかの動きの感覚が生じます。それらは作者がカメラの前の光景に何を見て、どのように関係を結ぼうとしているのか、つまり作品の意図とも、大きくかかわる要素です。
三人の作家の、それぞれ異なるコンセプトによる作品で、地平線、水平線がどのように現れているか、その共通性や違いにもご注目ください。
(同展HPより転載)
現在ときの忘れもので開催中の「銀塩写真の魅力 V展」より、楢橋朝子さんの作品のご紹介です。
楢橋朝子〈Jindo〉より
「Jindo, 2009」
2009(Printed in 2011)
Gelatin Silver Print
28.0x35.6cm
Ed.8 Signed
陸地は極限まで除かれて、まるで人々が水の上にいるのではないかと錯覚させるような構図です。水という掴むことのできない物体の形が全面に押し出されて、画面上半分に写る人達の気配はどこか遠のいて感じられます。
こちらの作品については、大竹昭子さんのエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に眼を凝らす」第8回で取りあげていただきました。こちらもどうぞご覧ください。
■楢橋朝子 Asako NARAHASHI(1959-)
1959年東京生まれ。早稲田大学第二文学部美術専攻卒業。 1986年森山大道のワークショップに参加する。1989年初個展「春は曙」を開催。1990年ギャラリー03 FOTOSをオープン。
主な個展:1992年~1997年まで03 FOTOSで個展「NU・E」を17回にわたって開催。2005年「half awake and half asleep in the water」(ツァイトフォトサロン、東京)、2008年「half awake and half asleep in the water」(Yossi Milo Gallery、ニューヨーク)(Galerie Priska Pasquer、ケルン)、2009年「楢橋朝子写真展2009/1989―近づいては遠ざかる」(東京アートミュージアム、東京)、2012年「in the plural」(ツァイトフォトサロン、東京)。その他、国内外で多数開催。
主なグループ展:2001年「手探りのキッス――日本の現代写真」(東京都写真美術館)、2006年「rapt! 20 Contemporary Artists from Japan」(メルボルン現代写真センター)、2008年「Heavy and Light: Recent Photography and Video from Japan」(ICP国際写真センター、ニューヨーク)、2013年「A Sense of Place」(Pier 24 Photography、サンフランシスコ)。その他多数参加。
主な写真集:1997年『NU・E』(蒼穹舎)、2003年『フニクリフニクラ』(蒼穹舎)、2007年『half awake and half asleep in the water』(Nazraeli Press)、2013年『Ever After』(オシリス)
◆ときの忘れものは「銀塩写真の魅力 V展」を開催しています。
会期=2014年8月20日[水]―8月30日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
銀塩写真のモノクロームプリントが持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも5回目となります。本展では下記出品作家の作品25点をご覧いただきます。出品作家:ボブ・ウィロビー、ロベール・ドアノー、エドワード・スタイケン、ウィージー、ジェリー・N・ユルズマン、鬼海弘雄、西村多美子、小林紀晴、中藤毅彦、大竹昭子、楢橋朝子、植田正治、細江英公、五味彬、小栗昌子、百瀬恒彦
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