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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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27日から、女性写真家イリナ・イオネスコの展覧会が始まりました。人気のあるEVAのシリーズ8点のほか、キャビネサイズのポートフォリオ「Porte
Doree」の22点など計41点を展示いたします。「Porte
Doree」の作品は、キャビネサイズですがたいへん美しいプリントで、価格も手頃になっていますので、ぜひこの機会に、鑑賞するだけではなく、コレクションの対象として写真をご覧下さい。
また同時に、あるコレクターの方が放出した写真関係の本、写真集、雑誌など、約300冊を即売いたします。北井一夫のサイン入り写真集や、植田正治の「松江」という珍しい写真集などが含まれています。今回に限り、11月3日(金・祝日)も開廊いたしますので、どうぞおでかけください。
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<<今週の話題~アイドル!?>>
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横浜美術館で「アイドル!」展を見ました。「アイドル」を直接描いたり撮影した、または「アイドル」から触発されて作った空想の「キャラクター」を描いた作品を展示するということでしたが、作家は漫画家の中野杏から、写真家の篠山紀信、美術家の草間彌生など多彩な顔ぶれでした。
展示で面白かったのは蜷川実花の写真作品で、玄関を入ったロビーに天井から吊るされてあったり、外に面した通路のガラスに貼り付けてあったり、窓ガラスのところにトリミングしてあったりと、工夫されていました。それに対して、篠山紀信のメイン展示は、NHK特集で以前放送した「山口百恵」のスチル写真だけで構成した番組を50分そのままただ流しているだけでした。また、草間彌生の部屋も、ガランとした部屋の奥の片隅の壁が切ってあって、そこが画面になっており、草間彌生が自分の書いた文を朗読しているのが映っているのですが、スピーカーが壁の向こう側にあるためはっきり聞き取れず、試みは面白かっただけに残念でした。
KATHYや西野正将のビデオ作品は、その映像に意味を求めてはいけないのかもしれませんが、僕の理解を超えていたようです。
僕が個人的に好きな川島秀明さんの作品には大いに期待して出かけたのですが、出品された大作5点はどれも良く、完全に自分の世界を作り上げてしまったようでした。小品は12点あり、うち6点は額に合わせて絵を描いたという作品で、少し出来にばらつきはあるものの、充分魅力的でした。
この日は、このあと横浜アリーナに本物のアイドル「米米クラブ」を見に行きました。
名匠ルキノ・ヴィスコンティの特集上映第二弾として「イノセント」を見てきました。話は、夫の浮気、妻の不倫そして妊娠、夫による子殺し、最後には夫の自殺で幕が下ります。ほとんど昼メロの世界ですが、これがヴィスコンティの手にかかると、絢爛たる悲劇になりますからやはり大した監督です。
(スタッフ 三浦次郎)
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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27日から、女性写真家イリナ・イオネスコの展覧会が始まりました。人気のあるEVAのシリーズ8点のほか、キャビネサイズのポートフォリオ「Porte
Doree」の22点など計41点を展示いたします。「Porte
Doree」の作品は、キャビネサイズですがたいへん美しいプリントで、価格も手頃になっていますので、ぜひこの機会に、鑑賞するだけではなく、コレクションの対象として写真をご覧下さい。
また同時に、あるコレクターの方が放出した写真関係の本、写真集、雑誌など、約300冊を即売いたします。北井一夫のサイン入り写真集や、植田正治の「松江」という珍しい写真集などが含まれています。今回に限り、11月3日(金・祝日)も開廊いたしますので、どうぞおでかけください。
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<<今週の話題~アイドル!?>>
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横浜美術館で「アイドル!」展を見ました。「アイドル」を直接描いたり撮影した、または「アイドル」から触発されて作った空想の「キャラクター」を描いた作品を展示するということでしたが、作家は漫画家の中野杏から、写真家の篠山紀信、美術家の草間彌生など多彩な顔ぶれでした。
展示で面白かったのは蜷川実花の写真作品で、玄関を入ったロビーに天井から吊るされてあったり、外に面した通路のガラスに貼り付けてあったり、窓ガラスのところにトリミングしてあったりと、工夫されていました。それに対して、篠山紀信のメイン展示は、NHK特集で以前放送した「山口百恵」のスチル写真だけで構成した番組を50分そのままただ流しているだけでした。また、草間彌生の部屋も、ガランとした部屋の奥の片隅の壁が切ってあって、そこが画面になっており、草間彌生が自分の書いた文を朗読しているのが映っているのですが、スピーカーが壁の向こう側にあるためはっきり聞き取れず、試みは面白かっただけに残念でした。
KATHYや西野正将のビデオ作品は、その映像に意味を求めてはいけないのかもしれませんが、僕の理解を超えていたようです。
僕が個人的に好きな川島秀明さんの作品には大いに期待して出かけたのですが、出品された大作5点はどれも良く、完全に自分の世界を作り上げてしまったようでした。小品は12点あり、うち6点は額に合わせて絵を描いたという作品で、少し出来にばらつきはあるものの、充分魅力的でした。
この日は、このあと横浜アリーナに本物のアイドル「米米クラブ」を見に行きました。
名匠ルキノ・ヴィスコンティの特集上映第二弾として「イノセント」を見てきました。話は、夫の浮気、妻の不倫そして妊娠、夫による子殺し、最後には夫の自殺で幕が下ります。ほとんど昼メロの世界ですが、これがヴィスコンティの手にかかると、絢爛たる悲劇になりますからやはり大した監督です。
(スタッフ 三浦次郎)
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