今年初めての銅版画教室。
刷り師の白井四子男さんの工房に昨年最後に行ったのが11月だった。
今日は何をモチーフに描こうかと、工房までの道のりは考える時間。過去の作品の版や試刷りが入っている「オダチBox」を開けてみて、そうそう、前回アクアチントに失敗してそのままだった作品を見つけた。お花の部分にぼかしを入れたかったので、もう一度白井さんに防腐剤(松脂)をかけてもらい、熱で溶かして付着させ、ぼかしたい部分に筆で硝酸を置いていく。小さい泡がプツプツ出てくると腐蝕されているしるしとなるらしい。顔を近づけてそのプツプツを見ていたら、あんまりこの臭いを吸っていると肺がやられるよ、と言われ、息を止めて見続ける。腐蝕できたので、ブルーを入れたグレーで試刷りをしてもらったが、なんかイマイチ。今までの作品どれもイマイチ。みんなそんなことないよって言ってくれるけど・・・
                              (おだちれいこ)