買いたい欲望がときどき暴発する(笑)。
亭主は出不精で(若いときに日本中を行商して歩いていたその反動でしょうか)、未知のものに出会う機会は至って少ない。画商のくせにまめじゃあないんですね。
でも急に思い立って個展やグループ展で若い人の絵を見たりする。

今日ご紹介するのは、しばらく前に購入した白藤さえ子さんの油彩です。まったく面識はなく、お会いしたのもアトリエにお伺いした一回だけ(のような気がする)。
かなり大きいので、倉庫に積みっぱなし。そろそろ展示の機会をつくらないといけませんね。先日チラッとご紹介したオブジェの山とともに、この手のコレクションが他にもいろいろあり、少しづつ紹介してまいりましょう。
20180516_01_RIMG0535白藤さえ子《未来への、咆哮》
2011年 油彩 130.0x162.0cm(F100号) Signed

20180516_02_RIMG0552白藤さえ子《狂喜の、嵐》
2010年 油彩 60.0x72.0cm(F20号) Signed

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作家の言葉(抜粋)
私は、昨今の凶悪犯罪に見られるような、人間の内面に潜む狂気や欲望に興味を持ち、それを絵画化することに主眼を置いて、制作を進めてまいりました。サングラスをかけ叫ぶ老人、魚を喰わされる女といった複数の題材を描き、制作テーマに対する多様なアプローチを試みました。

私は、兼ねてより人間の実存の探求というある種哲学的ともいえるテーマに興味を持ち、その具現化を目標として人物画を中心とした制作を続けて参りました。

■白藤さえ子 Saeko SHIRAFUJI
1985年山口県に生まれる。2012年東京藝術大学大学院美術教育研究科芸術学専攻美術教育修了。
【個展】
2009年 「ART BOX大賞展 受賞記念展」 ART BOXギャラリー、東京
2009年 「逆鱗の、提示」クリエイティブ・スペース赤れんが、山口
2012年 「憤怒の、証明」ギャラリー銀座アルトン、東京
2013年 「狂喜の、歌声」ギャラリーナカノ、山口
2016年 「輪廻 転生」銀座かわうそ画廊、東京
【受賞】
2007年 独立展 新人賞
2008年 独立展 佳作賞
2009年 ART BOX大賞展 グランプリ
2011年 平山郁夫奨学金賞
2013年 山口県美術展 佳作賞
2015年 独立新人選抜展 選抜展賞
    三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選
    Art Award Next III 青年会賞
公式サイト:https://www.saekoshirafuji.com/
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*画廊亭主敬白
現在開催中の「没後70年 松本竣介展」は8日の朝日新聞夕刊に紹介されたせいか、ありがたいことに初日からたくさんのお客様がいらっしゃっています。
青山時代は平日はほとんど来廊者はなかったのですが、駒込移転後は逆にお客様が増えています。
いろいろなことが良い方向に向かう予感がしないでもありません。
そういえばここ数年、初詣の大吉からはじまり、櫛田神社の大吉と生まれて初めての幸運が続き有頂天になっていたのですが、またもや生涯初めての幸運が訪れました。
このブログでも連日お伝えしましたが、亭主は埼玉県立近代美術館で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展に1月16日初日から3月25日の最終日まで10数回通いました。北浦和の駅から美術館に行く途中に宝くじ売り場があります。亭主も社長も籤運は極めて悪い、じゃんけんも弱いし、今までいい思いをしたことなんか一度もありません。それでも「七億円当たったら借金返して余ったら女房孝行をするんだ」と決め、宝くじはずっと買っています。でも数十枚買ってもせいぜい何百円しか当たったことはありません。
ところが、北浦和駅前の宝くじ売り場は相性が良かったようで、先ず1月に5万円が当たった。そのときは売り場の女性が「おめでとうございます」といいながら現金を渡してくれました。以来、北浦和に行くたびに10枚づつ買い続けました。
それらを先日、いつも買っている池袋の売り場でチェックしてもらったら、機械の画面に「高額当選」の赤文字が出現! 
いやなに、「高額」といっても七億円じゃあありません。ほんの僅かな金額ですが、「生まれて初めて」のことには違いない。
「換金はみずほ銀行の店舗に行ってください」ということで、後日某支店窓口に行き、お札を何枚かいただきました(つまり、札束じゃあありません、くれぐれも誤解せぬように)。
これで社長に服でもと思ったら、すかさず「助かった、これで入院費がでるわ」との社長のお言葉でありました。

以上、長々と書き連ねましたが、何を言いたいのかと申しますと、いよいよ亭主も先が見えてきた、つまり晩年、末期の季節になったのではないかと思うからです。
亭主がまだ学校に上がる前、兄の会社に占い師が訪れ(今から60数年前はそういう時代でした)ついでにみてもらったのですね。占い師曰く「この子は波乱万丈の生涯だが、晩年はいい」。
妙に説得力あるご託宣は亭主の心に残りました。だから女性を口説くときも「いろいろ苦労するかも知れないが晩年はいいそうだから」が馬鹿の一つ覚えでした。
籤運の悪い亭主がここ数年の大吉、宝くじ当選と天変地異にも匹敵する幸運に恵まれたのは、実はもう晩年だよと、神様が背中をつついているのかも知れません。
最後のときが訪れてもじたばたしないで迎えたいものですね。
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群馬県高崎市のレーモンド建築ツアーを開催します
日時:2018年6月23日(土)13時高崎駅集合
inoue_house1952年竣工の旧井上房一郎邸
画像は高崎市役所ホームページより。
1961年竣工の群馬音楽センター、1991年開館の高崎市美術館を見学し、明治14年(1881年)創業の魚仲で会食懇談します。
講師:熊倉浩靖塚越潤(高崎市美術館館長)
詳しくは、メールにてお問い合わせください。

◆ときの忘れものは没後70年 松本竣介展を開催しています。
会期:2018年5月8日[火]―6月2日[土]
11:00-19:00  ※日・月・祝日休廊

ときの忘れものは生誕100年だった2012年に初めて「松本竣介展」を前期・後期にわけて開催しました。あれから6年、このたびは素描16点による「没後70年 松本竣介展」を開催します。
201804MATSUMOTO_DM

「没後70年 松本竣介展」出品作品を順次ご紹介します
19出品No.21)
松本竣介
《人物》

1947年
紙にインク、筆、ペン
Image size: 34.5x25.6cm
Sheet size: 39.0x27.6cm
※『松本竣介展』(2012年、ときの忘れもの)p.10所収 No.19

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●本展の図録を刊行しました
MATSUMOTO_catalogue『没後70年 松本竣介展』
2018年
ときの忘れもの 刊行
B5判 24ページ 
テキスト:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
作品図版:16点
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
税込800円 ※送料別途250円

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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