ブログアクセスに異常あり!
新学期というわけでもないけれど、今年になっていくつかの新連載がスタートしました。
いずれもその筋の専門家による突っ込んだ内容で好評で、ブログのアクセスが急上昇しています。
かたや常連の執筆陣も健筆ぶりを競っており、昨日の植田実先生のエッセイの閲覧者はなんと805人、凄いですね。
新しい筆者に最初の原稿依頼をするのは亭主ですが、「快諾」のお返事をいただいてからのフォローは新米担当者に任せています。
いただいた原稿への質問(メール)などで見せる新米担当者の勇敢なる無知の告白にはときどきぎょっとします。
「知らない」ということは恐ろしいもので、少し前の亭主なら慌てて「そんなことも知らないのか」と訂正に明け暮れたのですが、最近では昔の自分を振り返り、知らないことを知らないといえる勇気こそが成長の糧になると思って黙ってみています。
先日急逝された関根伸夫先生がいみじくも回想されたとおり、40年前の私たちは「余りにも美術界や美術業界を知らないのに驚嘆してしまった。これでは全く心もと無いので、仕組みや業界や美術界の約束事から教えないとすぐ崩壊してしまうなと判断して、私自身が知る限り、出来るだけ美術界の仕組みや美術界の理論的なことを中心に話すことにきめたのだった。」(2018年、埼玉県立近代美術館『版画の景色 現代版画センターの軌跡』図録より)という体たらくでした。
迷惑なのは執筆者の皆さんですが、どうぞどうぞ寛容の心でもって見守ってくださるようお願いいたします。
商売柄、たくさんの作家と出会い仕事をしてきましたが、70歳を過ぎて痛感するのが「作家を選ぶ(逆に言えば作家に選ばれる)」基準についてです。
作品本位で選ぶなんて、まずありません(と断言しちゃっていいのか)。
美術作品とその作り手である作家とは分かちがたく結びついており、美術作品の魅力はとりもなおさず作家個人のオーラに支えられていることが多いのではないでしょうか。
ときの忘れもののホームページには「主な取扱作家」として39作家を紹介していますが、そのうち最も古くから扱ってきたのが、オノサト・トシノブ先生でした。
亭主は美術の素養もまったくない状態でいきなり美術界に入ったものですから、最初は周辺の人たちに言われるままにあの作家に会い、この作家を口説き、芋づる式に扱う作家が増えてきました。
この45年間で私たちが個展を開いたり、版元として版画をエディションしたりした作家は優に100人を超えます。芋づる式ではありましたが、相性が悪かったり、こちらの力不足であまり関係が進まなかったりはしょっちょうでした。
とはいえ、私たちの画廊が扱う作品は、作家から直接いただくよりは、市場に出たものを買うことの方が多いのが事実です。
先日のブログで、押し寄せる作品群に往生していると愚痴ったら、社長に「だったらもう金輪際買わないで! いったい(在庫が)何年分あると思っているの」と一喝されてしまいました。
そうですね、買うから在庫は増えるんで、買わずに売りに徹したら在庫がみるみるうちに減るに違いない、そうしたい。
でもねえ・・・・
先日もオノサト・トシノブのリトグラフがまとめてお客様に売れて、少しホッとしたのも束の間。またしても朋あり遠方より来ちゃったんですね。
初期版画の傑作と後期の大作を見てしまったらムラムラッと。縁でしょうねぇ(笑)。
オノサト・トシノブ
64-F
1964
リトグラフ
17.5x25.0cm
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.13
オノサト・トシノブ
64-G
1964
リトグラフ
24.5x24.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.14
オノサト・トシノブ
65-A
1965
リトグラフ
16.5x24.5
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.15
オノサト・トシノブ
65-B
1965
リトグラフ
30.0x40.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 16
オノサト・トシノブ
66-A
1966
リトグラフ
12.5x18.5cm
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 17
オノサト・トシノブ
66-B
1966
リトグラフ
36.0x36.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 18
オノサト・トシノブ
Galaxy 銀河
1981
シルクスクリーン
43.5x100.0cm
Ed. 150
サインあり
レゾネNo.174
オノサト・トシノブ
Silk-100 シルク 100
1983
シルクスクリーン
60.5x72.5cm
EP
サインあり
レゾネNo.197
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
というわけで、皆様には、ぜひともご注文賜りたく、伏してお願い申しあげます。
~~~~~~
●『一日だけの須賀敦子展 in MORIOKA第一画廊』
会期:2019年6月29日[土]
会場:岩手県盛岡市・MORIOKA第一画廊・舷
●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス』
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:東京白金・OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
●『倉俣史朗 小展示』
会期:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
会場:大阪・Nii Fine Arts
◆ときの忘れものは「第311回企画◆葉栗剛展 」を開催しています。
会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

出品No. 9 《鉄拐仙人》 H 81.0cm

ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
