“ときの忘れもの”今週のオークション 2007.05.18

------------------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
------------------------------
今日18日(金)から「第18回瑛九展」が始まります。今回は、あの「眠りの理由」の表紙の別バージョンをはじめとする、最初期の貴重なフォトデッサンを中心に油彩、銅版画、リトグラフ作品およそ20点を展示しています。
5月26日(土)17時より、東京国立近代美術館の大谷省吾氏をお迎えしてギャラリートークを行ないます。会費1,000円(1ドリンク)で、予約が必要です。現在受付中ですので、参加ご希望の方は、お名前・電話番号を明記の上、メールまたは電話でお申し込み下さい。先着順、定員になり次第締切ります。
------------------------------
<<今週の話題~国立新美術館>>
------------------------------
先日、ようやく国立新美術館に初めて足を踏み入れました。話しに聞いていた雨風をしのげないチケット売り場の行列を横目に館内へ。 入るとすぐに「モネ大回顧展」の入場待ちの列が。数分
並んで入場。中は人でごったがえしていて、久し振りに込んだ展覧会という感じでしたが、ちょっと人をかき分ければ絵の前に出ることができました。
モネの油彩97点と、関連作品が26点展示されています。モネは風景画家として知られていますが、「カミーユ、ジャン、乳母」という作品を見ると、人物の描写にも卓越したものを感じます。逆光のカミーユは、このあと数年で若くして亡くなるのを予期したような物寂しい笑顔を湛えていて、昨年「クリーブランド美術館展」で見た「赤いスカーフ、モネ夫人の肖像」を思い出しました。その後方には光を浴びた息子のジャン。そのポーズは今にも走り出しそうです。その横に乳母が、ジャンの遊具の輪を持ってボーっと立っている。三者の特徴がうまく描写されています。 ま
た、早い時期の作品「かささぎ」の雪に陽ざしが当たる表現などすでに「光の画家」の片鱗をうかがうことができます。好きな作品はいくつもありましたが、なかでもヴェネチアを描いた三点の作品は色彩や光が気に入りました。込んではいましたが、満足できる内容でした。
(スタッフ 三浦次郎)
------------------------------
<<今週のオークションから>>
------------------------------
「今週のセール」には人気の高い竹久夢二の貴重な画集、7月から東京都現代美術館で展覧会が開催される磯辺行久の代表的作品「ワッペン」を出品中です。今週もよろしくお願いいたします!
◎sale磯辺行久 デモクラート [ワッペン2]額付
◎sale竹久夢二 第二画集「夏の巻」1910