ゴールデンウィークも明日まで、皆様、いかがお過ごしですか。

コロナ禍で振り回された一年ですが、
・画廊は臨時休廊でも、ブログは年中無休、連載執筆者の皆さんのおかげで毎日更新しています。最長は植田実先生と大竹昭子さんのお二人。大竹さんの「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」が先日記念すべき第100回を迎えました。いいね!もぴったり100です、偶然でしょうか?
・この一年、奥さん以外と食事したことがほとんどありません。 
つまり365日、一日三食、愛妻との食事が続いています。結婚生活ン十年で初めての快挙(美談)!
・新年会、暑気払い、忘年会いずれも中止となり、スタッフとすら一度も会食できず、まして酒も飲んだこともない。スタッフたちはホッとしているかも知れませんが・・・・
・お客様はもちろん、友人、知人たちとも直接会って話をする機会が減りました。代わりにメールでの往来が増え、先日も10年間、年賀状すら来なかった(つまり絶縁状態)某作家の方から突然メールがきて驚きました。・・・コロナで心細くなったのでしょうか。
・そろそろ決算なのですが、売上激減なのに、片一方で経費も激減。輸送費、交際費、出張旅費は前期より90%減か。いいのか、悪いのか。
・自宅、会社、倉庫の三か所しか動かないものだから運動不足がはなはだしい。たまーに青山(30年近くもいたのに)に行ったりすると御のぼりさん状態で人酔いして、挙句に迷子になりました。
・駒込に移転して4年ほどになりますが、意外に懐の深い町だということがだんだんわかってきました。
昨秋、ときの忘れもので写真展を開いた平嶋彰彦さんの連載エッセイ 平嶋彰彦のエッセイ 「東京ラビリンス」のあとさき は毎月14日に更新していますが、3月と4月は特別編で「私の駒込名所図会」でした。これを読みながら、散歩を続けています。
3月14日ブログ:私の駒込名所図会(1)駒込の植木屋と大名屋敷(前編)
3月18日ブログ:私の駒込名所図会(1)駒込の植木屋と大名屋敷(後編)
4月14日ブログ:私の駒込名所図会(2)八百屋お七と駒込土物店(前編)
4月19日ブログ:私の駒込名所図会(2)八百屋お七と駒込土物店(後編) 

さて本日も、画廊コレクションの中から選りすぐりの佳作をご紹介いたします。

●連休特集「一日限定! 破格の掘り出し物/写真特集」
08)深瀬昌久「洋子」より
AAA_0232 のコピー深瀬昌久「洋子」より
制作年不詳(1973年撮影、1976年プリントか?)
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:18.5×28.7cm
シートサイズ:24.0×30.3cm
サインあり

■深瀬昌久(ふかせ まさひさ 1934年2月25日 - 2012年6月9日)
は60年代から日本写真の第一線で活躍し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された、日本の写真家を世界に初めて紹介した写真展『New Japanese Photography』に、土門拳や東松照明、奈良原一高、森山大道と共に参加した。深瀬は身近なモチーフである妻・洋子の写真を展示したことで話題を呼んだ。
しかし、1992年にバーの階段から転落。この事故により重度の障害を負い、作家活動から離脱。そして、2012年に他界。
コロナ禍で臨時休館中ですが、東京国立近代美術館で開催中の「幻視するレンズ コレクションによる小企画」(~5月16日[日])には深瀬昌久の代表作「鴉」が展示されています。

09)細江英公「おとこと女 No.24」
1200細江英公
「おとこと女 No.24」
1960年(Printed in 1985)
ゼラチンシルバープリント
12.0×21.3cm
Ed.100
サインあり
シート表面にサインと限定番号の記載あり

デビュー作『おとこと女』はまだ日本がアメリカに占領されていた終戦間もない1950年代、細江先生27歳のときの作品集で、土方巽氏の舞踏を見て感銘を受けてできあがったということです。その中からシンボリックな作品をご紹介します。
ぜひこちらのエッセイもお読みください。
ブログ2012年05月10日『飯沢耕太郎「日本の写真家たち」第2回~細江英公』
ブログ2018年03月21日『細江英公作品展「おとこと女」2月27日(火)~4月1日(日)』

■細江英公(ほそえ えいこう)
写真家。清里フォトアートミュージアム館長。1933年山形県生まれ。本名・敏廣。18歳のときに[富士フォトコンテスト学生の部]で最高賞を受賞し、写真家を志す。52年東京写真短期大学(現東京工芸大学)入学。デモクラート美術家協会の瑛九と出会い強い影響を受ける。54年卒業。56年小西六ギャラリーで初個展。63年三島由紀夫をモデルに撮った[薔薇刑]で評価を確立し、70年[鎌鼬(かまいたち)]で芸術選奨文部大臣賞受賞。


●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。