福沢一郎 (1898-1992)
Ichiro FUKUZAWA
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1898年（明治31年）群馬県北甘楽郡富岡町（現富岡市）に生まれる。父は後に富岡町長を務めた。東京帝国大学文学部に入学するが、大学にはほとんど行かず彫刻家朝倉文夫に入門し彫刻家を志す。
1922年第4回帝展に彫刻作品「酔漢」が初入選。1924年渡仏。ジョルジョ・デ・キリコやマックス・エルンストに影響を受けた作品を制作。1931年第一回独立美術協会展に滞欧作が特別陳列され、美術界に衝撃を与える。帰国後はシュルレアリスム（超現実主義）を日本に紹介するとともに、社会批評のメッセージを機知にとんだ表現で描き、前衛美術運動の中心的役割を担う。
1939年独立美術協会を脱退し、美術文化協会を結成。1941年4月治安維持法違反の嫌疑により瀧口修造とともに逮捕される。
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戦後は再び社会批評的な視点から人間群像の大作に取り組むとともに、世界各地を旅行し、その地の人々に題材をとった躍動感あふれる作品を制作した。
その根底にはドライな批判精神が一貫しており、強烈な色彩を駆使し、たくましい表現力と豊かな構想力をもって生み出された量感あふれる人体表現は、日本の洋画史において特異な光を放つ。
1950年代から版画にも取り組み、リトグラフや銅版約150点を制作した。多摩美術大学、女子美術大学で教える。1991年文化勲章を受章。1992年（平成4年）没。
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展覧会