年明けのせいか、展覧会のオープニングラッシュ。今日は、社長と上野の東京芸術大学美術館に出かけた。
 同大美術学部教授の退任を記念して開かれた、「野田哲也展:日記」と、「羽生 出展:面と空間の詩学」のオープニングレセプションに出席。
 野田哲也展は、1968年からの日常の瞬間を収めた写真製版のシルクスクリーンと木版を組み合わせた日記シリーズが展示されている。記念撮影の作品は、口をキュッと結んだ硬い表情がとても印象深い。私には、ほとんどの作品がガランとした様子に映り、少しセンチメンタルな気持ちになる。
 羽生 出展は、迫力のある色彩の抽象画に呑まれてしまいそうになる。奥の部屋に展示されてある“肉の塊”が描かれてある異様な光景の作品を目にしたときは二度見してしまったが、至るところの作品に“肉”を見つけると楽しくなってきた。
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