版画芸術136号
阿部出版から刊行されている季刊「版画芸術」は1970年代から今日まで30数年、版画の専門誌としては最長の歴史を刻んでいます。
ただし、現在は<版画の時代>は遠く去り、まして美術雑誌全体が低調なおり、苦戦が続いているようです。
昔は私どもも広告など出していたのですが、最近はすっかりご無沙汰していました。

ところが数ヶ月前、編集部のHさんが見えられ、「全面的にリニューアルして内容も変えたい、サイズも大きく変えて、オールカラーにする。ついてはその最初の号は建築家の版画を特集したい。」と驚きの発言。
どこでそういう方向にいったのか聞き漏らしましたが、長年、磯崎新、安藤忠雄はじめ建築家の版画に取り組んできた私としては嬉しい限り。
でもそんな大転換をしてもし売れなかったらどうしよう・・・・(私の責任じゃあないけれどね)

そして遂にリニューアルされた「版画芸術」136号が刊行されました。
巻頭特集はル・コルビュジエ
続いて、石山修武磯崎新安藤忠雄、黒川紀章の版画が紹介されています。しめて44ページの大特集。
A4判、174ページ、2000円(+税)、
ときの忘れもので扱っています。

ときの忘れものでは7月に「ル・コルビュジエ展」を予定していますので、ご期待ください。