夕方、イタリアから来日中の小野隆生先生と一緒に資生堂ギャラリーに出かけた。以前お出かけ日記で紹介した「shiseido art egg」のラストを飾る内海聖史展のオープニング。
対極する壁面に、規模の違うキャンバスが展示されてある。そのなかには綿棒で描いたというドットが無数に埋め尽くされてある。内海さんは挨拶で「アートと空間と人の関係性」について語った。若い作家さんのアート観は新鮮なものに聞こえた。

小野先生はあまり絵のことは語らないと綿貫さんは言う。資生堂ギャラリーに向かっているときもファッションの話をしていた。
そんな小野先生は、もの凄い貫禄がある。

資生堂ギャラリーを出て、私は松坂屋で催されている「いけばな協会」展に行った。
花の香りで充満している会場の隣では、ワゴンに入った洋服が販売されている。少し違和感をおぼえながら、どんどんいけばなの魅力に虜になる。あらゆる流派のいけばなを一度に目にすると、なんとなくではあるが、流派の特徴のようなものが見えてくるように思う。古風ないけばなからビビッドカラーのいけばな、野菜やくだものまでも生けてあるいけばななど、いけばながこんなにも面白いもの
いけばなは、力強いもの、華奢なもの、可憐なもの、色っぽいもの・・・など、どれも美しさを兼ね備えているものだ。これは、アートとはまた少し違う感覚抱くものだ。

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