本日は一日だけの「吉川盛一の建築本の販売」です

いよいよこの日がやってきました。
メルマガや4月2日のブログでも告知してきました。
一日だけの「吉川盛一の建築本の販売」
books
既に先週から膨大な量の建築本(建築に関連のないものもチラホラ)がときの忘れものギャラリーに運び込まれ、訪れるお客様には「いったい、何が起こるのですか」と問われることもしばしば…

DSC_0134それもそのはず、美術品の展示をしているギャラリーに大量の本があれば何事かと思うのも無理はありません。

本日11時から19時まで、住まいの図書館出版局(編集長:植田実)などで活躍する建築専門の編集者・吉川盛一さんによる本の頒布会を行います。
30年間にわたり編集、装丁デザインを担当した建築本や日本全国で買い求めた希少な建築関係の「古書」を破格な価格で販売する一日だけの限定企画です。

本企画を催すにあたり駒込を代表する古本屋の一つ・books青いカバより小国貴司さんが手伝ってくださいました。
DSC_0354
この大量の本を選別してゆくのはプロの小国さんでも骨が折れる作業のようでした。主軸となるジャンルは建築本ですが、アート、エッセイ、ゆくゆくは漫画関連まで…多様な本が集まりました。本だけではありません。昭和に発行された雑誌などがずらりと揃っています。ジャンルや時代を超えた圧倒的な量は「一日だけ」で無事幕を下ろすことができるのか…もはや神のみぞ知る、といったところです。

DSC_0358魅力的な書籍に夢中になってなかなか作業が進まないスタッフK。ほしい本があるらしい。



●ここで小国さんがお薦めする『推しホン』を2冊ご紹介します。

DSC_0364『寒地建築の研究・30年』
どうしてこの本がお薦めなのか、それは簡単に言うと”希少価値”。こんなピンポイントでやってきた研究、そこらへんで本買って手に入る情報ではないでしょ。ということだそうです。一般人には敷居が高い気もしますが寒冷地に住まいのある方は是非。

DSC_0366『三菱地所社史 丸の内百年』
これもなぜお薦めかというとその希少価値という事です。ちなみに駒込の名所・六義園も三菱ゆかりの地という事で出てきます。社史、上下2巻と資料があって3冊です。社史で言えば大成建設のものもあり、神保町の古本市でもなかなかお目にかかれない本たちが並びます。


●そしてこのほかときの忘れものが注目している本をご紹介します。

DSC_0367『住まいの図書館出版局』の本
すらりと並ぶこのシリーズ。買いそびれていた方はこの機会をお見逃しなく。倉俣史朗の『未現像の風景』はときの忘れもので2018年に行われた「第304回企画◆倉俣史朗 小展示 」でも販売していましたが完売しました。


DSC_0376こちらも住まいの図書館出版局の『同潤会アパートメント写真集』(左)とそれとは別の日本建築学会建築博物館2003年度企画展『わたしの同潤会アパート展カタログ・付録の葉と土』(右)
『わたしの同潤会アパート展カタログ・付録の砂』は新品。付録は旧同潤会江戸川アパートメントより採取の蔦の葉と土。同潤会アパートメントについては植田実さんのエッセイもご参照ください。

DSC_0375『ファサードをつくる Pcaコンクリート技術と変遷』
こちらは吉川盛一さん編集の本です。煉瓦・タイル関係(無機質系)から木質系(有機質系)まで幅広く企画技術開発に従事してきた吉川さんの編集が光ります。

会場であるときの忘れものにお越しいただければ、今ここに挙げた本は大河の一滴であることがお判りいただけると思います。

DSC_0372
この図書室のモンドリアン本棚を埋め尽くしても埋まりきらなかった本たちが所狭しと並んでおります。
DSC_0374
雑誌も先着順で販売してゆきますのでお探しの特定バックナンバーがある方はお早めにご来廊ください。
気になる販売価格は
基本はどれでも3冊で1,000円
黄色い丸シールが貼られた雑誌は2冊で100円
値札が挟まれた書籍は値札通り

と特大サービス!
出品する所蔵本の一部はHP4月2日のブログをご覧ください。圧倒的出品量のため個々のお問合せにはお答えできないことお詫びします。

もちろん現在開催中のル・コルビュジエ展も作品を一日中展示しております。本日最終日ですので心ゆくまでお楽しみください。
建築にご興味のある方にも、そうでない方にも楽しんでいただけるような内容を目指しました。
一日だけの「吉川盛一の建築本の販売」への皆様のご来廊、スタッフ一同心よりお待ちしております。

●本日のお勧め作品はル・コルビュジエです。
corbusier_10_yunite-11_color
ル・コルビュジエ Le Corbusier
〈ユニテ〉より#11b
1965年
カラー銅版画
シートサイズ:57.5×45.0cm
額寸:66.0×54.5cm
Ed.130
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


「第309回企画◆ル・コルビュジエ展 」は本日が最終日です。
会期:2019年3月15日[金]―4月6日[土] 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
Le_Corbusier_up_omoteura
20世紀の鉄とコンクリートとガラスの建築をリードした巨匠、ル・コルビュジエは精力的に世界各地に建築を残しましたが、その出発点は画家であり、生涯絵筆を離すことはありませんでした。版画作品も精力的に制作しています。今回は「ユニテ」連作ほか、銅版、リトグラフ、リト刷りポスター、陶器など17点をご覧いただきます。出品作品の詳細は3月17日ブログに掲載しました。
最終日4月6日[土]は1日だけの「吉川盛一の建築本の販売」を開催します。
吉川盛一の本(画面をクリックすると拡大します)
吉川盛一氏は「住まいの図書館出版局」などで活躍する建築専門の編集者です。


『第28回 瑛九展』カタログのご案内
第28回カタログ表『第28回 瑛九展』(アートバーゼル香港)図録
2019年 ときの忘れもの
B5版 36頁 作品17点、参考図版27点掲載
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:800円 *送料250円

●瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
埼玉県立近代美術館では「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、「瑛九と光春―イメージの版/層」では山田光春の新収蔵作品とともに、40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示しています(4月14日まで)。
宮崎県立美術館でも<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示しています(4月7日まで)。

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
駒込外観1TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。