王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」第8回
「マギーズセンターの建築と庭ー本来の自分を取り戻す居場所ー」展を訪れて
2020年6月2日から25日までGALLERY A4で「マギーズセンターの建築と庭ー本来の自分を取り戻す居場所ー」展が開催されています。GALLERY A4は第5回でも紹介しましたが、昨今、COVID-19の流行により見えないものを「恐れる」ことや、自宅に「留まる」経験をし、本展の示唆する内容がより意義深く感じ記録しておきたいと考えました。なお、本展の鑑賞は感染拡大予防対策として1時間7人までの事前予約制になっています。
後述しますが、マギーズセンターは英国を主として世界に24箇所ある、がん患者とがんによる影響を受けている全ての人のための相談支援施設です。建築と庭園の一体となった環境が訪問者の不安や孤立を軽減することを意図し、フランク・O・ゲーリー、レム・コールハース、ノーマン・フォスター、スティーヴン・ホールら著名建築家が設計を手掛けてきました。もともと3月23日から5月28日までの会期だった展覧会が臨時休館となり、その間にCOVID-19による影響を経験したさまざまな立場の私たちの中には、命、家族、終活、職業、距離と時間、居場所などについて考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。こと空間に着目すると、開く/閉じる、見える・聞こえる/隔てる、集う/離すを工夫する必要性が出てきましたし、それほどシリアスでないケースでも「観葉植物や壁を飾る作品を増やしたい」、「オーディオ設備を良くしたい」、「テラスの居住性をアップさせたい」、「オンラインミーティングの背景に映えるように住まいを整えたい」など、身近な場所の心地よさを見直した方もいらっしゃるかもしれません。
同ギャラリーでは2015年秋に写真を主とした「Maggie’s Centres ―生きる喜びを失わないこと―」展が開催されましたが、今回の展覧会ではギャラリー内に植物を生け、1分の1スケールでマギーズセンターのエッセンスに触れるような展示であり、庭園と建築の関係性、または建築の中の居心地の体感に主眼が置かれていました。実際に現地を訪れないと伝わりきらないのが建築ではありますが、空間が人を癒す可能性を表現すべく、来館者の感受性と想像力を信じて作られた展覧会だったと感じています。
1、マギーズウェストロンドンの再現に見るマギーズセンターのエッセンス
造園家のマギー・K・ジェンクス、建築史家/造園家のチャールズ・ジェンクスとがん専門看護師のローラ・リーの構想で生まれたマギーズキャンサーケアリングセンターは、人的サポートと建築・環境を軸とし、「患者や家族が気軽に立ち寄ることができ、自分を取り戻せる場所」を基本理念に創られています。施設内では看護師、心理士、保健師、栄養管理士やボランティアスタッフが常駐し、利用者をエンパワメントするサポートやプログラムを提供されています。建築要件には、自然光が入って明るい、安全な庭がある、空間はオープンである、キッチン(12人が座れるダイニングテーブル含む)はオープンである、建築デザインは自由、積極的に節約をする、などが定められており、「第二の我が家」あるいは「病気であっても、患者ではなくひとりの人間に戻れるこじんまりした家庭的な居場所」が目指されています。
展示風景
展示風景:「キッチン・ダイニング」
展示室全体は、リチャード・ロジャース(建築設計)とダン・ピアソン(ランドスケイプデザイン)によるマギーズウェストロンドンの要素が一部抽出、再現されていました。
「玄関アプローチ」の壁は特徴的なオレンジ色で塗られています。「キッチン・ダイニング」には大きな1枚板のテーブルと柳宗理の和紙のペンダントライト(1979年)、水槽と暖炉があり、椅子とソファには上質のファブリックで覆われたクッションが配置され、居心地と人との距離感に役立てられています。
再現された「中庭」
壁に囲われた「中庭」にはパーゴラとオレンジの壁内外をつなぐ大きな開口が再現され、大小の植物が生けられています。「中庭」と「アプローチ」からは奥行き2.5mほどに凝縮された「庭園」が覗けます。この「庭園」の曲がりくねった小道は、現地の前庭を縮小して表現したもののように思います。
