昨日11月29日(日)のお昼12時頃から夜の20時頃まで、メールの受信に不具合が生じたようです(詳細不明)。
現在開催中の「戦後の前衛美術'50~'70 PartII S氏&F氏コレクションより」にメール入札した方には、必ず「入札確認」の返信をしています。
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「戦後の前衛美術'50~'70 PartII S氏&F氏コレクションより」の出品作品を順次ご紹介しています。本日は66番ルイス・フェイトから78番S.Hdlikuまでを掲載します。
作品の詳細、コンディション等については遠慮なくお問い合わせください。

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66ロットNo.66
ルイス・フェイト
(作品)

1961年
油彩、キャンバス
イメージサイズ:14.6×33.8cm
フレームサイズ:41.6×46.9cm
サインあり

■ルイス・フェイト Luis FEITO (1929-)
スペインに生まれる。1956年にパリに留学。オートマティズムやアンフ ォルメルの影響を受ける。1957年現代美術グループ「エル・パソ」を結成。抽象画の中におけるアンフォルメルや抽象表現主義をスペインの前衛芸術の中にどのように反映させるかを追求する。その後モントリオール、次いでニューヨークと拠点を移し活動を続ける。

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67ロットNo.67
ジャン=ミシェル・フォロン
(作品)

1974年
水彩
イメージサイズ:44.0×56.0cm
フレームサイズ:67.0×86.0cm
サインあり

■ジャン=ミシェル・フォロン Jean-Michel FOLON (1934-2005)
ベルギー・ブリュッセル生まれ。はじめ建築を学ぶが絵画に転じ、1955年パリへ移住。不遇な時代を過ごすが、1964年パリのミュグル書店でデッサン展、1965年「第3回美術の中のユーモア・トリエンナーレ」の大賞受賞が契機となり世界各地で展覧会が開催される。オリベッティ社のポスターはじめ、雑誌「タイムズ」「フォーチュン」「ニューヨーカー」誌などに作品を掲載。アポリネール、カフカ、カミュの本の挿絵など多くのイラストを手掛ける。1969年ニューヨークで初めて個展。1970年日本でも展覧会が開催される。1971年パリ装飾美術館で個展開催。第12回サンパウロ・ビエンナーレでグランプリを受賞。1982年サッカーワールドカップのポスター制作。 1985年回顧展のために来日。1990年ニューヨークのメトロポリタン美術館で水彩と版画の展覧会が開催される。アニメーションや映画制作にも携わる。2000年には自らフォロン財団を設立した。子供たちへの芸術教育活動や、身障者など社会福祉への貢献が高く評価され、2003年ベルギーのユニセフ国内大使に任命されるが、2005年にモナコにて逝去。

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68ロットNo.68
ルチオ・フォンタナ
(東京画廊個展カタログより)

八咫屋シール(1962年)
切り抜き、紙
23.8×23.4cm
*1962年に東京画廊で開催された「ルチオ・フォンタナ展」のカタログは凝りにこったもので、その中に数点の切り抜きが収められています。その中の一枚を額装したものですが、落札された方には完璧な保存状態のカタログをおつけします。

■ルチオ・フォンタナ Lucio FONTANA (1899-1968)
アルゼンチンに生まれる。1905年、6歳の時に移住したイタリアで建築士の資格を取り、1921年にアルゼンチンに移住してから数年は、父の仕事である商業的な建築装飾、彫刻の仕事に携わる。1924年に国立リトラーレ大学医学部のパストゥール記念レリーフのためのコンクールで受賞したことをきっかけに芸術彫刻に興味を持ちはじめ、1927年にイタリアへ再び移住し、1930年までミラノ・ブレラ美術学校の彫刻科で学ぶ。1935年にパリのアプストラクシオン=クレアシオン(抽象=創造)運動への参加などを経て、1946年に、スパツィアリスモ(空間主義)の思想の元となる重要なマニフェストである『白の宣言』の発表に至る。1949年より代表作の《空間概念》シリーズの制作を開始。1966年に第33回ヴェネツィア・ビエンナーレで大賞を受賞。スパツィアリスモ(空間主義)の創始者として、1950年代以降の「アンフォルメル」、日本の「具体美術協会」、「タシスム」、ヌーヴォ・レアリスム、1967年頃からイタリアに興った「アルテ・ポーヴェラ」(「貧しい芸術」の意)などの前衛芸術運動に様々な影響を与えた点で、20世紀美術史上重要な位置を占める作家。

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69ロットNo.69
デイヴィッド・ホックニー
《アンドレ・エメリックギャラリー(別刷り》

