今年度のプリツカー賞を受賞した磯崎新先生の展覧会が、各地で開催されています。
先日ご紹介した福井県勝山での磯崎新作品展は磯崎先生の設計された住宅・中上邸イソザキホールが会場ということもあり(住宅作品が一般に公開される機会はめったにありません)、僅か4日間の会期中に県内だけでなく全国各地から600人もの方が来場されたようです。

また磯崎新先生が自ら設計を手がけた国内の3つの美術館(ハラ ミュージアム アーク、水戸芸術館、奈義町現代美術館)で「縁起」展の開催が進行中です。
最初の「觀海庵 縁起」展が、群馬県伊香保のハラ ミュージアム アークで開催されました。

磯崎新 觀海庵 縁起
会期:2019年9月13日~10月23日
会場:ハラ ミュージアム アーク 特別展示室 觀海庵
 黒い色調で統一されたシャープなフォルムが特徴的なハラ ミュージアム アーク(1988年設立・2008年増築)。 その建築家 磯崎新による展覧会「觀海庵 縁起」を開催いたします。
日本を代表する建築家・磯崎新は、米寿を迎えた本年(2019年)、建築界のノーベル賞と目されるプリツカー賞を受賞し大きな話題となりました。磯崎にとって節目となるこの時期に、自ら設計を手掛けた国内にある3つの美術館(ハラ ミュージアム アーク、水戸芸術館、奈義町現代美術館)において展開してゆく『縁起』展。そのユニークな試みの第一弾として開催される本展では、ハラ ミュージアム アークおよび茶室・有時庵(1991年、原美術館隣地に建設)等の発想の原点を垣間見る作品群を、原六郎コレクションと併せてご堪能いただきます。
磯崎新と原美術館が共に歩んだ軌跡を、どうぞご高覧ください。
本展はその後、水戸芸術館、奈義町現代美術館と自ら設計を手がけた国内の2館でも展開予定です。
(同館HPより)
ハラミュージアムアークハラミュージアムアーク
東京品川の原美術館の別館として群馬県伊香保に1988年に開館。設計は磯崎新。

ハラミュージアムアークハラ ミュージアム アーク創立20周年を記念した特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」が磯崎新設計により2008年に増築竣工しました。

201909ハラミュージアム磯崎新展「磯崎新 觀海庵 縁起」のフライヤー

201909ハラミュージアム磯崎新展リスト「磯崎新 觀海庵 縁起」展示と出品リスト
下記の版画作品が出品展示されました。

磯崎新FOLLY1
磯崎新 Arata ISOZAKI "FOLLY-SOAN 1" 1984年 木版
イメージサイズ:54.0×74.0cm
シートサイズ:57.0×76.0cm
Ed.50 Signed(*現代版画センターエディション)

磯崎新FOLLY2
磯崎新 Arata ISOZAKI "FOLLY-SOAN 2" 1984年 木版
イメージサイズ:30.0×37.2cm
シートサイズ:57.0×76.0cm
Ed.50 Signed(*現代版画センターエディション)

磯崎新FOLLY3
磯崎新 Arata ISOZAKI "FOLLY-SOAN 3" 1984年 木版
イメージサイズ:46.5×19.5cm
シートサイズ:57.0×76.0cm
Ed.50 Signed(*現代版画センターエディション)

磯崎新 闇4
磯崎新 Arata ISOZAKI「闇 4」 1999年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:58.3×154.0cm
シートサイズ:70.0×167.0cm
Ed.9 Signed(*ときの忘れものエディション)

ハラ ミュージアム アークの展示は終了しましたが、この後、「磯崎新 水戸芸術館 縁起」が水戸芸術館で開催されています(10月26日~2020年1月26日)。
続いて「磯崎新 奈義MOCA 縁起」が奈義町現代美術館で来年に開催予定です。

また大分市美術館では、[磯崎新の謎]展が開催中です。
会期:2019年09月27日(金)~2019年11月24日(日)
会場:大分市美術館
主催:大分市美術館、大分合同新聞社
キュレーター:Aric Chen、印牧岳彦、松井茂、藤村龍至
監修:磯崎新

これらの展覧会については、順次ご紹介します。

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。