“ときの忘れもの”今週のオークション 2007.08.31------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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次の展覧会は、9月21日から「若林奮展」を予定していますが、それまでしばらく間がありますので、現在画廊にはギャラリー・コレクションが展示されています。永井桃子さんの油彩、ジョック・スタージスとホンマタカシ両氏の写真作品、デビッド・ホックニーの版画、クリストのコラージュ作品、そして、小野隆生さんの切り抜き作品をご覧いただけます。特に小野先生の切り抜いた合板に描かれた作品は必見です。
常設にこそ、その画廊の特徴が出ますし、作品についてゆっくりお話もできます。どうぞお出かけください。
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<<今週の話題~「線の迷宮II」 >>
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9月9日まで目黒区美術館で《線の迷宮<ラビリンス>II―鉛筆と黒鉛の旋律》と題した展覧会が開催されています。2002年には「細密版画の魅力」というタイトルで版画作品を紹介しましたが、今回は鉛筆や消しゴムで作品を制作する作家9人(磯邉一郎、小川信治、小川百合、木下 晋、齋鹿逸郎、佐伯洋江、篠田教夫、関根直子、妻木良三)の作品を展示しています。どの作家も素晴らしいテクニックで鉛筆の特性を生かした作品を制作していて、見ごたえのあるお薦めの展覧会です。しかし、どうも作品よりその細密なテクニックに観客の注意は向いていて、充分に「作品」を見てもらえていないのではないかという危惧を感じました。
この展覧会では、ワークショップをいくつか行ったのですが、小川信治さんのワークショップの作品「無限風景画」は一見の価値があります。小学校3年生から大人まで19名が鉛筆で描いた風景画をつなげて輪にしたものですが、それぞれの絵のモチーフを用い、描き方を真似て、小川さんが各作品の間を埋める19点の絵を描いています。それは見事な“つなぎ”です。小川さんが楽しんで描いたのが見えるような作品でした。
(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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今週のセールは、釣り好きの方にはたまらない、木彫のリアルなアマゴのネクタイピンと、猫好きの方にはたまらない、猫のブローチです。そしてアメリカで活躍した飯塚国雄の100号の油彩です。
◎sale渡部正彌 木彫ネクタイピン「アマゴ」箱書
◎sale春日部たすく ブローチ「猫」 箱書付
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