こんにちは、国内販売担当のスタッフMです。
本田眞吾先生の版画10点を特別頒布します。
本田先生は、多摩美で斎藤義重に学び、1960~1970年代にかけて関根伸夫李禹煥らが中心となった「もの派」の作家のひとりです。
いずれきちんとした回顧展が開催されるでしょうが、今回は、3つの版画シリーズの中から10点をご案内いたします。

まずはじめに "EXTENSION"(延長/拡張)と名付けられた作品3点は、街を行き交う人々がモチーフになっています。背広姿で片手に鞄を持っているのは、通勤中のサラリーマンでしょうか。
イメージが重なり合う部分は色が濃くなり、人々の輪郭に影がついている部分はエンボスになっています。眺めていると、人々が不規則な模様にみえたり筆でインクを垂らした図像に見えてきたりしませんか?
街の人々という見慣れたものが大胆な余白の中にすっきりと配置されていて、心地よいリズムを感じる作品になっています。

"INTENSION"(意図)シリーズも同じく人々をモチーフにしていますが、雁皮紙の風合いと刷りの加減によって人々がより抽象的な形になっています。

"COMPOSITION"(構成)シリーズは、シルクスクリーン+銅版・雁皮紙刷りという凝った技法で制作されています。具象的なモチーフはありませんが、直線で描かれた図形と筆で描いたような図形が重なり合っている様子は、物と物の関係性に焦点をあてた「もの派」の作家ならではのイメージが広がっています。

EXTENSION No.31
441_本田眞吾《EXTENSION No.31》本田眞吾《EXTENSION No.31
1977年
凸版(刷り:作家自刷り)
イメージサイズ:37.0×50.0cm
シートサイズ:37.0×50.0cm
Ed.50 Signed
※現代版画センターエディション


EXTENSION No.32
本田眞吾《EXTENSION No.32》本田眞吾 《EXTENSION No.32
1977年
凸版(刷り:作家自刷り)
イメージサイズ:37.0×50.0cm
シートサイズ:37.0×50.0cm
Ed.45 Signed
※現代版画センターエディション


EXTENSION No.34
DSC_0858本田眞吾 《EXTENSION No.34》
1977年
凸版(刷り:作家自刷り)
イメージサイズ:37.0×50.0cm
シートサイズ:37.0×50.0cm
A.P. Signed


INTENSION No.11
DSC_0839本田眞吾 《INTENSION No.11》
1978年
銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:33.5×46.5cm
シートサイズ:50.0×66.0cm
Ed.30 Signed


INTENSION No.13
DSC_0821本田眞吾 《INTENSION No.13》
1978年
銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:34.0×48.0cm
シートサイズ:50.0×66.0cm
Ed.30 Signed


INTENSION No.16
DSC_0831本田眞吾 《INTENSION No.16》
1978年
銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:33.0×47.0cm
シートサイズ:50.0×66.0cm
Ed.30 Signed


COMPOSITION No.11
DSC_0793本田眞吾 《COMPOSITION No.11》
1980年
シルクスクリーン+銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:55.0×40.5cm
シートサイズ:66.0×50.0cm
Ed.20 Signed


COMPOSITION No.12
DSC_0816本田眞吾 《COMPOSITION No.12》
1980年
シルクスクリーン+銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:37.0×56.0cm
シートサイズ:50.0×65.5cm
A.P. Signed


COMPOSITION No.15
DSC_0801本田眞吾 《COMPOSITION No.15》
1980年
シルクスクリーン+銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:60.0×48.0cm
シートサイズ:50.0×65.5cm
A.P. Signed


COMPOSITION No.17
DSC_0809本田眞吾 《COMPOSITION No.17》
1980年
シルクスクリーン+銅版・雁皮紙刷り
イメージサイズ:36.0×54.0cm
シートサイズ:50.0×65.5cm
A.P. Signed

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本田眞吾(ほんだ しんご)
1944年新潟県に生まれる。1964年から1968年まで多摩美術大学で斎藤義重に学ぶ。結核の療養生活を経た後、本格的な創作活動に入る。1970年代にはジャパン・アート・フェスティバル、「1970年8月:現代美術の一断面」(東京国立近代美術館)、「今日の作家’70年展」(横浜市民ギャラリー)などに出品し、「もの派」の作家のひとりとして位置づけられる。
1969年田村画廊で初めての個展を開き、村松画廊、ギャラリー手、サンフランシスコ・ソーカー・ケイスマンギャラリー等でも個展を開催。1984ロサンゼレスに移住し、アメリカや日本で絵画を中心に発表を続ける。曹洞宗で出家得度し、禅を学んだ。
昨2019年末、ハワイで急逝されました。

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