“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.04.04
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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画廊では、今日から「フォーゲラーとその時代展」と題し、ハインリヒ・フォーゲラーの代表作「春」をはじめとする初期銅版5点を中心に、芸術家コロニー〈ヴォルプスヴェーデ〉で共に制作したフリッツ・オーヴァーベック、フリッツ・マッケンゼン、ハンス・アム・エンデの銅版画を展示いたします。フォーゲラーの作品は、雑誌『白樺』を通じて、当時の日本の作家にも大きな影響を与えました。同時代の日本の作家竹久夢二、恩地孝四郎らの版画作品も併せてご紹介します。
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<<今週の話題~草間彌生の映画>>
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先日、渋谷で草間彌生のドキュメンタリー映画を見て来ました。全篇草間語録とも言える映画で、言葉のひとつひとつが面白い。いくつかをご紹介すると(記憶で書いてますので多少違っているかも知れません)「芸術家なんて自分の絵が最高だと思わなきゃ、やってられないわよ。」「歳と絵とは関係ないでしょ。そんなこと訊かないでちょうだい。」 出来上がった自分の作品を見て、「わあ、素敵ねえ!素敵!」自分の作った詩を読んで、「こんな素晴らしい詩、私でなければ書けないわ。」 日本のアートを紹介した海外の本をめくりながら、村上隆の作品と見比べて、「絶対、私の作品のほうがいいわよね。」と、草間さんは、これらの言葉を本当に心から言っているので、まったく嫌味には聞こえません。また、100号50枚の連作を描き終えたときに見せた満面の笑みはかわいらしく、喜びが気持ちよく伝わってきました。 映画には、ときの忘れものもお世話になっている刷り師の石田了一さんが出て来て、草間さんのあの大きな作品を刷る様子には驚かされます。石田さんは、かつてウォーホルの作品も刷ったことがある方で、草間さんとの付き合いも長く、草間さんの版画作品にラメを使ったのは石田さんのアイデアだと聞いています。
草間さんは、かなり長い期間日本では認められることがなく、水玉の作品は気持ち悪いと言われてきました。それが、この1-2年で全く状況が変わり、作品の価格が高騰しました。「絵で食べていくのは、そりゃたいへんなことなのよ。」と何度も語っていましたから、今が一番心置きなく制作できているのではないかと思います。4月18日まで渋谷ライズエックスにて上映中。 (スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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今週も引き続きD氏旧蔵の作品をご紹介します。お好きな方に楽しんでいただけたらと思います。
ご好評をいただきましたロナルド・サールの作品を2点出品中です!
◎D氏コレクション特集/ロナルド・サール リト「ハエ使い」
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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画廊では、今日から「フォーゲラーとその時代展」と題し、ハインリヒ・フォーゲラーの代表作「春」をはじめとする初期銅版5点を中心に、芸術家コロニー〈ヴォルプスヴェーデ〉で共に制作したフリッツ・オーヴァーベック、フリッツ・マッケンゼン、ハンス・アム・エンデの銅版画を展示いたします。フォーゲラーの作品は、雑誌『白樺』を通じて、当時の日本の作家にも大きな影響を与えました。同時代の日本の作家竹久夢二、恩地孝四郎らの版画作品も併せてご紹介します。
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<<今週の話題~草間彌生の映画>>
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先日、渋谷で草間彌生のドキュメンタリー映画を見て来ました。全篇草間語録とも言える映画で、言葉のひとつひとつが面白い。いくつかをご紹介すると(記憶で書いてますので多少違っているかも知れません)「芸術家なんて自分の絵が最高だと思わなきゃ、やってられないわよ。」「歳と絵とは関係ないでしょ。そんなこと訊かないでちょうだい。」 出来上がった自分の作品を見て、「わあ、素敵ねえ!素敵!」自分の作った詩を読んで、「こんな素晴らしい詩、私でなければ書けないわ。」 日本のアートを紹介した海外の本をめくりながら、村上隆の作品と見比べて、「絶対、私の作品のほうがいいわよね。」と、草間さんは、これらの言葉を本当に心から言っているので、まったく嫌味には聞こえません。また、100号50枚の連作を描き終えたときに見せた満面の笑みはかわいらしく、喜びが気持ちよく伝わってきました。 映画には、ときの忘れものもお世話になっている刷り師の石田了一さんが出て来て、草間さんのあの大きな作品を刷る様子には驚かされます。石田さんは、かつてウォーホルの作品も刷ったことがある方で、草間さんとの付き合いも長く、草間さんの版画作品にラメを使ったのは石田さんのアイデアだと聞いています。
草間さんは、かなり長い期間日本では認められることがなく、水玉の作品は気持ち悪いと言われてきました。それが、この1-2年で全く状況が変わり、作品の価格が高騰しました。「絵で食べていくのは、そりゃたいへんなことなのよ。」と何度も語っていましたから、今が一番心置きなく制作できているのではないかと思います。4月18日まで渋谷ライズエックスにて上映中。 (スタッフ 三浦次郎)
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今週も引き続きD氏旧蔵の作品をご紹介します。お好きな方に楽しんでいただけたらと思います。
ご好評をいただきましたロナルド・サールの作品を2点出品中です!
◎D氏コレクション特集/ロナルド・サール リト「ハエ使い」
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