本日から2月10日までの15日間、ブログで「一日限定! 破格の掘り出し物」を開催します。
画廊コレクションからちょっと珍しい佳品を、一日限りの破格の値段にてご案内します。外出もままならない状況ですが、ぜひ気に入った作品を見つけてお部屋に飾って楽しんでください。
・ブログで毎日1点~数点を出品します。
・お申込みはこちらから、またはメール(info@tokinowasuremono.com)にてお願いします。
・価格は一日限りの特別価格です(税込み、翌日には削除します)。
・別途、梱包送料をご負担ください。
・複数の申し込みがあった場合は、翌日抽選します。
・当選された方には、翌日以降にメールでお知らせしますので、一週間以内にご送金ください。

初日は難波田龍起鈴木信太郎
ちょうどいま初台の東京オペラシティアートギャラリーで「難波田龍起 初期の抽象」展が開催されています(会期:2021.1.16~3.21)。
前衛美術の道一筋に歩んだ難波田と、一陽会を結成した売れっ子の洋画家の取り合わせに、えっなんでと思われる方も多いでしょうが、共通点も多いのです。
ともに獅子座の8月生まれ、美術学校での正規の教育は受けず、既成の絵画観にとらわれることなく自由に制作を続けました。同時代を生き、長命で文化功労者に選ばれた点も似ていますね。多くの人々に愛された画家二人のちょっと珍しい作品をご紹介します。

難波田龍起 「(人物)」
難波田龍起 油彩 (1)

難波田龍起 油彩 (2)

1947年(昭和22年) キャンバスに油彩
イメージサイズ:7.0×8.0cm
フレームサイズ:12.8×13.5cm
画面左下、及び裏面にサインあり
戦前の古代ギリシャ連作につながる佳品。作家手作りの額が好ましいですね。
くっきりと描かれた横顔には戦後の新たなスタートを期する画家の覚悟がうかがえます。1950年代からは建物や抽象表現に展開していきます。
難波田 龍起(1905年8月13日 - 1997年11月8日)
北海道旭川市生まれ。1923年早稲田第一高等学院に入学、高村光太郎に出会って美術に関心を抱く。早稲田大学政経学部中退。川島理一郎に師事し、1929年国画会に初入選。1935年フォルム展、1936年アヴァンギャルド芸術家クラブ結成に参加する。1937年自由美術家協会の創設に参加。戦後は清冽な抽象表現を展開。1987年東京国立近代美術館で『今日の作家 難波田龍起展』を開き毎日芸術賞を受賞。1996年文化功労者に選出された。


鈴木信太郎「お母さん」連作12点組
鈴木信太郎 (1)

鈴木信太郎 (2)

鈴木信太郎 (3)

1965年(昭和40年)~1968年(昭和43年)TBSドラマ「お母さん」タイトルバック スケッチ
12枚組  紙にクレヨン、
各シートサイズ:約 26.0×35.5cm
各作品に「す.」のサインあり
昭和のテレビドラマ全盛期のTBS「お母さん」を覚えている方も多いでしょう。
いえ、そんな昭和の昔は知りませんという若い方も、上掲の絵を見て、どこかで見たことがある、と思った方は相当なグルメですね。下記のお店の包装紙、お気づきになりましたか。
こけし屋」西荻窪駅の南口にある洋菓子とフランス料理店。

MATTERHORN(マッターホーン)」東急東横線 学芸大学西口にある1952年創業の老舗洋菓子店。バームクーヘンで有名。

神田志乃多寿司 」(かんだしのだずし)地下鉄「淡路町駅」近くのいなり寿司の老舗。

CRUZ(クルス)」ポルトガル語で「十字架」という意味をもつ長崎銘菓。

■鈴木 信太郎(1895年8月16日 - 1989年5月13日)
東京生まれ。白馬会洋画研究所で黒田清輝に師事する。八王子の府立織染学校専科に入学し織物図案を学ぶ。本格的な図案家をめざすが1916年第10回文展に水彩画「静物」で初入選。図案を断念し油絵の制作に専念する。二科展に出品し、1936年会員となる。戦後1955年二科会を退会して一陽会を結成し中心的存在として活躍する。1960年日本芸術院賞受賞、1969年日本芸術院会員、1988年文化功労者。明るく明朗な色彩で果物や花、人形などの静物や風景を好んで描いた。線遠近法などを無視して画面の大部分をモチーフで埋め、明澄、豊麗な色彩を特色とした童画風と評される陽気で詩的な作風を示した。ケーキ店の包装紙に使われるなど、「す.」のサインと、なんだか懐かしいイラストを目にする機会も多い。

画廊は感染拡大防止のため、予約制を続行しています。作品をご覧になりたい方は、事前に(当日でも構いません)電話またはメールにてご希望の日時をご連絡下さい。複数の方の来廊が重ならないよう、予約時間を調整させていただきます。
スタッフは在宅勤務と交代で出勤しており、メールや電話でのお問合せには通常通り、対応いたしますが少々お時間をいただく場合があります。どうぞご理解ください。

●毎月28日に塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」を掲載中です。合わせて連載記念の特別頒布会を開催しています。
採用AAA_0136塩見允枝子先生には11月から2021年4月までの6回にわたりエッセイをご執筆いただきます。明日1月28日には第3回目の特別頒布会を開催します。お気軽にお問い合わせください。


●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。
もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。