画家で琉球大学名誉教授の永津禎三先生より、先月末下記のメールが届きました。
<先日、那覇市石嶺公民館オンライン市民講座に、元同僚で先輩の西村貞雄先生と一緒に出演いたしました。
4月14日からYouTubeで一般配信が始まりましたので、ご視聴いただけましたら幸いでございます。
ビデオレター代わりにお楽しみいただけましたらありがたく存じます。
第一回目と第二回目の西村先生の講座も面白いので、併せてぜひご覧ください。
永津禎三>
●那覇市石嶺公民館 「首里城正殿 大龍柱を考える」 第3回:絵図とはどんなもの(修正)
首里城というのは琉球王朝の王城で、戦前は正殿などが旧国宝に指定されていたのですが、1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設によりほぼ完全に破壊されました。1992年(平成4年)に、正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元され、NHK大河ドラマ「琉球の風」の舞台にもなりました。2000年(平成12年)「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたのですが、登録は「首里城跡」であり、復元された建物や城壁は世界遺産に含まれていません。
せっかく復元されたのですが、2019年(令和元年)10月火災で正殿と北殿、南殿が全焼。首里城は1453年、1660年、1709年、1945年に次いで5度目の焼失となり、現在再建が計画されています。
再建にあたり「首里城正殿 大龍柱」がどちらを向いていたのかが論争になっています。
<廃琉置県前の1877年の撮影とされる首里城正殿の写真を神奈川大学の後田多敦准教授が確認した。正殿の写真としては現在確認できる最も古いものという。当時、国王・尚泰が居住しており王城として機能していた姿をとらえている。14日の琉球民族独立総合研究学会で報告した。さらに写真の正殿大龍柱が正面を向いていることに注目し、1992年の復元で採用され、現在の復元の基本方針にも引き継がれた「大龍柱は相対向きだったとする説の前提が成立しないことが明らかになった」と指摘する。(以下略)
(2020年11月14日沖縄タイムス+プラス ニュースより)>
永津禎三先生の講演「絵図とはどんなもの」を那覇市石嶺公民館のご許可を得て掲載しましたが、ぜひご覧ください。
不勉強な亭主も目から鱗の、じつにわかりやすい解説で、感動しました。
講演は文字化もされています。
「絵図とはどんなものなのか 大龍柱を考える会 公開講演会 講演記録」
「首里城正殿 大龍柱を考える」
第1回:首里城正殿 大龍柱の推移
第2回:大龍柱の向き
-------------------------------------
永津禎三先生については以前、2015 年2 月6 日に沖縄で開催された「内間安瑆の絵画空間」という講義録の存在を知り、内間安瑆作品を論じたその卓抜な論理に一驚しました。
あわせてお読みいただければ幸いです。
●本日のお勧めは内間安瑆です。

内間安瑆
「Aretic Landscape」
1973-1976 木版
Image size: 76.0x53.4cm
Sheet size: 83.7x61.3cm
Ed.30 Signed

内間安瑆
「IN BLUE(DAI)」
1975 木版
Image size: 47.7x73.6cm
Sheet size: 57.0x78.8cm
Ed.30 Signed

内間安瑆
「FOREST BYOBU(FRAGRANCE)」
1981 木版
Image size: 76.0x44.0cm
Sheet size: 83.6x51.0cm
Ed.120 Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
<先日、那覇市石嶺公民館オンライン市民講座に、元同僚で先輩の西村貞雄先生と一緒に出演いたしました。
4月14日からYouTubeで一般配信が始まりましたので、ご視聴いただけましたら幸いでございます。
ビデオレター代わりにお楽しみいただけましたらありがたく存じます。
第一回目と第二回目の西村先生の講座も面白いので、併せてぜひご覧ください。
永津禎三>
●那覇市石嶺公民館 「首里城正殿 大龍柱を考える」 第3回:絵図とはどんなもの(修正)
首里城というのは琉球王朝の王城で、戦前は正殿などが旧国宝に指定されていたのですが、1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設によりほぼ完全に破壊されました。1992年(平成4年)に、正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元され、NHK大河ドラマ「琉球の風」の舞台にもなりました。2000年(平成12年)「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたのですが、登録は「首里城跡」であり、復元された建物や城壁は世界遺産に含まれていません。
せっかく復元されたのですが、2019年(令和元年)10月火災で正殿と北殿、南殿が全焼。首里城は1453年、1660年、1709年、1945年に次いで5度目の焼失となり、現在再建が計画されています。
再建にあたり「首里城正殿 大龍柱」がどちらを向いていたのかが論争になっています。
<廃琉置県前の1877年の撮影とされる首里城正殿の写真を神奈川大学の後田多敦准教授が確認した。正殿の写真としては現在確認できる最も古いものという。当時、国王・尚泰が居住しており王城として機能していた姿をとらえている。14日の琉球民族独立総合研究学会で報告した。さらに写真の正殿大龍柱が正面を向いていることに注目し、1992年の復元で採用され、現在の復元の基本方針にも引き継がれた「大龍柱は相対向きだったとする説の前提が成立しないことが明らかになった」と指摘する。(以下略)
(2020年11月14日沖縄タイムス+プラス ニュースより)>
永津禎三先生の講演「絵図とはどんなもの」を那覇市石嶺公民館のご許可を得て掲載しましたが、ぜひご覧ください。
不勉強な亭主も目から鱗の、じつにわかりやすい解説で、感動しました。
講演は文字化もされています。
「絵図とはどんなものなのか 大龍柱を考える会 公開講演会 講演記録」
「首里城正殿 大龍柱を考える」
第1回:首里城正殿 大龍柱の推移
第2回:大龍柱の向き
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永津禎三先生については以前、2015 年2 月6 日に沖縄で開催された「内間安瑆の絵画空間」という講義録の存在を知り、内間安瑆作品を論じたその卓抜な論理に一驚しました。
あわせてお読みいただければ幸いです。
●本日のお勧めは内間安瑆です。

内間安瑆
「Aretic Landscape」
1973-1976 木版
Image size: 76.0x53.4cm
Sheet size: 83.7x61.3cm
Ed.30 Signed

内間安瑆
「IN BLUE(DAI)」
1975 木版
Image size: 47.7x73.6cm
Sheet size: 57.0x78.8cm
Ed.30 Signed

内間安瑆
「FOREST BYOBU(FRAGRANCE)」
1981 木版
Image size: 76.0x44.0cm
Sheet size: 83.6x51.0cm
Ed.120 Signed
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●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
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TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
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