導入部分にはマギーズセンター21施設のパネルが掛けられ、施設内外の関係が写る写真と、キッチン・ダイニングの場所がハイライトされた平面図が掲載されています。いずれも庭とキッチン・ダイニングのつながりを強調するものです。奥の部屋の壁一面のスクリーンには、ナカサアンドパートナーズ、藤井浩司、マギーズセンター による16分30秒の写真スライドショーが音楽とともに流れています。


Dan Pearson Studio《Maggies Cancer Caring Centre, London》より
「中庭」の二つのモニターに時間差で上映されているダン・ピアソンスタジオによる21分21秒の映像作品には見入りました。マギーズウェストロンドンの日常を撮った複数の定点映像によって構成されているのですが、建築に差し込む日差しや植物が生き生きと綴られています。中庭にある大きな開口の内と外で会話しているシーンと、外から中庭で書き物をしている人を望むシーンからは、施設の内/外の曖昧さ、囲われた壁や窓の効果が捉えられており、人同士や植物との適当な距離感や気配を大切に設計された建築であろうことが想像できます。映像作品が映し出す生命力に負けず、展示室の「中庭」にあるオリーブと合歓の木には、たくさんの実がなっていました。


合歓の木(左)とオリーブの木(右)
マギーズウェストロンドン1階平面図、再現部分を着色。元図はマギーズ東京『マギーズの”希望をもたらす建築”』より抜粋
2、マギーズ東京に見るマギーズセンターのホスピタリティ
展覧会に先立ち、5月16日にマギーズ東京の「オンラインオープンマギーズ」が行われました。デリケートな場所なので普段は訪れにくいと考えていたのですが、ZOOMを活用したイベントということで参加し、マギーズ東京のプレゼンテーション、内部の見学、参加者によるグループワークを60人を超える参加者と享受しました。COVID-19の流行前は、がんを経験されたご本人をはじめ、そのご家族や医療関係者、取材などで毎日約20人、毎月約500人の利用者や見学者を迎えていたとのことです。
マギーズ東京の建築は、建築家阿部勤さんが総合監修のもと2016年に完成しました。今回の展覧会も阿部勤さんが会場構成を監修されています。約80平米の本館と約63平米のアネックスから成り、二つの棟を木造のデッキと庭がつないでいます。本館は、コスモスモアの設計による鉄骨造のプレファブで、床・壁・天井は木材で覆われ、マギーズセンターの建築要件に沿うようキッチン・ダイニングに象徴的な大テーブル、一人で泣ける広めのトイレ、リビング、障子で間仕切ることのできる相談室、スタッフルームなどがあります。一方、アネックスは日建設計の設計による移設可能なユニット式の木造です。林野庁による木造住宅等地域材利用拡大事業の一環として、木材会館(東京都・新木場)に期間限定で設けられたギャラリーが再利用されました。縁側が中庭と光を引き込むところに和の木造らしさが出ています。いずれの棟も木質のインテリアとクッションを多く使いながら、見える/遮る、集う/離れるが効果的に行われているほか、キッチン・ダイニングとリビングは大きなガラス窓から自然光が入り、庭と共に季節や時間を感じられる空間になっています。そして、ロケーションやデザインは異なりますが、マギーズ東京の人を招き入れる明るい前庭と回廊状のデッキには、マギーズウェストロンドンの前庭と中庭のエッセンスが生きているように思うのです。
現代の都市に住む私たちの多くは、近代以降の機能性・効率性が重視された建築、空調で制御された閉じた箱で集合して生活していました。昨今のウィルスの脅威により従来の生活スタイルが否定され、距離、換気、居住性がより注目されるようになった今、建築を取り巻くエクステリアとインテリアによる働きかけの重要性や、建築設計・作庭の職能と可能性が更に問われているように感じた今回の展覧会でした。
(おう せいび)
●マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所―
会期:2020年06月02日 ~ 2020年06月25日
*会期を変更し、6/2(火)より事前予約制にて開館いたします。
時間:10時~18時(日曜・祝日休館、土曜日・最終日は17:00まで)
