<過日の記録。駒込・ときの忘れもの『生誕100年 駒井哲郎展 Part.2 駒井哲郎と瀧口修造』。駒井哲郎、瀧口修造、駒井が影響を受けたルドン、長谷川潔、恩地孝四郎、クレーの作品をあわせた展示。好きなものしかない世界。。カタログも充実、こちらには恩地孝四郎や瀧口修造との書簡も。じっくり読みます
(20200212/文庫善哉さんのtwitterより)>
<午後半休。まず、ギャラリーときの忘れもの「生誕100年 駒井哲郎展」へ。クレー、ルドン、恩地孝四郎、瀧口修造ら、彼が影響を受けた作家の作品とともに詩集の挿画(版画)ほか静謐な世界に浸る、まさに至福のとき。平日のためか、私一人だけ。スタッフの方が説明してくださる。
このために作られた図録は、関連作品や詳細な解説も素晴らしいもの。詩集の挿画は樹木など写実的なもので驚く。図録には詩画集『マルドロオルの歌』からの小品も。瀧口のドローイングなどはやや高価なものの、クレーの石版画などは人によっては手が届かないほどではない(?)価格。ぜひこの機会に(^_^;)
関係ないけれど、ギャラリーの玄関の本棚に、松家仁之さんの小説『火山のふもとで』が何冊も置いてあった。訊くと、なんとギャラリー主の綿貫さんがお好きだとのこと!! 私も大大大好きです♪
サイン入りと、ひとに貸すものと2冊持ってます(^_^)
(20220209/lentil_beansさんのtwitterより)>
『生誕100年 駒井哲郎展』カタログを刊行しました。
1,540円(税込み)+送料250円
A5変形、56ページ、
出品/駒井哲郎、瀧口修造、恩地孝四郎、長谷川潔、オディロン・ルドン、パウル・クレー
執筆/栗田秀法、土渕信彦
編集・デザイン/柴田卓
発行/ときの忘れもの
2020年に開催した「Part1 若き日の作家とパトロン」とただいま開催中の「Part 2 駒井哲郎と瀧口修造」の出品全作品を収録しました。
所収論文:
・栗田秀法/作家の若き日とパトロン」展に寄せて
・栗田秀法/駒井哲郎と瀧口修造の出会いと交友がつむいだクレーと詩画集をめぐる小さな物語
・土渕信彦/駒井哲郎と瀧口修造
・資料:駒井哲郎と瀧口修造の書簡、他
生誕100年から二年も経ってしまいましたが、今回の「Part2 駒井哲郎と瀧口修造」では駒井の代表作とともに、その才能にいち早く注目した詩人・評論家の瀧口修造を中心に、駒井が影響を受けた作家たちの作品も合わせてご覧いただきます。
駒井哲郎と5作家の出品全作品の画像とデータ、価格は2月9日ブログに掲載しました。
駒井哲郎が銅版画の制作を始めた1930年代の日本ではパリの長谷川潔以外には学ぶべき先達も少なく、油彩などに比べて一段低く見られるという美術界にあって孤独な歩みを続けざるを得ませんでした。瀧口修造が他の版画家にはない駒井の独自の世界を見出したことで、戦後の美術界に清新の風を送り込んだのでした。その才能を愛した多くの文学者たちと協働し、いくつもの美しい書物や詩画集を残しています。
中でも詩人・安東次男(1919-2002)との詩画集『人それを呼んで反歌という』は生涯の傑作といっていいでしょう。
No.16-1~No.16-16
詩画集『人それを呼んで反歌という』は、安東次男の詩9篇と、駒井哲郎の銅版画16点からなっていますが、詩画集本体には、簡単な奥付があるだけです。
人それを呼んで反歌という
著者 安東次男・駒井哲郎
発行者 竹内宏行
発行所 エスパース画廊
東京都千代田区神田駿河台2-4 電話(291)0802
発行 1966.9.15
本文印刷 株式会社精興社
用紙 B.F.K.RIVES
TSUGUO ANDO(サイン) TETSURO KOMAI(サイン)
人それを呼んで反歌という
限定60部の内第43番
それを補うものとして12.9×24.5cmのチラシ(カード)が挿入されています。

▶展示風景


駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.6《年齢について》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.12《人それを呼んで反歌という》


