ペシャワール会94号


今年も各地でのテロや民族紛争が絶えません。
無辜の民が犠牲になって倒れていく現状に、私たちが何ができるか。
中村哲医師の精力的、継続的な活動には頭がさがります。
ペシャワール会は、1983年9月、中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています。

ときの忘れものがペシャワール会への支援を始めたのは、2002年の東松照明展がきっかけです。
私は、「収益の一部を寄付します」なんていう、偽善的なものが大嫌いで、今までそういうものには一切タッチしてきませんでした。
このときの「アフガニスタン支援/東松照明写真展 アッサラーム・アレクイン」葉山展は、友人の木下哲夫さんたちが組織したものですが、「東松照明さんが無償で作品を提供し、各地の実行委員会は手弁当で展覧会を開催する。入場料収入は全額を直接ペシャワール会に送金する」という潔いやり方に共鳴してお手伝いしました。

そして、一昨年からはヤフーオークションを利用した中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークションを継続して開催しています。
ときの忘れものの在庫作品を毎週ヤフーオークションに出品し、落札者は、直接ペシャワール会に落札金額を送金するという支援の仕方です。
昨年末までに皆さんから263,370円を、送金していただきました。

参加してくださった皆さんに感謝するとともに、今年もどうぞよろしくお願いします。