19時からナイト・スタディ・ハウス主催の「初夏のスパイシーパーティ」に参加した。会場は、中目黒にあるドゥ・アーキテクト。日暮れどきの空と、明かりに照らされた庭先の緑は気持ちが上がる夏っぽさ。会場に入るとコップを渡され、ちょっとクセのあるシナモンやジンジャーの香り高いお茶をついでもらった。漆喰の壁で、お洒落な棚がいくつもある居間に通され、19時を過ぎナイト・スタディ・ハウス実行委員会の塩野さん(シオング)が、「スパイスとデザインは関係している・・・」とご挨拶をされた。
オレンジと白色のサリーを纏ったインド・料理研究家の香取薫先生が、外でスパイスを炒り・潰す姿を見せてくれるというので、皆さんでデッキに出た。そこで、サリーで変身して見せてくれた。料理をする時、子供を抱く時、寒い時、目上の人が来た時、砂漠で顔を覆う時・・・肩に掛けているサリーを前に持ってきたり、頭に掛けたりすることで用途が変わるそうです。
数種類の粒の状態のスパイスを火で炙ると香りがほのかにしてきた。唐辛子は使わないそうです。そのピーク時に火から降ろし、重い石臼の上に載せ、石棒を持つ手首を上下に力強く動かしながらそれを潰します。(普段は床でこの作業を行なうそう)その際、香取先生の両手首を飾るブレスレットの鈴音がチリンチリンと鳴り、鈴音とスパイスの香りが夜空に舞い上がる。インドの人はこういう風に音を鳴らしながら料理をするそうだ。情熱的だ・・・。スパイスも粉々になり、試食をするため部屋に入り足を崩して床に座った。床に青々としたバナナの葉っぱが置かれた。これがお皿。このお皿に少し黄い色のついたお米が載り、普段はマトンを使用するそうだが、今日は豚肉入りのカレーと(インドでマトンはヤギを指すそう)、トーガンのカレー、豆のカレー、スープカレー、野菜の入ったヨーグルトが次々お米にかけてくれた。また、スナックのようなパリパリするものやベビースタラーメンみたいなものやスパイスも添えられた。香取先生に習って、象の鼻を真似るときの手をして、米とカレーを混ぜながら人差し指と中指と親指で掴み、親指でそれを弾くように口の中へ放り込む。指先から第二間接まで汚して食べるそうだが、もう私は手のひらにさしかかるくらいまでベタベタ。ナフキンで手を拭きたくてムズムズした。でもどのカレーも辛くなく、さっぱりしていて味が口の中で変化し、美味しい。ヨーグルトも悪くはないと思った。また、インドでは食事中に水を飲まないと言います。水を飲むと薬膳の働きをするスパイスの効き目を薄れさせてしまうそうだ。私もインド人になったつもりで最後まで手で食べ、水を飲まなかった。最後は、南インドに行った際の写真をパワーポイントで見た。お金持ちのリゾート地からバザールまでのいろんなインドを見た。南に行けば行くほど派手になるそうだ。今日、初めてインドに行ってみたいと思った。
異文化を知ることで、自分には持ち合わせていなかったインスピレーションが生れることもあるのだと思いました。たっぷり2時間、異文化に触れ合い、耳を傾けていました。香取先生はスパイスの調合は難しいと言っていた。きっと絵描さんが絵の具を調合したりするのも同じなのだろう。微妙な差異が優劣を変えるんだろうな・・・慣れや感覚、センスの問題なのだろうか・・・と、塩野さんの言う「スパイスとデザインの関係」について、あれこれ考えながら帰った。これからも、ナイト・スタディ・ハウス実行委員会の方々に、“きっかけ”を作ってもらいたいものです。
オレンジと白色のサリーを纏ったインド・料理研究家の香取薫先生が、外でスパイスを炒り・潰す姿を見せてくれるというので、皆さんでデッキに出た。そこで、サリーで変身して見せてくれた。料理をする時、子供を抱く時、寒い時、目上の人が来た時、砂漠で顔を覆う時・・・肩に掛けているサリーを前に持ってきたり、頭に掛けたりすることで用途が変わるそうです。
数種類の粒の状態のスパイスを火で炙ると香りがほのかにしてきた。唐辛子は使わないそうです。そのピーク時に火から降ろし、重い石臼の上に載せ、石棒を持つ手首を上下に力強く動かしながらそれを潰します。(普段は床でこの作業を行なうそう)その際、香取先生の両手首を飾るブレスレットの鈴音がチリンチリンと鳴り、鈴音とスパイスの香りが夜空に舞い上がる。インドの人はこういう風に音を鳴らしながら料理をするそうだ。情熱的だ・・・。スパイスも粉々になり、試食をするため部屋に入り足を崩して床に座った。床に青々としたバナナの葉っぱが置かれた。これがお皿。このお皿に少し黄い色のついたお米が載り、普段はマトンを使用するそうだが、今日は豚肉入りのカレーと(インドでマトンはヤギを指すそう)、トーガンのカレー、豆のカレー、スープカレー、野菜の入ったヨーグルトが次々お米にかけてくれた。また、スナックのようなパリパリするものやベビースタラーメンみたいなものやスパイスも添えられた。香取先生に習って、象の鼻を真似るときの手をして、米とカレーを混ぜながら人差し指と中指と親指で掴み、親指でそれを弾くように口の中へ放り込む。指先から第二間接まで汚して食べるそうだが、もう私は手のひらにさしかかるくらいまでベタベタ。ナフキンで手を拭きたくてムズムズした。でもどのカレーも辛くなく、さっぱりしていて味が口の中で変化し、美味しい。ヨーグルトも悪くはないと思った。また、インドでは食事中に水を飲まないと言います。水を飲むと薬膳の働きをするスパイスの効き目を薄れさせてしまうそうだ。私もインド人になったつもりで最後まで手で食べ、水を飲まなかった。最後は、南インドに行った際の写真をパワーポイントで見た。お金持ちのリゾート地からバザールまでのいろんなインドを見た。南に行けば行くほど派手になるそうだ。今日、初めてインドに行ってみたいと思った。
異文化を知ることで、自分には持ち合わせていなかったインスピレーションが生れることもあるのだと思いました。たっぷり2時間、異文化に触れ合い、耳を傾けていました。香取先生はスパイスの調合は難しいと言っていた。きっと絵描さんが絵の具を調合したりするのも同じなのだろう。微妙な差異が優劣を変えるんだろうな・・・慣れや感覚、センスの問題なのだろうか・・・と、塩野さんの言う「スパイスとデザインの関係」について、あれこれ考えながら帰った。これからも、ナイト・スタディ・ハウス実行委員会の方々に、“きっかけ”を作ってもらいたいものです。

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