1969年/1981年
リトグラフ
イメージサイズ:59.0×52.0cm
フレームサイズ:71.0×58.0cm
サインあり

■デイヴィッド・ホックニー David HOCKNEY (1937ー)
イギリス出身の画家。現在はアメリカ・ロサンゼルスを拠点として活動しており、1960年代よりポップ・アート運動にも参加し大きな影響を与え、イギリスの20世紀の現代芸術を代表する作家の1人。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート在学中にイギリスのポップ・アートシーンの立役者ピーター・ブレイクと共に「若手現代芸術家展(Young Comtemporaries)」に出展し、その後ポップ・アート運動にも参加したが、初期の作品はフランシス・ベーコンの作品に似た表現主義傾向を残すものだった。1963年にニューヨークを訪れた際にアンディ・ウォーホールと出会い、翌1964年に訪れたロサンゼルスはそのまま長期滞在することとなり、当時まだ比較的新しい画材であったアクリル素材でプールを描いた作品群を制作した。ロサンゼルス定住以前にも以後にもしばしば世界中を旅行し、ロンドン、ニューヨーク、エジプト、中国にも長期滞在したことがある。

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70ロットNo.70
マリノ・マリーニ
《馬》

1974年
銅版
イメージサイズ:24.0x39.2cm
フレームサイズ:60.5x74.5cm
P.A.
サインあり

■マリノ・マリーニ Marino Marini (1901ー1980)
イタリアの彫刻家。1930年代の中ごろから馬と騎馬像の作品の制作を続け、1935年クァドリエンナーレ展彫刻大賞、1952年ベネチア・ビエンナーレ展彫刻大賞で国際的評価が定まる。アルカイックな感じと躍動感が一体化した独自のスタイルが特徴。同じ主題の版画作品も数多く制作している。さらに女性像「ポモナ」のシリーズも制作。戦火を避けスイス在住中作風は次第に表現主義的な傾向を示し、戦後はミラノに戻り抽象的な表現となった。1940~70年ミラノのブレラ美術学校教授となり、若手の育成に貢献。代表作は「とりでの天使」(1949年)など。

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71ロットNo.71
ジョアン・ミロ
(作品)

c.1959年
リトグラフ、手彩色
イメージサイズ:13.1×38.9cm
フレームサイズ:13.2×40.0cm
マットサイズ:29.5×56.0cm
Ed. X
サインあり

■ジョアン・ミロ Joan Miro (1893-1983)
スペイン・カタルーニャ地方に生まれる。シュルレアリスム運動に参加したことから、シュルレアリストに分類れるが、その作風は他のシュルレアリストとは大きく異なり、20世紀美術に独自の地位を築いている。18歳の頃から画家を目指しはじめ、地元のバルセロナの美術学校に通った後、1919年にはパリへ渡った。この頃出会った人物の一人がシュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンで、彼はミロの絵画こそが真のシュルレアリスムであるとして共鳴し、ミロはシュルレアリストのグループに迎え入れられることとなった。パリに滞在中、ミロは「画家」という肩書きにこだわって狭い世界に閉じこもることを嫌い、作家のヘミングウェイやヘンリー・ミラーなどとも交流があった。1945年からは陶器や彫刻の制作もはじめ、晩年にはコンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリック・アートの大作を数多く残している。

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72ロットNo.72
J.メサジェ
(作品)

1959年
油彩、キャンバス
イメージサイズ:16.0×27.0cm
フレームサイズ:30.1×39.1cm
サインあり

■J.メサジェ MESSAGER
作家詳細不明

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73ロットNo.73
ピエト・モンドリアン
"composition, blue, jaune"

1957年
シルクスクリーン
イメージサイズ:38.7×37.9cm
シートサイズ:64.4×49.5cm
Ed.300

■ピエト・モンドリアン Piet MONDRIAN (1872-1944)
オランダに生まれる。初めは風景や静物を描いていた。1910年にパリに 出てキュビスムに触れ、フランスの点描派やポスト印象派などの新しい絵画の 傾向を知り、やがて完全な抽象へ移行する。1914年にオランダに帰国。1917年前術的な芸術誌『デ・ステイル』を創刊し、抽象主義の芸術運動を繰り広げる とともに、今日モンドリアン・スタイルとして親しまれている垂 直・水平線 と三原色の色面からなる幾何学的抽象画のスタイルを確立した。カンディンスキーとともに、現代抽象絵画への道を切り開いた20世紀の巨匠と呼ばれている。

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74ロットNo.74
ムハマド・ユヌス
(作品)

油彩、キャンバス
イメージサイズ:66.0×66.0cm
シートサイズ:71.5×71.3cm
サインあり

■ムハマド・ユヌス Mohammed EUNUS (1948-)
バングラデッシュに生まれる。ダカールの美術大学を卒業後は日本の多摩美術大学で学ぶ。画風が初期とは大きく異なる作家で、初期は写実的な作品が多かったが、現在は純粋に抽象的な絵画作品を制作している。1979年の初個展以来、バングラデッシュと日本で30回を超える個展を開催し、フランスやアメリカのフェアにも参加している。

