“ときの忘れもの”今週のオークション 2007.09.07--------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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ときの忘れものの今年後半のスケジュールがだんだん決まってまいりました。9月は版画作品を中心にした「若林奮展」、10月は「Body and Soul」と題した写真展。Part1、Part2の二部構成で、Part1には細江英公先生の「薔薇刑」などの作品も出品します。11月は、8日が難波田龍起先生の没後10年の命日ということもあり、「難波田龍起展」を予定しています。
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<<今週の話題~「日展100年展」 >>
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国立新美術館の「日展100年展」に行ってまいりました。平日でしたが最終日とあって、多くの観客が訪れていました。上村松園の「花がたみ」に始まる展示は、おなじみの作品もあれば、初めて見る作品、作家も多くありました。石橋和訓は初めて見る作家で、黒い衣装を着たイギリス女性の色白の横顔を描いた作品はとても素晴らしく、足を止める人も多かったようです。土田麦僊の「髪」は、何度も見ていましたが、あらためて見ると、髷を整える女性の上げた腕の袖口から見える体の一部がえらくなまめかしく見えました。また、初見の今村紫紅の大作「護花鈴」も良かったですし、川合玉堂の「暮るる山家」は、農家の人にお湯で体を拭いて貰っている馬の幸せそうな顔が微笑ましい作品でした。他にも、独特の色遣いが良かった牧野虎雄の「中庭」など、気に入った作品があった反面、菊池契月など、もっと他の作品を出して欲しかったという作家も何人かありました。それでもとにかく100年の歴史の重さを感じさせる見ごたえの展示でした。
(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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今週のセールは、80歳を過ぎてなお旺盛に制作活動を続ける木村利三郎(リサ)さんの水彩作品と同じくアメリカで活躍した飯塚国雄の100号の油彩です。
◎sale NYで活躍 木村利三郎 水彩 1969年 シート
◎sale 飯塚国雄 油彩大作 100号1988年
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