第313回企画◆紙の上の建築展
2019年7月26日[金]―8月10日[土]  11:00-19:00※日・月・祝日休廊





建築家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー、ル・コルビュジエ、マイケル・グレイヴス、磯崎新、安藤忠雄、六角鬼丈のドローイングや版画を展示します。
ときの忘れものは開廊以来、建築家たちが描いたドローイングや版画を紹介してきました。 日本では、建築家=建築を設計する「技術者」と思われていますが、私たちは優れた建築家というのは、人間の生きる空間をデザインする「アーティスト」だと考えています。 その空間に身をおくだけで人間の精神に刺激を与えるような空間を創造する人、実際に建築が実現しなくとも、そのような空間を夢想する人、そんな建築家たちの描いた作品を私たちは積極的に扱ってきました。 そこで偉大なる「アーティスト」が描き出す平面の作品群をご覧いただきます。

 

フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー Friedensreich Hundertwasser(1928-2000)

オーストリアの建築家。直線を自然の中に存在しないものとして否定し、曲線で作品を描くことで自然回帰を唱える。自然への敬意が鮮やかな色彩にも見てとれる。

 

ル・コルビュジエ Le Corbusier (1887-1965)

スイスのジュラ地方ラ・ショー・ド・ファン生まれ。本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ。ライト、ミースと並ぶ20世紀建築界の巨匠はリトグラフによる詩画集『直角の詩』など多くの版画を残した。

 

マイケル・グレイヴス Michael Graves (1934-2015)

インディアナポリス生まれ。アメリカのポストモダニズムの代表的建築家。建築やプロダクトデザインで活躍し、ドローイングや銅版画も多数制作している。

 

磯崎新 Arata ISOZAKI (b.1931)

大分市生まれ。54年東京大学卒業。早くから建築のみならず、思想、美術、デザイン、映画などの国際的な舞台で活躍、評論や設計競技の審査を通じて、世界のラディカルな建築家たちの発想を実現に導くうえでのはかり知れない支援を果たしてきた。

 

安藤忠雄 Tadao ANDO (b.1941)

建築家、東京大学名誉教授。大阪生まれ。独学で建築を学び、69年安藤忠雄建築研究所を設立。84年から版画制作に取り組み、『安藤忠雄版画集 1998』をときの忘れものより出版。ニューヨークMoMA、パリ・ポンピドゥーセンターなど世界各地で建築展を開催。


六角鬼丈 Kijo ROKKAKU (1941-2019)

65年東京藝術学美術学部建築科卒業。磯崎新アトリエを経て69年六角鬼丈計画工房主幹。91~2009年東京藝術大学美術学部建築科教授。名誉教授。菱形を武道の遺伝子にたとえた「東京武道館」で日本建築学会賞。

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