新学期というわけでもないけれど、今年になっていくつかの新連載がスタートしました。
いずれもその筋の専門家による突っ込んだ内容で好評で、ブログのアクセスが急上昇しています。
かたや常連の執筆陣も健筆ぶりを競っており、昨日の植田実先生のエッセイの閲覧者はなんと805人、凄いですね。
新しい筆者に最初の原稿依頼をするのは亭主ですが、「快諾」のお返事をいただいてからのフォローは新米担当者に任せています。
いただいた原稿への質問(メール)などで見せる新米担当者の勇敢なる無知の告白にはときどきぎょっとします。
「知らない」ということは恐ろしいもので、少し前の亭主なら慌てて「そんなことも知らないのか」と訂正に明け暮れたのですが、最近では昔の自分を振り返り、知らないことを知らないといえる勇気こそが成長の糧になると思って黙ってみています。
先日急逝された関根伸夫先生がいみじくも回想されたとおり、40年前の私たちは「余りにも美術界や美術業界を知らないのに驚嘆してしまった。これでは全く心もと無いので、仕組みや業界や美術界の約束事から教えないとすぐ崩壊してしまうなと判断して、私自身が知る限り、出来るだけ美術界の仕組みや美術界の理論的なことを中心に話すことにきめたのだった。」(2018年、埼玉県立近代美術館『版画の景色 現代版画センターの軌跡』図録より)という体たらくでした。
迷惑なのは執筆者の皆さんですが、どうぞどうぞ寛容の心でもって見守ってくださるようお願いいたします。
商売柄、たくさんの作家と出会い仕事をしてきましたが、70歳を過ぎて痛感するのが「作家を選ぶ(逆に言えば作家に選ばれる)」基準についてです。
作品本位で選ぶなんて、まずありません(と断言しちゃっていいのか)。
美術作品とその作り手である作家とは分かちがたく結びついており、美術作品の魅力はとりもなおさず作家個人のオーラに支えられていることが多いのではないでしょうか。
ときの忘れもののホームページには「主な取扱作家」として39作家を紹介していますが、そのうち最も古くから扱ってきたのが、オノサト・トシノブ先生でした。
亭主は美術の素養もまったくない状態でいきなり美術界に入ったものですから、最初は周辺の人たちに言われるままにあの作家に会い、この作家を口説き、芋づる式に扱う作家が増えてきました。
この45年間で私たちが個展を開いたり、版元として版画をエディションしたりした作家は優に100人を超えます。芋づる式ではありましたが、相性が悪かったり、こちらの力不足であまり関係が進まなかったりはしょっちょうでした。
とはいえ、私たちの画廊が扱う作品は、作家から直接いただくよりは、市場に出たものを買うことの方が多いのが事実です。
先日のブログで、押し寄せる作品群に往生していると愚痴ったら、社長に「だったらもう金輪際買わないで! いったい(在庫が)何年分あると思っているの」と一喝されてしまいました。
そうですね、買うから在庫は増えるんで、買わずに売りに徹したら在庫がみるみるうちに減るに違いない、そうしたい。
でもねえ・・・・
先日もオノサト・トシノブのリトグラフがまとめてお客様に売れて、少しホッとしたのも束の間。またしても朋あり遠方より来ちゃったんですね。
初期版画の傑作と後期の大作を見てしまったらムラムラッと。縁でしょうねぇ(笑)。
オノサト・トシノブ64-F
1964
リトグラフ
17.5x25.0cm
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.13
オノサト・トシノブ64-G
1964
リトグラフ
24.5x24.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.14
オノサト・トシノブ65-A
1965
リトグラフ
16.5x24.5
Ed. 120
サインあり
レゾネNo.15
オノサト・トシノブ65-B
1965
リトグラフ
30.0x40.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 16
オノサト・トシノブ66-A
1966
リトグラフ
12.5x18.5cm
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 17
オノサト・トシノブ66-B
1966
リトグラフ
36.0x36.0
Ed. 120
サインあり
レゾネNo. 18
オノサト・トシノブGalaxy 銀河
1981
シルクスクリーン
43.5x100.0cm
Ed. 150
サインあり
レゾネNo.174
オノサト・トシノブSilk-100 シルク 100
1983
シルクスクリーン
60.5x72.5cm
EP
サインあり
レゾネNo.197
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
というわけで、皆様には、ぜひともご注文賜りたく、伏してお願い申しあげます。
~~~~~~
●『一日だけの須賀敦子展 in MORIOKA第一画廊』
会期:2019年6月29日[土]
会場:岩手県盛岡市・MORIOKA第一画廊・舷
●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス』
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:東京白金・OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
●『倉俣史朗 小展示』
会期:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
会場:大阪・Nii Fine Arts
◆ときの忘れものは「第311回企画◆葉栗剛展 」を開催しています。
会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊

出品No. 9 《鉄拐仙人》 H 81.0cm

ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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