“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.06.20

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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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6月23日(月)より「北郷悟展-空から-」が始まります。ときの忘れものでは7年振りとなるこの展覧会には、12点の新作版画とテラコッタの小品が展示されます。ここでは異なるメディアでひとつのモティーフを追求する作家の真摯な姿を見ることが出来るでしょう。独特な造形感覚から生み出される作品は、あるものは儚げに、あるものは毅然とその存在感を知らしめていて、双方とも非常に魅力的な作品となっています。
なお、この展覧会は、銀座のギャラリーせいほうと共同開催のため、月曜日も開廊して皆様をお待ちしております。
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<<今週の話題~モバイル・アート展>>
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いま、代々木のオリンピックプラザの特設会場で、7月4日までシャネル・モバイル・アート展が開催されています。シャネルが自社のバッグからインスピレーションされる作品の制作を20組のコンテンポラリー作家に依頼し、その作品を展示したものです。会場は、ザハ・ハディドという建築家による変わった建物で、そちらの方面でも話題になっているようです。入場無料ですが、完全予約制、しかも期間中の予約は満杯とのことです。時間のある方は当日のキャンセル待ちで入ることは可能です。中に入るとヘッドフォンを着けて、そこから流れる指示通りに展示を見て廻ることになります。普段は通り過ぎるようなインスタレーションやビデオ作品を時間をかけて見ましたが、コンテンポラリー不感症の私は、特に感銘を受けた作品は残念ながらひとつもありませんでした。それでも、多くの方はいろいろな思いを持ってご覧になったでしょうし、企業によるこういったアート・イヴェントはこれからも多くなっていくことを望んでおります。
(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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池田20世紀美術館で初の回顧展を開催する小野隆生の銅版作品をご紹介します。
◎孤高の肖像画家・小野隆生 銅版[小像96-1]シート