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75ロットNo.75
ロバート・ラウシェンバーグ
《フレデリック・キースラーに捧ぐ》

リトグラフ
イメージサイズ:84.0×54.0cm
シートサイズ:89.0×58.0cm
フレームサイズ:99.0×69.0cm
Ed.200
サインあり

■ロバート・ラウシェンバーグ Robert RAUSCHENBERG (1925-2008)
アメリカ・テキサス州ポート・アーサー生まれ。ニューヨーク、アート・ステューデンツ・リーグで学ぶ。絵画と物体を組み合わせた「コンバイン・ペインティング」で一躍名をあげたが、1962年から、ウォーホルより一足先にキャンバスに写真を転写する「シルクスクリーン・ペインティング」の制作を開始する。写真や新聞雑誌、美術雑誌の断片を脈絡なく組み合わせ、アメリカの時代、土地、そして社会を浮き彫りにした。作曲家ジョン・ケージや舞踊家マース・カニンガムとも協働した、アメリカにおけるネオダダの代表的な作家。のちのポップ・アートの隆盛にも重要な役割を果たしたことでも知られる。

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76ロットNo.76
スーザン・ロディヨン
(作品)

リトグラフ(溶きズミ)の上に、水彩
イメージサイズ:16.5×25.0cm
シートサイズ:17.3×25.5cm
サインあり

■スーザン・ロディヨン Susanne RODILLON
作家詳細不明

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77ロットNo.77
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー
(作品)

1955年
リトグラフ
イメージサイズ:51.0×40.5cm
シートサイズ:56.5×44.0cm
フレームサイズ:75.5×57.0cm
サインあり

■フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー Friedensreich HUNDERTWASSER (1928ー2000)
オーストリア・ウィーンに生まれる。自然に強く惹かれ、渦巻きを植物のように成長する命の象徴として捉える一方、自然に存在しえないものと直線は断固拒否し、「自然の中に唯一存在しないものが直線である。社会や文化が存在しないこの直線に基づいているとすれば、やがてすべては崩壊するだろう」とまで述べている。無機質で画一的な直線で構成される建築物を刑務所のように捉え、1952年の「血を流す建物」以降、絵画だけではなく建築作品も手掛けた。日本には4軒の作例が存在する。日本の風呂敷を「美しくて、無駄がない」として賞賛し、1997年に12種類の風呂敷絵を描き、商品化した。

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78ロットNo.78
S.Hdliku
(作品)

水彩
イメージサイズ:59.5×43.5cm
フレームサイズ:71.0×55.5cm
サインあり

■S.Hdliku
作家詳細不明

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◆ときの忘れものは2015年11月28日[土]―12月5日[土]入札による「戦後の前衛美術'50~'70 PartII S氏&F氏コレクションより」を開催しています(*会期中無休)。
S氏F氏コレクション展DM

1950年代から前衛美術運動に参加、幅広い分野で半世紀にわたり活躍したS氏と、同じく50年代から現代美術を蒐集してきた国際派の経済人F氏のコレクションから78点を入札方式で頒布します。
出品作家:相笠昌義、朝倉摂、粟津潔、池田龍雄、池田満寿夫、伊藤憲治、猪熊弦一郎、井上公雄、岩中徳次郎、岡田謙三、金子國義、鴨居羊子、柄澤齊、川端実、北代省三、絹谷幸二、小紋章子、齊藤隆、佐野繁次郎、嶋田しづ、末松正樹、菅木志雄、勝呂忠、千住博、タイガー立石、高松次郎、高山登、タジリシンキチ、谷川晃一、利根山光人、中西夏之、野間佳子、馬場彬、浜口陽三、早川重章、針生鎮郎、平賀敬、福田繁雄、松崎真一、松崎鐘美、松澤宥、三井永一、三宅一生、吉仲太造、脇田愛二郎、渡辺豊重、ピエール・アレシンスキー、マッツ・グスタフソン、ロベルト・クリッパ、クールバック、J.F. ケーニング、ジャン・コクトー、P. スーラージュ、チャイルズ、マーク・トビー、Y. Neiman、バルテュス、カレン・バーバー、フェイト、ジャン=ミシェル・フォロン、ルチオ・フォンタナ、デイヴィッド・ホックニー、マリノ・マリーニ、ジョアン・ミロ、J.メサジェ、ピエト・モンドリアン、ユヌス、ロバート・ラウシェンバーグ、S. ロディヨン、フンデルト・ヴァッサー、S. Hdliku