壁面左から:オディロン・ルドン《ベアトリーチェ》、《子供の顔と花》、駒井哲郎《時間の玩具》
テーブル:駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』PL.1~PL.5

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』より表紙、PL.14《無題》


駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.7《夕立》、PL.8《夕立》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.9《厨房にて》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.10《食卓にて、夏の終りに》



駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.11《腐刻画》、PL.13《枝おろし》、PL.15《小犬》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』ケース

No.16-12
PL.9 厨房にて
1966年
銅版(リフトグランド・エッチング、一部エンボス)
32.8×50.0 cm
都美No.204、美術出版社No.199
No.16-14
PL.10 食卓にて、夏の終りに
1965年
銅版(エッチング、リフトグランド・エッチング)
27.0×44.2cm / 32.8×51.2 cm
都美No.205、美術出版社No.200
No.16-15
PL.11 腐刻画
1966年
銅版(エッチング)
26.9×16.6 cm / 32.8×50.0 cm
都美No.206、美術出版社No.201
No.16-16
PL.12 人それを呼んで反歌という
1965年
銅版(サンドペーパーによるエッチング)
32.8×50.0 cm
都美No.207、美術出版社No.202
*上掲のように詩と銅版画が絡み合うように組み合わせてあります。
どのような色で刷るかについても安東の強い希望が反映されており、一方で駒井の作品を見て安東も詩を書き直すなど文字通りのコラボレーションの精華でした。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●2月11日ブログで「中村哲医師とペシャワール会を支援する頒布会」を開催中。
今月は駒井哲郎と藝大カレンダーの特集です。
締切は2月15日19時。多くの皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。
●「生誕100年 駒井哲郎展 Part 2 駒井哲郎と瀧口修造」
会期=2022年2月8日(火)~26日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日は休廊
2月9日ブログに出品作品の画像、データ、価格を掲載しました。

2020年に銅版画の詩人と謳われた駒井哲郎(1920-1976)の生誕100年の記念展「Part1 若き日の作家とパトロン」を開催しました。
今回の「Part2 駒井哲郎と瀧口修造」では詩人・安東次男との詩画集『人それを呼んで反歌という』全点を展示するほか、その才能にいち早く注目した詩人・評論家の瀧口修造など駒井が影響を受けた作家たちの作品も合わせてご覧いただきます。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています。WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
(20200212/文庫善哉さんのtwitterより)>
<午後半休。まず、ギャラリーときの忘れもの「生誕100年 駒井哲郎展」へ。クレー、ルドン、恩地孝四郎、瀧口修造ら、彼が影響を受けた作家の作品とともに詩集の挿画(版画)ほか静謐な世界に浸る、まさに至福のとき。平日のためか、私一人だけ。スタッフの方が説明してくださる。
このために作られた図録は、関連作品や詳細な解説も素晴らしいもの。詩集の挿画は樹木など写実的なもので驚く。図録には詩画集『マルドロオルの歌』からの小品も。瀧口のドローイングなどはやや高価なものの、クレーの石版画などは人によっては手が届かないほどではない(?)価格。ぜひこの機会に(^_^;)
関係ないけれど、ギャラリーの玄関の本棚に、松家仁之さんの小説『火山のふもとで』が何冊も置いてあった。訊くと、なんとギャラリー主の綿貫さんがお好きだとのこと!! 私も大大大好きです♪
サイン入りと、ひとに貸すものと2冊持ってます(^_^)
(20220209/lentil_beansさんのtwitterより)>
『生誕100年 駒井哲郎展』カタログを刊行しました。1,540円(税込み)+送料250円
A5変形、56ページ、
出品/駒井哲郎、瀧口修造、恩地孝四郎、長谷川潔、オディロン・ルドン、パウル・クレー
執筆/栗田秀法、土渕信彦
編集・デザイン/柴田卓
発行/ときの忘れもの
2020年に開催した「Part1 若き日の作家とパトロン」とただいま開催中の「Part 2 駒井哲郎と瀧口修造」の出品全作品を収録しました。
所収論文:
・栗田秀法/作家の若き日とパトロン」展に寄せて
・栗田秀法/駒井哲郎と瀧口修造の出会いと交友がつむいだクレーと詩画集をめぐる小さな物語
・土渕信彦/駒井哲郎と瀧口修造
・資料:駒井哲郎と瀧口修造の書簡、他
生誕100年から二年も経ってしまいましたが、今回の「Part2 駒井哲郎と瀧口修造」では駒井の代表作とともに、その才能にいち早く注目した詩人・評論家の瀧口修造を中心に、駒井が影響を受けた作家たちの作品も合わせてご覧いただきます。
駒井哲郎と5作家の出品全作品の画像とデータ、価格は2月9日ブログに掲載しました。
駒井哲郎が銅版画の制作を始めた1930年代の日本ではパリの長谷川潔以外には学ぶべき先達も少なく、油彩などに比べて一段低く見られるという美術界にあって孤独な歩みを続けざるを得ませんでした。瀧口修造が他の版画家にはない駒井の独自の世界を見出したことで、戦後の美術界に清新の風を送り込んだのでした。その才能を愛した多くの文学者たちと協働し、いくつもの美しい書物や詩画集を残しています。
中でも詩人・安東次男(1919-2002)との詩画集『人それを呼んで反歌という』は生涯の傑作といっていいでしょう。
No.16-1~No.16-16
詩画集『人それを呼んで反歌という』は、安東次男の詩9篇と、駒井哲郎の銅版画16点からなっていますが、詩画集本体には、簡単な奥付があるだけです。
人それを呼んで反歌という
著者 安東次男・駒井哲郎
発行者 竹内宏行
発行所 エスパース画廊
東京都千代田区神田駿河台2-4 電話(291)0802
発行 1966.9.15
本文印刷 株式会社精興社
用紙 B.F.K.RIVES
TSUGUO ANDO(サイン) TETSURO KOMAI(サイン)
人それを呼んで反歌という
限定60部の内第43番
それを補うものとして12.9×24.5cmのチラシ(カード)が挿入されています。

