中島京子さんの『夢見る帝国図書館』を読んだ。
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文庫判/ページ数 464p
文藝春秋(2022/05発売)

<図書館を愛した人々と、図書館に愛された人々の物語
上野公園のベンチで偶然、出会った喜和子さんは、
作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いてほしいと持ち掛けてきた。
ふたりの穏やかな交流が始まり、
やがて喜和子さんは
終戦直後の幼かった日々を上野で過ごした記憶が語るのだが……。
日本で初めての国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が
共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作。
文藝春秋BOOKSより)>

本の中身は皆さん読んでください、面白いです。
本日は中島さんの小説の題名にかこつけて「図書館と博物館は本来無料である」という話題。

小学校、中学校、高校、大学と常に図書室はあった。
社会人になっても国会図書館はじめお世話になった図書館は数知れない。
亭主の版画の行商時代は、見知らぬ駅で降り、一休みするのも図書館だった。
すべて無料
当たり前ですね、国の根幹は「教育」であり、全国民が等しく文化を享受するのは当然の権利であり、図書館はその最たるもの。
公立の美術館、博物館もおなじように無料! のはずでした。
えーと驚かれる方も多いでしょう。
本来は図書館も美術館も博物館も無料のはずだったのです。
入館料はとっちゃいけないと、ちゃんと法律に書いてあります(亭主は法学部出身であります)。

「博物館法」昭和二十六年法律第二百八十五号
(入館料等)
第二十六条 公立博物館は、入館料その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならない。ただし、博物館の維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる。

いつのまにか日本中の美術館、博物館はぜ~んぶ入館料(それも高額の)を取るようになった。
法律違反を平然としておかしている。
それを自覚している学芸員はいるのかしら。

蛇足ながら、ときの忘れものはしがない街の画廊ですから、もちろん無料です。

●本日のお勧め作品は宮脇愛子<です。
No18_19Miyawaki宮脇愛子
上《Golden Egg(A)》21.0×12.0×H4.5cm
下《Golden Egg(B)》17.5×10.0×H3.0cm
1982
ブロンズ
Ed. 50
刻印あり、共箱にサインあり

作品の見積り請求、在庫確認はメール(info@tokinowasuremono.com)かお電話(03-6902-9530)でご連絡ください。
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」の明記をお願い致します。


●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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