今日で11月も終り。あぁ早い~。
13時にディス・ハウスに『版画掌誌第5号』のパンフレットの打ち合わせに行った。打ち合わせが終り、おなかが空いたと言うと北澤さんがランチをご馳走してくれた。昼間から満腹でご機嫌になり画廊へ戻った。
15時に長野県からリトグラフ刷り師の森さんが来廊され、続いて銀座のギャラリーせいほうの田中さんが来廊された。お二人は初対面らしいが、賑やかな話声が聞こえた。
17時にシステム担当の田中さんがおよそ2ヶ月ぶりに来廊され、みんな競って田中さんにあれもこれもお願いした。
森さんと綿貫さんは、18時過ぎに、私が始めて綿貫さんに連れて行ってもらった和食屋さん『北海屋』に行き、19時過ぎに令子さんと私は後を追った。森さんは、20代は「三彩」の編集者を務め創作版画の貴重な文献の編集に携わり、その後、突然独学で刷り師になり、2.5mの巨大なリトグラフを刷ることが売りの石版画工房を主宰しているそうだ。工房の設計は、綿貫さんが紹介した建築家原広司さん。工房で刷りの仕事をしながら、自分でも3年間で百数十点もの作品を制作したそうだ。私も白井版画工房で版画教室に通っているが、何を描きたいのかイメージが湧かない時はただ時間だけが過ぎ気持ちが焦る。森さんは描けば描くほど、もっとこうしたいああしたいと思い、結果百数十点という数になったそうだ。確かなイメージが存在するなんて羨ましい・・・。思ったことは相手構わずズバっと言う性格らしく、作家がムッとし喧嘩をすることさえあったと言う。しかし、痛いところを突かれたからつい怒ってしまったと詫びて戻ってくるそうだ。とても大きく厚い手をしている森さんのことを、「色彩感覚が非常に優れていて、パイオニアだ!」と綿貫さんは言っていた。 パワフルな方でもあり、「いろは歌」の意味を教えてくれるなど、情緒ある方だった。森さんのパワーは、より元気にさせてくれる。今日はいっぱい得ることができた。