会場:ギャラリーエークワッド
コロナウイルス感染拡大防止のため、開催日を延期致しました。また、状況により開館日を変更する場合があります。
マギーズセンターは、がんで亡くなったマギー・K・ジェンクスの願いからつくられた施設です。この施設は、訪れた人が安心して自らが抱える不安を話すうちに本来の自分の力を取り戻し、生きる喜びをみつけることができます。
有名建築家が多く理念に賛同したマギーズの建築は、庭もコンセプトを担うとても重要な役割を持っています。本展はマギーの理念を通して建築空間と庭の関係性を考えます。空間が、がんに影響を受けた人の心にどのような効果をもたらすことが出来るのか、建築デザインの可能性を探ります。(HPより)
■王 聖美 Seibi OH
1981年神戸市生まれ。京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業。国内、中国、シンガポールで図書館など教育文化施設の設計職を経て、2018年より建築倉庫ミュージアムに勤務。主な企画に「Wandering Wonder -ここが学ぶ場-」展、「あまねくひらかれる時代の非パブリック」展、「Nomadic Rhapsody-”超移動社会”がもたらす新たな変容-」展、「UNBUILT:Lost or Suspended」展。
●王 聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は偶数月18日に掲載します。
●本日のお勧め作品は磯崎新です。

磯崎新 Arata ISOZAKI
W-051「霧 1」
1999年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:58.3×77.0cm
シートサイズ:70.0×90.0cm
Ed.35 サインあり
*ときの忘れものエディション
「磯崎新版画集 霧」(秋吉台国際芸術村)の中の1点。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「マギーズセンターの建築と庭ー本来の自分を取り戻す居場所ー」展を訪れて
2020年6月2日から25日までGALLERY A4で「マギーズセンターの建築と庭ー本来の自分を取り戻す居場所ー」展が開催されています。GALLERY A4は第5回でも紹介しましたが、昨今、COVID-19の流行により見えないものを「恐れる」ことや、自宅に「留まる」経験をし、本展の示唆する内容がより意義深く感じ記録しておきたいと考えました。なお、本展の鑑賞は感染拡大予防対策として1時間7人までの事前予約制になっています。
後述しますが、マギーズセンターは英国を主として世界に24箇所ある、がん患者とがんによる影響を受けている全ての人のための相談支援施設です。建築と庭園の一体となった環境が訪問者の不安や孤立を軽減することを意図し、フランク・O・ゲーリー、レム・コールハース、ノーマン・フォスター、スティーヴン・ホールら著名建築家が設計を手掛けてきました。もともと3月23日から5月28日までの会期だった展覧会が臨時休館となり、その間にCOVID-19による影響を経験したさまざまな立場の私たちの中には、命、家族、終活、職業、距離と時間、居場所などについて考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。こと空間に着目すると、開く/閉じる、見える・聞こえる/隔てる、集う/離すを工夫する必要性が出てきましたし、それほどシリアスでないケースでも「観葉植物や壁を飾る作品を増やしたい」、「オーディオ設備を良くしたい」、「テラスの居住性をアップさせたい」、「オンラインミーティングの背景に映えるように住まいを整えたい」など、身近な場所の心地よさを見直した方もいらっしゃるかもしれません。
同ギャラリーでは2015年秋に写真を主とした「Maggie’s Centres ―生きる喜びを失わないこと―」展が開催されましたが、今回の展覧会ではギャラリー内に植物を生け、1分の1スケールでマギーズセンターのエッセンスに触れるような展示であり、庭園と建築の関係性、または建築の中の居心地の体感に主眼が置かれていました。実際に現地を訪れないと伝わりきらないのが建築ではありますが、空間が人を癒す可能性を表現すべく、来館者の感受性と想像力を信じて作られた展覧会だったと感じています。
