野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第67回
「息子が産まれました」
2020年2月8日午前10時28分、予定日より9日早く3244gの息子が無事に産まれました。
夏に流産しかけたりいっぱい心配しましたが、無事に産まれてくれて本当に良かったです。
産まれたての息子
2月6日に軽い破水から始まり、入院してその日は安静に、7日朝から子宮口を柔らかくする薬を飲み始め、
午後から陣痛が始まり、そこから産まれるまで約20時間程、妻は陣痛がすごく長くて辛かったと思いますが、力を振り絞ってがんばってくれました。
そういえば出産前に妻が、YouTubeで自分の出産の時の様子を載せている女性の動画を観ながら、
「出産の時、私もあんなに大きな声で叫ぶのかな、、、」と言っていたのですが、
妻は出産の瞬間まで一度も大きな声を出さずに、事前に練習しておいた腹式呼吸をして精一杯いきんでいました。
僕も立ち会っていたので、出産後ありがとうの気持ちを伝えてから「声出なかったね」と言ったら、
「力を集中するのに、叫んでも力が分散するだけだと思って」言うので、なんて強い人なんだろうと改めて思いました。
男はとても耐えられないという痛みに耐えがんばってくれた妻に本当に感謝しています。
僕もなんだかんだと33時間程一睡もできなかったので、出産後帰宅して一人祝杯を飲んで、半日泥のように眠りました。
出産当日の妻と息子
産まれてきてくれた息子は本当に可愛いくて、髪がフサフサ、僕に似たのかモミアゲと眉毛が立派でした。
2日目には、羊水に浸かっていて少しむくんでいた顔がだいぶスッキリして、目が開いたらもう奥に二重が見えました。
なんかもう世界一可愛い子なのではと思うくらいで、こりゃイケメンになりそうです(親バカ炸裂でごめんなさい)
2日目目が開きました
立派な眉ともみあげ
両家の両親も対面し、孫を嬉しそうに抱っこする姿を見られて本当に良かったです。
ただ、この病院は出産の次の日から完全母子同室なので、妻は抱っこや添い寝でないとなかなか寝てくれない息子の世話を、
まだ回復していない体で睡魔と戦いながら試行錯誤してがんばってくれています。
早く妻が少しでもゆっくり眠れるように一緒にがんばりたいです。
大人もハグするだけで安心できるものですが、包み込む人肌のぬくもりって本当に偉大なんですね。
父になり、守るべきものが増え、これからもっとがんばらねばと思っています。
息子の名は野口琳太郎と名付けました。
僕が一番初めに思いついた名で、綿貫さんとも親交のある、綿貫さんに僕を紹介してくださった翻訳家の木下哲夫さんの息子さんの名がリンタロウ君で、
何度かお会いした事があるのですが、誠実で清々しい本当に好青年で、それでリンタロウという名にとても良いイメージがあり、響きも良くて第一候補になりました。
その後妻とたくさんの候補を出したのですが、最終的に漢字違いで琳太郎にしました。
今後また時々このエッセイにも登場する事があるかと思いますが、親バカな文章になってもどうかお許しください。
仕事の方は大急ぎでART NAGOYA用の新作仕上げ作業を進めています。
このエッセイは15日に公開なので、ART NAGOYAの一般公開初日になります。
ART NAGOYAは2018年以来二度目の出展で、大阪のNii Fine Artsさんの部屋、903号室にて新作含め6点程展示致しますので、
ぜひご高覧くだいさいませ、どうぞよろしくお願い致します。

(のぐち たくろう)
■野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。
ホームページhttp://noguchi-takuro.com/
◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
●今日のお勧め作品は、野口琢郎です。
野口琢郎 Takuro NOGUCHI
"Quiet hope"
2017年
箔画/木パネル、漆、金・銀箔、石炭、樹脂、アクリル絵具
110.0×200.0cm
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●野口琢郎展カタログのご案内
野口琢郎展カタログ
2018年
ときの忘れもの発行
24ページ
テキスト:島敦彦(金沢21世紀美術館館長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:880円(税込)
※送料別途250円(メールにてお申し込みください)
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2008年06月16日|写真のヴィンテージプリントについて
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●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「息子が産まれました」
2020年2月8日午前10時28分、予定日より9日早く3244gの息子が無事に産まれました。
夏に流産しかけたりいっぱい心配しましたが、無事に産まれてくれて本当に良かったです。
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2日目には、羊水に浸かっていて少しむくんでいた顔がだいぶスッキリして、目が開いたらもう奥に二重が見えました。
なんかもう世界一可愛い子なのではと思うくらいで、こりゃイケメンになりそうです(親バカ炸裂でごめんなさい)
2日目目が開きました
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ただ、この病院は出産の次の日から完全母子同室なので、妻は抱っこや添い寝でないとなかなか寝てくれない息子の世話を、
まだ回復していない体で睡魔と戦いながら試行錯誤してがんばってくれています。
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大人もハグするだけで安心できるものですが、包み込む人肌のぬくもりって本当に偉大なんですね。
父になり、守るべきものが増え、これからもっとがんばらねばと思っています。
息子の名は野口琳太郎と名付けました。
僕が一番初めに思いついた名で、綿貫さんとも親交のある、綿貫さんに僕を紹介してくださった翻訳家の木下哲夫さんの息子さんの名がリンタロウ君で、
何度かお会いした事があるのですが、誠実で清々しい本当に好青年で、それでリンタロウという名にとても良いイメージがあり、響きも良くて第一候補になりました。
その後妻とたくさんの候補を出したのですが、最終的に漢字違いで琳太郎にしました。
今後また時々このエッセイにも登場する事があるかと思いますが、親バカな文章になってもどうかお許しください。
仕事の方は大急ぎでART NAGOYA用の新作仕上げ作業を進めています。
このエッセイは15日に公開なので、ART NAGOYAの一般公開初日になります。
ART NAGOYAは2018年以来二度目の出展で、大阪のNii Fine Artsさんの部屋、903号室にて新作含め6点程展示致しますので、
ぜひご高覧くだいさいませ、どうぞよろしくお願い致します。

(のぐち たくろう)
■野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。
ホームページhttp://noguchi-takuro.com/
◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
●今日のお勧め作品は、野口琢郎です。
野口琢郎 Takuro NOGUCHI"Quiet hope"
2017年
箔画/木パネル、漆、金・銀箔、石炭、樹脂、アクリル絵具
110.0×200.0cm
Signed
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野口琢郎展カタログ2018年
ときの忘れもの発行
24ページ
テキスト:島敦彦(金沢21世紀美術館館長)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:880円(税込)
※送料別途250円(メールにてお申し込みください)
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阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
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