先日は、御招き頂きありがとうございました。
新しいスペースは、打ちっ放しの壁と、吹き抜けの空間が印象的でした。
あえて展示スペースを仕切らず、住宅空間にアートが展示されている状況を見て、ベルギーのヤン・フートの「シャンブルダミ」を思いました。
この個性的なスペースを活かした、また新たなる活動を期待しています。

(Nさんのメールより)>

先日は連絡もせずに突然お邪魔して失礼いたしました。
フェイスブックなどで画像は拝見していましたが、実際に足を運んで本当に驚きました。
堂々とした素晴らしい建築に名品の数々が気持ちよさそうでした。
お伺いさせていただくのが益々楽しみになりました。

(Oさんのメールより)>

新しいときの忘れものの本拠は阿部勤設計によるコンクリート造三階建ての個人住宅です。
三階にはテラスがあり、そこに何を展示するか、さんざん悩みましたが、空間を支配する強さにおいて柳原義達先生の彫刻に勝るものはないと思い、重い重いブロンズをえっちらこっちら三階まで運びました。

01



08


20170707_abe15撮影:阿部勤


24

柳原義達 「風の中の鴉」
1981年 ブロンズ
H56.0×W101.0×D34.0cm

三階テラスからは五世紀の古墳跡といわれる駒込富士神社の緑が望めます。
庭の木々を渡る風、強い夏の日差し、ときには雨も。
柳原先生の道標シリーズには鳩や鴉がモチーフになっていますが、それは作家の「自画像」としての鳥であり、自然のなかで、孤独に、さまざまな力に向かって生きている存在としての、彫刻家自身の姿を表しています。
まさに「風の中に立つ」作品です。

■柳原義達 Yoshitatsu YANAGIHARA(1910-2004)
1910年兵庫県神戸市生まれ。1936年東京美術学校彫刻科卒。朝倉文夫に師事、文展入選、国画会受賞、1937年国画会同人。1939年新制作派協会彫刻部創立に参加する。戦後、1952年から5年間ヨーロッパに滞在する。1956年高村光太郎賞、1974年中原悌二郎賞大賞など受賞、1970年日本大学芸術学部主任教授。1996年文化功労者。2004年死去。

移転記念コレクション展
会期:2017年7月8日(土)~7月29日(土) 11:00~18:00 ※日・月・祝日休廊
※靴を脱いでお上がりいただきますので、予めご了承ください。
※駐車場はありませんので、近くのコインパーキングをご利用ください。
201707_komagome_2出品作家:関根伸夫、北郷悟、舟越直木、小林泰彦、常松大純、柳原義達、葉栗剛、湯村光、瑛九、松本竣介、瀧口修造、オノサト・トシノブ、植田正治、秋葉シスイ、光嶋裕介、野口琢郎、アンディ・ウォーホル、草間彌生、宮脇愛子、難波田龍起、尾形一郎・優、他

ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。

12

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分、名勝六義園の正門からほど近く、東洋文庫から直ぐの場所です。