1、マギーズウェストロンドンの再現に見るマギーズセンターのエッセンス
造園家のマギー・K・ジェンクス、建築史家/造園家のチャールズ・ジェンクスとがん専門看護師のローラ・リーの構想で生まれたマギーズキャンサーケアリングセンターは、人的サポートと建築・環境を軸とし、「患者や家族が気軽に立ち寄ることができ、自分を取り戻せる場所」を基本理念に創られています。施設内では看護師、心理士、保健師、栄養管理士やボランティアスタッフが常駐し、利用者をエンパワメントするサポートやプログラムを提供されています。建築要件には、自然光が入って明るい、安全な庭がある、空間はオープンである、キッチン(12人が座れるダイニングテーブル含む)はオープンである、建築デザインは自由、積極的に節約をする、などが定められており、「第二の我が家」あるいは「病気であっても、患者ではなくひとりの人間に戻れるこじんまりした家庭的な居場所」が目指されています。
展示風景
展示風景:「キッチン・ダイニング」展示室全体は、リチャード・ロジャース(建築設計)とダン・ピアソン(ランドスケイプデザイン)によるマギーズウェストロンドンの要素が一部抽出、再現されていました。
「玄関アプローチ」の壁は特徴的なオレンジ色で塗られています。「キッチン・ダイニング」には大きな1枚板のテーブルと柳宗理の和紙のペンダントライト(1979年)、水槽と暖炉があり、椅子とソファには上質のファブリックで覆われたクッションが配置され、居心地と人との距離感に役立てられています。
再現された「中庭」壁に囲われた「中庭」にはパーゴラとオレンジの壁内外をつなぐ大きな開口が再現され、大小の植物が生けられています。「中庭」と「アプローチ」からは奥行き2.5mほどに凝縮された「庭園」が覗けます。この「庭園」の曲がりくねった小道は、現地の前庭を縮小して表現したもののように思います。
導入部分にはマギーズセンター21施設のパネルが掛けられ、施設内外の関係が写る写真と、キッチン・ダイニングの場所がハイライトされた平面図が掲載されています。いずれも庭とキッチン・ダイニングのつながりを強調するものです。奥の部屋の壁一面のスクリーンには、ナカサアンドパートナーズ、藤井浩司、マギーズセンター による16分30秒の写真スライドショーが音楽とともに流れています。


Dan Pearson Studio《Maggies Cancer Caring Centre, London》より
「中庭」の二つのモニターに時間差で上映されているダン・ピアソンスタジオによる21分21秒の映像作品には見入りました。マギーズウェストロンドンの日常を撮った複数の定点映像によって構成されているのですが、建築に差し込む日差しや植物が生き生きと綴られています。中庭にある大きな開口の内と外で会話しているシーンと、外から中庭で書き物をしている人を望むシーンからは、施設の内/外の曖昧さ、囲われた壁や窓の効果が捉えられており、人同士や植物との適当な距離感や気配を大切に設計された建築であろうことが想像できます。映像作品が映し出す生命力に負けず、展示室の「中庭」にあるオリーブと合歓の木には、たくさんの実がなっていました。


合歓の木(左)とオリーブの木(右)
マギーズウェストロンドン1階平面図、再現部分を着色。元図はマギーズ東京『マギーズの”希望をもたらす建築”』より抜粋2、マギーズ東京に見るマギーズセンターのホスピタリティ
展覧会に先立ち、5月16日にマギーズ東京の「オンラインオープンマギーズ」が行われました。デリケートな場所なので普段は訪れにくいと考えていたのですが、ZOOMを活用したイベントということで参加し、マギーズ東京のプレゼンテーション、内部の見学、参加者によるグループワークを60人を超える参加者と享受しました。COVID-19の流行前は、がんを経験されたご本人をはじめ、そのご家族や医療関係者、取材などで毎日約20人、毎月約500人の利用者や見学者を迎えていたとのことです。
