“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.07.04
---------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
---------------------
画廊では「北郷悟展-空から-」を明日まで開催中です。北郷先生の作品を初めてご覧になる方は一様に、「こんな彫刻家が日本にいたんですか?!」とその独特な造形に驚かれます。たおやかな中に強い芯を感じさせるところが共感を呼んでいるのだと思います。会期中、会場にお越しの方には今回の展覧会のカタログを無料でお持ちいただいておりますので、ぜひ、足をお運びください。
ホームページでは、来週の11日~12日に開催します「現代美術オークション」の出品作品がご覧いただけます。すでに入札も受け付けております。どうぞこの機会に名品をコレクションにお加えください。
---------------------
<<今週の話題~美術館はしご>>
---------------------
先日の日曜日、雨の中、美術館のハシゴをしました。本来ならじっくり見たかったのですが、最終日であったり、どうしてもこの日に見たかったりしたものです。最初は、府中市美術館の「ゆかいな木版画-その、柔らかな微笑み」。美術館のコレクションで構成した展覧会で、大正から昭和にかけての木版画を展示していて、木版画の多様な表現を楽しむことができました。一人の作家であっても、写実的な作品から、装飾的なもの、デフォルメしたもの、立体的なもの、フラットなものがあり、その拘束のない表現が魅力です。知らない作家の作品を見ることが出来るのも、こういう展覧会の楽しみでもあります。今回、中川伊作という作家を知ったのは収穫でした。新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では「ブラマンク展」を見ました。「フォーヴの時代を中心に」というので見に行ったのですが、それほどその時代のものが多いわけではなくてちょっと期待はずれでした。次に、世田谷美術館の「建築が見る夢-石山修武と12の物語」展へ。石山先生は建築家ですが、ときの忘れもので2度個展をやっていただいており、7月には3回目の個展を開催します。石山先生のドローイングは、とても自由奔放ですが、コンセプトがはっきりしていて面白い。画家は、自分の作品の解釈は観客に自由に委ねるということができますが、建築家は、自分のイメージを正確に他人に伝えなければならない、ということが関係あるように思えました。展示に工夫があり、老若男女が楽しめる内容です。最後に、渋谷の松濤美術館で「河野通勢展」を見ました。初期のうねるような描線に惹きつけられました。きちんと描けば、実に正確に描けるはずなのに、うねってしまうところが面白い作家です。作品の量が多く、もっと時間が必要でした。
さすがに、足が棒になった一日でした。
(スタッフ 三浦次郎)
--------------------
<<今週のオークションから>>
--------------------
今週も、多彩なラインアップの作品を出品中です。
◎エミリオ・グレコ 銅版「BAGNANTE N2」額付
◎高松次郎 シルク代表作[ベンチ]額付 1967年
---------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
---------------------
画廊では「北郷悟展-空から-」を明日まで開催中です。北郷先生の作品を初めてご覧になる方は一様に、「こんな彫刻家が日本にいたんですか?!」とその独特な造形に驚かれます。たおやかな中に強い芯を感じさせるところが共感を呼んでいるのだと思います。会期中、会場にお越しの方には今回の展覧会のカタログを無料でお持ちいただいておりますので、ぜひ、足をお運びください。
ホームページでは、来週の11日~12日に開催します「現代美術オークション」の出品作品がご覧いただけます。すでに入札も受け付けております。どうぞこの機会に名品をコレクションにお加えください。
---------------------
<<今週の話題~美術館はしご>>
---------------------
先日の日曜日、雨の中、美術館のハシゴをしました。本来ならじっくり見たかったのですが、最終日であったり、どうしてもこの日に見たかったりしたものです。最初は、府中市美術館の「ゆかいな木版画-その、柔らかな微笑み」。美術館のコレクションで構成した展覧会で、大正から昭和にかけての木版画を展示していて、木版画の多様な表現を楽しむことができました。一人の作家であっても、写実的な作品から、装飾的なもの、デフォルメしたもの、立体的なもの、フラットなものがあり、その拘束のない表現が魅力です。知らない作家の作品を見ることが出来るのも、こういう展覧会の楽しみでもあります。今回、中川伊作という作家を知ったのは収穫でした。新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では「ブラマンク展」を見ました。「フォーヴの時代を中心に」というので見に行ったのですが、それほどその時代のものが多いわけではなくてちょっと期待はずれでした。次に、世田谷美術館の「建築が見る夢-石山修武と12の物語」展へ。石山先生は建築家ですが、ときの忘れもので2度個展をやっていただいており、7月には3回目の個展を開催します。石山先生のドローイングは、とても自由奔放ですが、コンセプトがはっきりしていて面白い。画家は、自分の作品の解釈は観客に自由に委ねるということができますが、建築家は、自分のイメージを正確に他人に伝えなければならない、ということが関係あるように思えました。展示に工夫があり、老若男女が楽しめる内容です。最後に、渋谷の松濤美術館で「河野通勢展」を見ました。初期のうねるような描線に惹きつけられました。きちんと描けば、実に正確に描けるはずなのに、うねってしまうところが面白い作家です。作品の量が多く、もっと時間が必要でした。
さすがに、足が棒になった一日でした。
(スタッフ 三浦次郎)
--------------------
<<今週のオークションから>>
--------------------
今週も、多彩なラインアップの作品を出品中です。
◎エミリオ・グレコ 銅版「BAGNANTE N2」額付
◎高松次郎 シルク代表作[ベンチ]額付 1967年
コメント