草間フィーバーは衰えるどころかますます燃え盛っています。
「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」
会期:2018年3月3日(土) 〜 7月22日(日)
休館日:月曜日 ※ただし、4月30日、5月7日、7月16日は開館
開館時間 9:00~17:00
開館延長 毎週土曜日は19:00まで ※入場はいずれも閉館の30分前まで
会場:松本市美術館
いまさら紹介するのもなんですが、3月3日に始まった松本市美術館の草間彌生展が僅か二週間たらずで入場者が1万人を超え、3月16日には記念セレモニーが行われたとのこと。
故郷に錦を飾るといいますが、往時を知る亭主には感慨深いものがあります。
松本には昔(30~40年前)、よく行きました。
飯沼瑛さんという、家業のクリーニング屋さんは奥さんに任せ、市会議員をなさっていた方が現代版画センターの松本支部をつくってくれ、喫茶店やレストランを会場によく頒布会を開いてくれました。
1981年10月24日
右から飯沼瑛さん、綿貫不二夫、原広司先生(建築家)
長野県坂城・森工房オープニングにて
1999年4月28日東京都現代美術館
「草間彌生 ニューヨーク/東京」オープニングにて
左から盛岡・直利庵の松井裕子さん、草間彌生先生、MORIOKA第一画廊の宇田り土さん
このときはまだ100号「かぼちゃ」が300万円でも売れなかった。
同時期に開催されたのが「荒木経惟 センチメンタルな写真、人生。」展でした。
当時、浅田彰さんは新潮社のPR誌『波』で鋭くこの二つの展覧会について論じています。
<なんというエネルギーだろう。東京都現代美術館で開かれた草間彌生の回顧展を見て、私はあらためて圧倒される思いだった。鮮烈な色彩に輝く水玉状の形態や男根状のオブジェが、とめどもなく増殖し、いたるところに氾濫する。そう、それは、生涯にわたって精神の病いと戦い続け、その苦しい戦いを華麗な芸術に転化しおおせたひとりの女性の、輝かしい勝利の記念碑なのだ。(中略)
ちなみに、東京都現代美術館では、草間彌生の回顧展と並んで、荒木経惟の写真展が開かれている。コラボレーションや対談も行なっているとはいえ、実のところこの2人ほど対極的な存在はない。ひとことで言えば「本もの」と「偽もの」、あるいはニーチェの言葉で言えば「強者」と「弱者」というところだろうか。実際、「センチメンタルな写真、人生」と題する荒木経惟展に見られるのは、まさしくセンチメンタルな私小説の写真版でしかない。(以下略)>
誰も荒木批判などしなかったときに、スパッと荒木さんを切り捨てた浅田さんの批評眼に畏敬の念を抱かずにはいられません。