▶展示風景


駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.6《年齢について》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.12《人それを呼んで反歌という》


壁面左から:オディロン・ルドン《ベアトリーチェ》、《子供の顔と花》、駒井哲郎《時間の玩具》
テーブル:駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』PL.1~PL.5

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』より表紙、PL.14《無題》


駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.7《夕立》、PL.8《夕立》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.9《厨房にて》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.10《食卓にて、夏の終りに》



駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』よりPL.11《腐刻画》、PL.13《枝おろし》、PL.15《小犬》

駒井哲郎 詩画集『人それを呼んで反歌という』ケース

No.16-12PL.9 厨房にて
1966年
銅版(リフトグランド・エッチング、一部エンボス)
32.8×50.0 cm
都美No.204、美術出版社No.199
No.16-14PL.10 食卓にて、夏の終りに
1965年
銅版(エッチング、リフトグランド・エッチング)
27.0×44.2cm / 32.8×51.2 cm
都美No.205、美術出版社No.200
No.16-15PL.11 腐刻画
1966年
銅版(エッチング)
26.9×16.6 cm / 32.8×50.0 cm
都美No.206、美術出版社No.201
No.16-16PL.12 人それを呼んで反歌という
1965年
銅版(サンドペーパーによるエッチング)
32.8×50.0 cm
都美No.207、美術出版社No.202
*上掲のように詩と銅版画が絡み合うように組み合わせてあります。
どのような色で刷るかについても安東の強い希望が反映されており、一方で駒井の作品を見て安東も詩を書き直すなど文字通りのコラボレーションの精華でした。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●2月11日ブログで「中村哲医師とペシャワール会を支援する頒布会」を開催中。
今月は駒井哲郎と藝大カレンダーの特集です。締切は2月15日19時。多くの皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。
●「生誕100年 駒井哲郎展 Part 2 駒井哲郎と瀧口修造」
会期=2022年2月8日(火)~26日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日は休廊
2月9日ブログに出品作品の画像、データ、価格を掲載しました。

2020年に銅版画の詩人と謳われた駒井哲郎(1920-1976)の生誕100年の記念展「Part1 若き日の作家とパトロン」を開催しました。
今回の「Part2 駒井哲郎と瀧口修造」では詩人・安東次男との詩画集『人それを呼んで反歌という』全点を展示するほか、その才能にいち早く注目した詩人・評論家の瀧口修造など駒井が影響を受けた作家たちの作品も合わせてご覧いただきます。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています。WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
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TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
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