マギーズ東京の建築は、建築家阿部勤さんが総合監修のもと2016年に完成しました。今回の展覧会も阿部勤さんが会場構成を監修されています。約80平米の本館と約63平米のアネックスから成り、二つの棟を木造のデッキと庭がつないでいます。本館は、コスモスモアの設計による鉄骨造のプレファブで、床・壁・天井は木材で覆われ、マギーズセンターの建築要件に沿うようキッチン・ダイニングに象徴的な大テーブル、一人で泣ける広めのトイレ、リビング、障子で間仕切ることのできる相談室、スタッフルームなどがあります。一方、アネックスは日建設計の設計による移設可能なユニット式の木造です。林野庁による木造住宅等地域材利用拡大事業の一環として、木材会館(東京都・新木場)に期間限定で設けられたギャラリーが再利用されました。縁側が中庭と光を引き込むところに和の木造らしさが出ています。いずれの棟も木質のインテリアとクッションを多く使いながら、見える/遮る、集う/離れるが効果的に行われているほか、キッチン・ダイニングとリビングは大きなガラス窓から自然光が入り、庭と共に季節や時間を感じられる空間になっています。そして、ロケーションやデザインは異なりますが、マギーズ東京の人を招き入れる明るい前庭と回廊状のデッキには、マギーズウェストロンドンの前庭と中庭のエッセンスが生きているように思うのです。
現代の都市に住む私たちの多くは、近代以降の機能性・効率性が重視された建築、空調で制御された閉じた箱で集合して生活していました。昨今のウィルスの脅威により従来の生活スタイルが否定され、距離、換気、居住性がより注目されるようになった今、建築を取り巻くエクステリアとインテリアによる働きかけの重要性や、建築設計・作庭の職能と可能性が更に問われているように感じた今回の展覧会でした。
(おう せいび)
●マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所―
会期:2020年06月02日 ~ 2020年06月25日
*会期を変更し、6/2(火)より事前予約制にて開館いたします。
時間:10時~18時(日曜・祝日休館、土曜日・最終日は17:00まで)
会場:ギャラリーエークワッド
コロナウイルス感染拡大防止のため、開催日を延期致しました。また、状況により開館日を変更する場合があります。
マギーズセンターは、がんで亡くなったマギー・K・ジェンクスの願いからつくられた施設です。この施設は、訪れた人が安心して自らが抱える不安を話すうちに本来の自分の力を取り戻し、生きる喜びをみつけることができます。
有名建築家が多く理念に賛同したマギーズの建築は、庭もコンセプトを担うとても重要な役割を持っています。本展はマギーの理念を通して建築空間と庭の関係性を考えます。空間が、がんに影響を受けた人の心にどのような効果をもたらすことが出来るのか、建築デザインの可能性を探ります。(HPより)
■王 聖美 Seibi OH
1981年神戸市生まれ。京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業。国内、中国、シンガポールで図書館など教育文化施設の設計職を経て、2018年より建築倉庫ミュージアムに勤務。主な企画に「Wandering Wonder -ここが学ぶ場-」展、「あまねくひらかれる時代の非パブリック」展、「Nomadic Rhapsody-”超移動社会”がもたらす新たな変容-」展、「UNBUILT:Lost or Suspended」展。
●王 聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」は偶数月18日に掲載します。
●本日のお勧め作品は磯崎新です。

磯崎新 Arata ISOZAKI
W-051「霧 1」
1999年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:58.3×77.0cm
シートサイズ:70.0×90.0cm
Ed.35 サインあり
*ときの忘れものエディション
「磯崎新版画集 霧」(秋吉台国際芸術村)の中の1点。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは版画・写真のエディション作品などをアマゾンに出品しています。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
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