詩人の白石かずこさんが６月14日に亡くなられました（享年93、1931～2024）。

画廊の空間は何も飾ってなければただの箱ですが、その壁面にある作品がかかると、どこからともなく今までまったく未知の人が突然訪ねてきてくださる。

白石かずこさん2008年5月30日
「細江英公写真展―ガウディへの讃歌」
於・ときの忘れもの（青山時代）
右が白石かずこさん
この日、お親しかった細江先生の写真展ということで青山の入り組んだ小道を迷いながら白石かずこさんが訪ねて来てくださいました。

白石かずこサイン白石さんとは詩人の会などでお姿をみることはあっても実際にお話ししたのはこの日が初めてでした。
亭主の最初のパトロンだった秋田の詩人・船木仁・森原智子ご夫妻とも親交があり、あの秋田の片田舎の医院を訪ねた思い出話などに時間のたつのも忘れてしまいました。
白石さんは細江先生と不慮の死をとげたガウディへのオマージュの詩を即興で書いてくださいました（我が家の家宝です）。

20110225細江英公祝賀会白石かずこ2011年2月25日新宿・京王プラザホテル
「細江英公氏の文化功労者顕彰を祝う会」にて祝辞を読む白石かずこさん
https://www.tokinowasuremono.com/archive-blog/imgs/e/8/e84422d8.jpg

いつも赤い服がお似合いでした。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

●本日のお勧め作品は細江英公です。
10_sagrada_familia (1)"Sagrada Familia 203"
1975年
ヴィンテージ・ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ：44.9×44.6cm
シートサイズ：60.6×50.7cm
サインあり
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