1982年に亭主がエディションした草間彌生先生のエディション。現代版画センター史上ワーストワン、泣きたいほど売れませんでした。松本出身の草間先生のことは地元で話題にはなっていたのですが、売ったことも、売れたこともほとんどありませんでした(涙)。
(埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展より)
飯沼さんは市会議員として美術館の建設運動にも尽力されていました。
運動がみのりようやく松本市美術館が開館したのは2002年でした。
久しぶりに草間先生の初期版画などが入ってきたのでご紹介しましょう。
草間彌生
《信濃路》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:48.7x60.0cm
シートサイズ:55.0x69.0cm
Ed.75
サインあり
※レゾネNo.23
草間彌生
《ぶどう》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:60.0x49.0cm
シートサイズ:69.0x55.2cm
Ed.75
サインあり
※レゾネNo.28
草間彌生
《かたつむり》
1989年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.4x52.8cm
シートサイズ:53.5x61.0cm
Ed.100
サインあり
※レゾネNo.127
《南瓜》
2000年
シルクスクリーン+布コラージュ
27.0×21.0cm
Ed.135
サインあり
※レゾネNo.294(阿部出版 2005年新版)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」
会期:2018年3月3日(土) 〜 7月22日(日)
休館日:月曜日 ※ただし、4月30日、5月7日、7月16日は開館
開館時間 9:00~17:00
開館延長 毎週土曜日は19:00まで ※入場はいずれも閉館の30分前まで
会場:松本市美術館
いまさら紹介するのもなんですが、3月3日に始まった松本市美術館の草間彌生展が僅か二週間たらずで入場者が1万人を超え、3月16日には記念セレモニーが行われたとのこと。
故郷に錦を飾るといいますが、往時を知る亭主には感慨深いものがあります。
松本には昔(30~40年前)、よく行きました。
飯沼瑛さんという、家業のクリーニング屋さんは奥さんに任せ、市会議員をなさっていた方が現代版画センターの松本支部をつくってくれ、喫茶店やレストランを会場によく頒布会を開いてくれました。
1981年10月24日右から飯沼瑛さん、綿貫不二夫、原広司先生(建築家)
長野県坂城・森工房オープニングにて
1999年4月28日東京都現代美術館「草間彌生 ニューヨーク/東京」オープニングにて
左から盛岡・直利庵の松井裕子さん、草間彌生先生、MORIOKA第一画廊の宇田り土さん
このときはまだ100号「かぼちゃ」が300万円でも売れなかった。
同時期に開催されたのが「荒木経惟 センチメンタルな写真、人生。」展でした。
当時、浅田彰さんは新潮社のPR誌『波』で鋭くこの二つの展覧会について論じています。
<なんというエネルギーだろう。東京都現代美術館で開かれた草間彌生の回顧展を見て、私はあらためて圧倒される思いだった。鮮烈な色彩に輝く水玉状の形態や男根状のオブジェが、とめどもなく増殖し、いたるところに氾濫する。そう、それは、生涯にわたって精神の病いと戦い続け、その苦しい戦いを華麗な芸術に転化しおおせたひとりの女性の、輝かしい勝利の記念碑なのだ。(中略)
ちなみに、東京都現代美術館では、草間彌生の回顧展と並んで、荒木経惟の写真展が開かれている。コラボレーションや対談も行なっているとはいえ、実のところこの2人ほど対極的な存在はない。ひとことで言えば「本もの」と「偽もの」、あるいはニーチェの言葉で言えば「強者」と「弱者」というところだろうか。実際、「センチメンタルな写真、人生」と題する荒木経惟展に見られるのは、まさしくセンチメンタルな私小説の写真版でしかない。(以下略)>
誰も荒木批判などしなかったときに、スパッと荒木さんを切り捨てた浅田さんの批評眼に畏敬の念を抱かずにはいられません。

1982年に亭主がエディションした草間彌生先生のエディション。現代版画センター史上ワーストワン、泣きたいほど売れませんでした。松本出身の草間先生のことは地元で話題にはなっていたのですが、売ったことも、売れたこともほとんどありませんでした(涙)。
(埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展より)
飯沼さんは市会議員として美術館の建設運動にも尽力されていました。
運動がみのりようやく松本市美術館が開館したのは2002年でした。
久しぶりに草間先生の初期版画などが入ってきたのでご紹介しましょう。
草間彌生《信濃路》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:48.7x60.0cm
シートサイズ:55.0x69.0cm
Ed.75
サインあり
※レゾネNo.23
草間彌生《ぶどう》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:60.0x49.0cm
シートサイズ:69.0x55.2cm
Ed.75
サインあり
※レゾネNo.28
草間彌生《かたつむり》
1989年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.4x52.8cm
シートサイズ:53.5x61.0cm
Ed.100
サインあり
※レゾネNo.127
《南瓜》2000年
シルクスクリーン+布コラージュ
27.0×21.0cm
Ed.135
サインあり
※レゾネNo.294(阿部出版 2005年新版)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

コメント