今日はいつもより少し早く出勤した。とても気になることがあったからだ。
版画掌誌第5号は7日の午前中にデザイナーの北澤さんが東京印書館という印刷所へ送ることになっていた。版画掌誌第5号のゲラを家に持ち帰っていたので昨晩再読したら致命的なミスを見つけた。日和崎尊夫特集の中に、「ムッシュイワサキ」と書かれているではないか!ヒワサキではなくイワサキ??血の気が引いて深く落ち込んだ。もう刷っているかな。手遅れかな。綿貫さんや北澤さんに言ったら怒られるよな~言いたくないな~でも、黙っておくのも苦しいな。直接、東京印書館に電話して印刷をストップしようかな。あぁどうしようどうしようと考え込んだらなかなか寝付けられなかった。いつの間にか眠っていて、少し早起きをして、出勤した。ドキドキしながら元原と照らし合わせた。思わず声を出したくなった。ミスじゃなかった!!安心していつもの私に戻った。綿貫さんに聞いてみると、フランス語では「HIWASAKI」は「ヒワサキ」ではなく「イワサキ」と呼ぶそうだ。
日和崎尊夫句集の最終のゲラがデスクに置かれていたので慎重に校正した。14時にディス・ハウスに持って行き修正箇所を伝達。画廊に戻ると、芸力(geiriki)というインターネットで都内にあるギャラリーの情報を発信する仕事を始めた竹本清香さんという方が来廊されていた。挨拶をするなり、ブログを書かれている方ですかと聞かれた。彼女は、ブログを書いているのは男性だと思っていたそうだ。どうやら私は男っぽい文章を書くらしい。
16時に石山修武先生が来廊された。先週石山先生から電話があり、絵本を出したいと話を持ちかけてきたので、その打ち合わせをした。山口勝弘さんの絵と石山先生の字のコラボレーションで、スーパーGiGieの絵本を出したいとのこと。インタビューや原稿、どんな絵を描いているのかなど見せて戴き、綿貫さんがこれをどのように世に出そうか考えている。山口勝弘さんはとてもおっかない方らしい。しばらく考えるとのことで打ち合わせが終り、お蕎麦屋さんに行った。まだ17時半だが私もお酒に付き合うことになった。石山先生のサクッと斬るような発言は面白いなーと思って聞いていた。