17時から、スパイラルホールで行なわれた京都服飾文化研究財団(KCI)主催の「リレー・トーク:いまラグジュアリーとは」に出席した。このイベントは、深井晃子さん(KCI京都服飾文化研究財団理事、チーフ・キュレーター)を司会に、KCI発行の研究誌「ドレスタディ」に協力した方々のうち4名の方に、現代のラグジュアリーについてリレー・トーク形式で話を伺うというもの。
 最初の方は、ロボット・クリエイターの高橋智隆さん。ロボットの技術開発から設計・デザイン・製作・発表までを一貫して行なうそうだ。2体のロボット『クロイノ』と『FT』を実際に動かしてくれるというので、皆さん前のめりになって見入る。細身体系をした女性ロボット『FT』は、モデルウォークで前進し、腰に手を当てポージング、そしてターンし戻って行く。セクシーロボットの女っぷりに、女性顔負けでした。小さい頃ロボコン好きでよく観ていたが、こんな可愛い姿で、こんな動きまでするようになったなんて・・・もっと遠い未来かと思っていましたが、文明の発達に感激です。
 続いて、コスチューム・アーティストのひびのこづえさん。現在、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」と「からだであそぼ」のあそび心のあるセット衣装を担当しているそうです。映画、オペラ、歌舞伎の衣装も手掛けており、コスチュームだけに留まらず、パナソニックと共同開発した四角い炊飯器(まだ商品化までには至っていないそうです)も制作したとか。四角い炊飯器って新鮮。
 そして、一万年前から狩猟をして大盤振る舞いすることがラグジュアリーと思われており、その感覚は今もあまり進歩がないと言う東京大学大学院教授の船曳建夫さんに続き、共立女子大学教授の鹿島茂さんは、ラグジュアリーとは決して高いお金を使うことではないと語る。女性に「どんな男性が嫌か」と尋ねると、大半の女性は「貧乏な男性はいいが、貧乏くさい男性は嫌い」と答えるらしい。女性のみなさん笑ってました。自分の目的に見合った投資や労力を掛けなければ、貧乏くさいと思われる結果になってしまうそうです。
 私にとってのラグジュアリーとは何か・・・そんなこと考えたことなかったけれど、自分への投資に、少しくらい贅沢をしてみようかなと思いました。
                               (おだちれいこ)
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