*画廊亭主敬白
臨時休廊31日目。
「一日限定! 破格の掘り出し物」はコロナウイルスで滅入っている皆さんに少しでも楽しんでいただければと始めました。
おかげで好評で亭主はひとり喜んでおりますが、在宅で後の始末をしなければならないスッタフは先日の駒井哲郎作品のように二桁の応募があったりするとその抽選、当選のお知らせ、落選通知、入金の確認、発送手配とてんてこ舞い(らしい)。
画廊を閉めて早や一か月、考えてみたら、今週から来週はゴールデンウィーク、大連休です。スタッフにも十分な休養が必要です。
ということで、そろそろネタもつきてきたので(笑)「一日限定! 破格の掘り出し物」第二弾は本日4月27日で最終回とします。
最後にお届けするのはレアなポスター4点です。
美術館などのポスター、送られるときに筒に入っているのはVIP向け(らしい)、私たちの様な街の画廊には三つ折り四つ折りに畳んで送られてきます。掲示されたあとも大半は破棄されます。つまり無傷で折られていないポスターというのは非常に稀少です。その稀少性を理解しているごく極く少数の方はさてどうするか。狭い日本家屋の中で大判のポスターを広げたまま保存するなんてほとんど不可能です。全員が全員、丸めたまま保存されています。
某大企業の社長さんだったFさん、有名なコレクターですが丸めたポスターの一群が社長室の一角を占拠していました。
戦後アバンギャルドの同伴者として活躍された評論家のSさんも膨大な資料群の中にやはり丸めたポスターが・・・
これらを引き受けるのは簡単ですが、延ばすのが実は大変です。大判の段ボール紙に挟んで延ばすのですが、長年(中には半世紀以上)丸めていたものだから、くるくるしてしまい押さえつけて段ボール紙に挟む作業は二人、三人ががかりです。
桃栗三年柿八年といいますが、ポスターが延びるのはまあ五年でしょうか。
前置きが長くなりました。
美術展カタログは日本中の古本屋さんという巨大な倉庫があるのでまず無くならない。
美術資料で残らない筆頭がまず「チラシとチケットの半券」、次にぺら一枚の「出品目録」、そして「無傷のポスター」。最近それらの価値が注目されだして分厚いカタログの何倍、何十倍の古書価がつく。
今回は敢えて注釈しません。(クリックして)大きな画面をさらに拡大してください。当時の熱気を伝える無限の情報がつまっています。
●第7回美術創作家協会展 ポスターと趣意書
1943年 ポスター:54.5×37cm
「日本民族の営の美しさ」設定趣旨:27×39cm

●「世界の新しい映像特集 初公開」ポスター
1971年 シルクスクリーン 52×36.2cm
主催:美術映画協会 会場:新宿文化

●「真夏の夜の映像」ポスター
1978年 シルクスクリーン 73×51.5cm
主催:紀伊國屋書店・美術映画協会 会場:紀伊國屋ホール

●杉浦康平《第8回東京国際版画ビエンナーレ》ポスター
1972年 94.0x67.9cm

ひとことだけ、ウォーホルもボルタンスキーも日本に将来したのは美術界ではなく映像の方たちです。映画の方がはるかに先を行っていた。
臨時休廊31日目。
「一日限定! 破格の掘り出し物」はコロナウイルスで滅入っている皆さんに少しでも楽しんでいただければと始めました。
おかげで好評で亭主はひとり喜んでおりますが、在宅で後の始末をしなければならないスッタフは先日の駒井哲郎作品のように二桁の応募があったりするとその抽選、当選のお知らせ、落選通知、入金の確認、発送手配とてんてこ舞い(らしい)。
画廊を閉めて早や一か月、考えてみたら、今週から来週はゴールデンウィーク、大連休です。スタッフにも十分な休養が必要です。
ということで、そろそろネタもつきてきたので(笑)「一日限定! 破格の掘り出し物」第二弾は本日4月27日で最終回とします。
最後にお届けするのはレアなポスター4点です。
美術館などのポスター、送られるときに筒に入っているのはVIP向け(らしい)、私たちの様な街の画廊には三つ折り四つ折りに畳んで送られてきます。掲示されたあとも大半は破棄されます。つまり無傷で折られていないポスターというのは非常に稀少です。その稀少性を理解しているごく極く少数の方はさてどうするか。狭い日本家屋の中で大判のポスターを広げたまま保存するなんてほとんど不可能です。全員が全員、丸めたまま保存されています。
某大企業の社長さんだったFさん、有名なコレクターですが丸めたポスターの一群が社長室の一角を占拠していました。
戦後アバンギャルドの同伴者として活躍された評論家のSさんも膨大な資料群の中にやはり丸めたポスターが・・・
これらを引き受けるのは簡単ですが、延ばすのが実は大変です。大判の段ボール紙に挟んで延ばすのですが、長年(中には半世紀以上)丸めていたものだから、くるくるしてしまい押さえつけて段ボール紙に挟む作業は二人、三人ががかりです。
桃栗三年柿八年といいますが、ポスターが延びるのはまあ五年でしょうか。
前置きが長くなりました。
美術展カタログは日本中の古本屋さんという巨大な倉庫があるのでまず無くならない。
美術資料で残らない筆頭がまず「チラシとチケットの半券」、次にぺら一枚の「出品目録」、そして「無傷のポスター」。最近それらの価値が注目されだして分厚いカタログの何倍、何十倍の古書価がつく。
今回は敢えて注釈しません。(クリックして)大きな画面をさらに拡大してください。当時の熱気を伝える無限の情報がつまっています。
●第7回美術創作家協会展 ポスターと趣意書
1943年 ポスター:54.5×37cm
「日本民族の営の美しさ」設定趣旨:27×39cm

●「世界の新しい映像特集 初公開」ポスター
1971年 シルクスクリーン 52×36.2cm
主催:美術映画協会 会場:新宿文化

●「真夏の夜の映像」ポスター
1978年 シルクスクリーン 73×51.5cm
主催:紀伊國屋書店・美術映画協会 会場:紀伊國屋ホール

●杉浦康平《第8回東京国際版画ビエンナーレ》ポスター
1972年 94.0x67.9cm

ひとことだけ、ウォーホルもボルタンスキーも日本に将来したのは美術界ではなく映像の方たちです。映画の方がはるかに先を行っていた。
コメント