みすず書房のPR誌『みすず』7月号の表紙に植田実先生の写真作品が使われています。
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『みすず 7月号』
2015年7月1日
みすず書房発行

今年月に開催した「植田実写真展―都市のインク 端島複合体 同潤会アパートメント」に出品した作品です。
端島複合体_009
植田実 Makoto UYEDA
《端島複合体》(9)
1974年撮影(2014年プリント)
ゼラチンシルバープリント
40.4×26.9cm
Ed.5 サインあり

植田実先生はこの雑誌『みすず』にエッセイを長期連載しており、この7月号にも「阿佐ヶ谷の書庫 住まいの手帖105」が掲載されています。

●みすず書房から出版されている植田実先生の著書をご紹介します。
『真夜中の庭』
植田実
『真夜中の庭』
2011年
みすず書房 発行
197ページ
19.4x13.7cm
税込2,808円 ※送料別途250円
表紙の作品は植田実「バース Bath, United Kingdam

「私のまわりにいる大人たちはあまり子ども向けの本を読んでいないが、とりわけムーミンは、名前や絵は知っているけれどまず読まない。登場する動物や虫たちの奇抜でかわいい絵を見て、これは幼児だけを相手にした物語だと判断するからだろう。第1巻、第2巻を読んでもその第一印象は変わらないかもしれない。しかし3巻目まで進むと、こんどは全部読まずにはいられなくなる。つまり大人の本でもあることに気がついて驚くのだ」
「ナルニア国ものがたり」「ゲド戦記」「ムーミン」「クマのプーさん」「家なき子」「アンネの日記」ほか古今のロングセラーをとりあげ、読み過しがちな建築的フレームと細部を浮き彫りに、ファンタジーの街、児童文学の森に分け入る大人のための読書案内。
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『住まいの手帖』
植田実
『住まいの手帖』
2011年
みすず書房 発行
197ページ
19.4x13.7cm
税込2,808円 ※送料別途250円
表紙の作品は植田実「アインホア、バイヨンヌに近く Ainhoa, near Bayonne, France》」

「前もってのテーマもなく、話の順序も考えずに、じつのところは気まぐれに近い記憶を追いながら、ただ自分なりにたしかと思える住まいというものの感触だけを探ってきたつもりだが、それが住まいの本と認められるのかどうか、これこそ住まいの本、とこっそり主張したいのでもあるが」
家並みと景観、戸建て・集合住宅の今昔、そして現在のわが家、空襲で消失した生家のこと…。建築誌・建築書の編集者として半世紀ものあいだ住宅設計の最前線を見続けていた著者が「住まいのABC」を味わい豊かに綴ったエッセイ。「書棚拝見」「応接室」「家族の空間」「桐仕上げ」「集合住宅ビフォーアフター」「ありえない住宅」「畳に靴」「サービス動線」「蚊帳ハウス」ほか住居の孝現学全60話。

本日12日(日)と明日13日(月)は休廊です。

*画廊亭主敬白
「木坂宏次朗-AT THE STILL POINT」展は昨日終了いたしました。
スタッフの主力がアメリカ出張中とあって亭主も珍しく老骨に鞭打って店番をあいつとめました。
ときの忘れものとしては初めての展示で私たちの力不足もあり、期待通りの成果はあげられませんでしたが、新たな出会いをいくつも得ることができました。
作家やご来廊いただいた皆様にはこころより御礼を申し上げます。
さて、本日予定では人気番組「スタッフSのアートフェアレポート」が現地サンタフェから送られてくるはずだったのですが、海外慣れしているはずのSから「時差ぼけで集中力が途切れてレポートが書けません」とのSOSが入りました。長旅、高地、時差ぼけの三重苦に加え6人中ただ一人の語学スペシャリストとしての重責でどうもへとへとらしい。というわけでして、アート・サンタフェのご報告は彼らの帰国後となります。